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夏の高校野球 代替大会開幕 来月1日まで6球場で熱戦 好文館初戦敗退も選手感謝

 新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校野球選手権大会宮城大会の代替となる「令和2年東北地区高校野球宮城大会」が、11日に開幕した。初日は、会場の一つである石巻市民球場で地元の石巻好文館が宮城広瀬と対戦。初回に先制するもその後追加点が奪えず、1―4で敗れた。【山口紘史】

 代替大会は石巻勢8校を含む計67チームが出場。県内6球場で3週間にわたるトーナメント戦を繰り広げる。全国大会(甲子園)にはつながらないが、優勝チームは8月9―11日に石巻市民球場で開かれる東北大会への出場権が与えられる。

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初回先頭で三塁打を放った千葉選手が、ホームに生還。しかし、貴重な先制点を守り切れなかった

 石巻勢の初陣を飾った好文館は先攻の初回、先頭千葉が三塁打で出塁。内野ゴロの間に生還し、幸先よく1点を先制したが、その後宮城広瀬に逆転を許した。

 追いつきたい好文館は七回、5番須田、6番外処の連続安打などで1死満塁の好機を作ったが、後続が併殺打に倒れ、最後まで試合をひっくり返すことができなかった。

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 初戦敗退も児嶋純輝監督は「3年生全員が安打を記録し、窮地でも好機でも皆が一丸でベンチを盛り上げて頑張っていた」と選手をたたえた。3安打を記録した千葉侑斗選手(3年)は「大会を設けてくれた関係者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱい。自分たちのプレーができたので後悔はない」と胸を張っていた。

 代替大会は感染防止のため、入場申請を行った選手と3年生の保護者以外は観戦できないという決まりが設けられた。好文館の吉田悠人選手(3年)の保護者の浩子さん(42)は「大勢の保護者で応援してあげたかったが、コロナ禍のこの状況なので仕方ない。だが息子の雄姿を会場で見ることができてうれしかった」と話していた。

 石巻勢の次戦は12日、仙台市民球場で石巻工業が白石工業と対戦する。


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