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赤十字周辺で民間開発計画 石巻市都市計審議会 医療福祉、大型商業施設

 石巻市は30日の市都市計画審議会(丸岡泰会長)で、蛇田の石巻赤十字病院周辺で民間開発による大型商業施設や医療・介護施設などの建設が計画されていることを明らかにした。令和9年4月の開店が想定されているという。審議では、県に対して同病院を含む市街化調整区域21.1ヘクタールの市街化区域編入を申し出する石巻市案を承認した。

 市街化区域の編入は県の決定事項であり、石巻市案としての申し出が必要になる。開発が計画されているのは、三陸道石巻女川インターチェンジと国道45号の間の西道下地区。民間3者からあった提案を審査した市は、幹線道路沿いの商業地形成が石巻広域都市計画の方針などに合致すると判断し、市街化区域編入を申し出することを審議会に諮った。

 地区北側は商業地区(約7.2ヘクタール)で、市によると農業系ホームセンターやスーパー、3店舗ほどの飲食店の出店が想定されている。赤十字病院敷地は医療拠点地区(約8.7ヘクタール)を計画し、病院職員向け施設整備の考えがあるという。地区南東は沿道サービス地区(約5.2ヘクタール)として、ドラッグストアや調剤薬局、デイサービス施設の立地を見込む。

ホームセンターやスーパーの立地が計画されるエリア(正面が赤十字、右が三陸道)

 半径5キロの1次商圏に約10万人が集まるエリア。利便性が良く、市は災害時の避難場所などとしての活用にも期待する。現在、病院以外は農地が主で、土地所有者41人のうち39人が同意。残る2人についても8月末までに相続の手続きを終える見込みだ。

 市街化区域編入を審議する県の都市計画審議会は来年3月末の予定。告示後、提案者は7年6月の造成工事開始に向けて各種手続きを本格化させる。
【熊谷利勝】





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