夜の動物ウォッチング 〝みる鹿ナイトツアー〟 バスで巡る牡鹿半島
復興支援への感謝イベント「i感謝博」の一環で24日、牡鹿半島のニホンジカを観察する初の「みる鹿ナイトツアー」(石巻圏観光推進機構主催)が行われた。蛤浜からサン・ファンパークまでの山道をマイクロバスで巡り、道路沿いに出没する野生のシカを見て回った。
「i感謝博」は、11月28日まで飲食店での特別メニューの提供やフェアなど各種イベントが催されている。ナイトツアーは、牡鹿半島に生息するシカを観光資源として活用することを目的に企画された。
この日は午後8時に石巻駅前に集合。同機構の職員やモニターの参加者ら7人がバスに乗り込んだ。最初に石巻市日和が丘の鹿島御児神社を訪問。全員でシカに遭遇できるよう祈願した。
その後、バスは渡波地区を抜けて牡鹿半島へ。県道から蛤浜へ下る細い市道では、山の斜面などに目を凝らしてシカを探した。この日は群れなどを含めて約10頭を観察。ほかにキツネなどの野生生物もいた。モニター参加者からは「都市部では見ることができない貴重な光景。ツアーとしての魅力は十分」の声も聞かれた。
同機構は洋上から夕陽を楽しむクルーズツアーを考案するなど新しい観光開発に取り組む。同機構の山内千代文さん(43)は「シカの観察以外では、暗闇に耳を澄ませて聞く野生生物の鳴き声なども魅力になるのでは」と話していた。同ツアーは、料金一律3,500円。毎週土曜日に開催している。(最低人数3人、8人まで)。問い合わせは同機構(0225-98-8285)まで。【渡邊裕紀】
人里近くに降りてきたニホンジカ(サン・ファンパーク周辺)
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