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住みよい社会へ癒やしの青 萬画館もライトアップ 啓発ウオークでアピール

 国連が定めた世界自閉症啓発デー(4月2日)に合わせ、シンボルカラーの青色で施設を照らす「ライト・イット・アップ・ブルー(LIUB)」が2日から8日まで世界規模で行われている。石ノ森萬画館の外観も青色に染まり、対岸の堤防一体空間には竹あかりがともされた。2日の日中は竹あかり作りのワークショップ、街頭啓発ウオークなど連動行事もあり、共に暮らす社会をアピールした。

 同石巻実行委員会が主催し、㈱街づくりまんぼうが協力。LIUBは「癒やし」や「希望」の意味を持つ青い光でランドマークを染め、発達障害に対する正しい知識の普及と理解を広めるのが狙い。

優しい青の光で染まる萬画館。対岸の竹あかりとコラボした

 かわまち交流センター=同市中央=では竹あかり製作があり、家族連れが訪れ、竹に型紙を貼ってドリルで穴を開けた。家族で来た登米市の名生蒼涼君(6)は「穴を開けて模様を作っていくのが楽しかった」と語っていた。

 一方、萬画館を発着点とする街頭啓発ウオークには青い服やビブスを身に着けた約30人が参加。海の青をモチーフとするご当地ヒーロー「シージェッター海斗」も加わり、まちなかを歩きながら自閉症啓発に関するチラシを配った。

啓発ウオークにはシージェッター海斗も参加

 日没とともに萬画館のライトアップがスタート。就労支援事業所で作られた竹あかり約70本が堤防一体空間に並び、川沿いが癒やしの青い光に包まれた。実行委の齋藤裕子委員長は「取り組みは8年目を迎え、理解の広がりを感じている」と話していた。

 同館のライトアップは午後6―9時。最終日の8日は再び竹あかりをともす。期間中、イトーヨーカドー石巻あけぼの店では、発達障害への理解促進や、これまでのLIUBを振り返るパネル展示も連動して行われている。【渡邊裕紀】





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