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若年層中心に8人陽性 放課後クラブでクラスター 渡波支所の職員感染

 県は27日、石巻市5人、東松島市3人を含む計27人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。石巻市の新規感染者のうち、4人は開北小学校の放課後児童クラブを利用する10歳未満の男女。同施設ではすでに児童2人と職員1人の感染が確認されており、県は62件目のクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。石巻市の陽性者累計は146人、東松島市は35人、県内では3329人となった。

 新規感染者の児童4人のうち1人は無症状。残りは22―26日の間に発症した。全員療養先を調整中。児童クラブでは定期的に施設内の換気や消毒を行っていたが、県は「活動の中で互いに触れ合う状況が継続的にあった」と推測している。市は23日からの同クラブの休業期間を31日まで延長。児童が通う開北小も、当初27日までとしていた臨時休業を31日まで延ばした。

 石巻市の残る1人は、県教委が26日に発表していた石巻好文館高校の女子生徒で、発症日は21日。保健所は濃厚接触者を特定しつつ、順次検査を進めている。

 また同じく県教委が26日に発表した石巻高の教職員について、県は多賀城市の30代男性だったことを発表した。男性は23日に発症した。同校感染者累計は25人。

 また東松島市の新規感染者の3人はいずれも同市の私立高に通う女子生徒で、21―25日の間で発症。同校では26日にも男子生徒3人の陽性が確認されており、県は63件目のクラスターと認定した。

 また県が同日発表した感染者27人とは別に、石巻市は同日、渡波支所に所属する市職員の女性が感染したと発表した。女性は、同居家族に感染者がいたため26日にPCR検査を受け、27日に陽性が判明した。22日午後以降は出勤していないという。

 同市は27日に渡波支所の消毒作業を行い、28日以降は通常通り開所した。なおこの女性は27日時点で、県の新規感染者のカウントにはまだ含まれていない。

 27日夜時点で県内の医療機関に入院している患者は135人で、このうち重症者は8人。病床(227床)占有率は59.5%となっている。


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