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蛇田新橋が暫定開通 慢性渋滞の解消期待 本年度末に工事完了

 架け替え工事で令和元年11月から通行止めとなっていた石巻市の北北上運河に架かる蛇田新橋が30日、暫定開通した。付帯設備の工事は続いているが、道路と歩道が完成したことで渡ることが可能になった。架け替え前は交通量の多い路線であり、並行する石巻バイパスの渋滞解消が見込まれている。

 新橋は長さが36.2メートル、幅11.5メートル。別にあった歩道橋を含めて1本となり、下流側に幅2.5メートルの歩道が設けられた。以前あった信号は架け替えとともに撤去され、右折できるスペースが確保された。

蛇田新橋が暫定開通 (21)

通行止めとなっていた蛇田新橋が暫定開通した

 午前7時から暫定開通したが、それを知らない人が多いためか、市役所方面から来た車の多くは工事を避けようとバイパス側に左折。朝は通行する車もまばらだったが、これから周辺道路の渋滞解消に一役買いそうだ。

 新橋周辺に住む男性(70)は「これまではぐるっと遠回りして大きな道路に出るしかなく不便だった。ようやく以前と同じ道路に戻ったという感じだ」と話し、新しい橋の完成を喜んだ。

 旧蛇田新橋は蛇田側が昭和10年、市内側が同40年に完成。当時の道路状況で作られたため、道幅が狭く老朽化していた。災害に強い道路網を目指し、総工費14億円で架け替え工事が始まり、前後区間が通行止めとなっていた。工事は本年度末まで続くが、通行には支障ないという。【渡邊裕紀】


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