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「勇気与えるプレーで」 五輪バレー男子日本代表 雄勝出身の藤井選手 両親らがオンラインで激励

 東京五輪のバレーボール男子日本代表に選ばれた石巻市雄勝町出身、藤井直伸選手(29)のオンライン激励会が8日に行われた。市防災センターには両親=同市あゆみ野=と齋藤正美市長、古川工業高校時代の恩師佐々木隆義さんが画面越しに顔を合わせた。藤井選手は「素晴らしい成績を報告できるように頑張りたい」と話していた。

 イタリア遠征から帰国して東京都内のホテルに滞在中の藤井選手は、Tシャツ姿で終始リラックスした表情を見せた。日本代表は24日のベネズエラとの初戦に向け、現在は3―4日練習をして1日休みというスケジュールという。「いい意味でピリピリした雰囲気でやれている。高校時代みたいにめちゃくちゃきつくない」と話し、笑わせた。

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市防災センターで行われたオンライン激励会

 「復興五輪ということですから、最後まであきらめないで戦って」と齋藤市長が話すと、藤井選手は「自分が思っている以上に、皆さんに応援していただいていることを感じます。今度は自分が勇気を与えられるようなプレーで恩返ししたいです」と応じた。

 母親のみちえさん(54)が「けがしないように。親戚一同応援部隊がいますから」と声を掛けると「皆さんによろしくお伝えください」と藤井選手。父親の俊光さん(66)の順になると、藤井選手は「お父さんは口下手なんで」と助け船。俊光さんは「体だけは十分気をつけ、頑張ってください」とだけ呼び掛けた。

 古川工業時代の監督で現在、石巻工業高教頭の佐々木さんは「日本のバレーの特長はお前のトスワーク。直伸らしさを出して、めいっぱいやってください」と励ました。

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右から藤井選手の両親、齋藤市長、佐々木さんと画面越しに対面した藤井選手

 終盤は、食べ物談義に。帰省した時に食べたいものを聞かれた藤井選手は「お母さんが作るマグロの角煮」をあげ、「いつもお母さんが石巻のおいしいものを食べさせてくれるので」と答えてみちえさんを喜ばせた。

 最後に藤井選手は「まずは予選リーグを突破し、ベスト4を目標に頑張りたい」と力強く語った。藤井選手の栄誉をたたえ、齋藤市長から俊光さんに褒賞金が手渡された。

 市役所では藤井選手を応援する懸垂幕を掲出。母校の大須中が統合された雄勝中にも横断幕が飾られ、ムードを盛り上げている。【本庄雅之】


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