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石巻地方で最多7人感染 新型コロナ 初の小学生も 市教委 中傷防止呼び掛け

 県内では4日に新たに16人が新型コロナウイルスに感染したことが分かり、石巻市では6人、女川町で1人の計7人の陽性が判明した。1日あたりの人数としては石巻地方では過去最多。このうちの1人は石巻市立広渕小学校に通う女子児童で、同校は4―8日を臨時休校とした。小学生の感染確認は石巻地方で初めて。陽性者の累計はすでに回復した人も含めて石巻市が24人、女川町が2人、県内全体では804人となった。【山口紘史、近江瞬】

 石巻市の新規感染者は70代女性無職、40代の女性パートと男性会社員、10代女子小学生、30代女性団体職員、60代男性農業の計6人。女川町は60代男性無職の1人が判明した。

 このうち70代女性と40代男女、10代女子小学生の4人は、3日に陽性が判明した70代男性自営業の同居家族で、いずれも2日に帰国者・接触者外来を受診し、PCR検査の結果、3日に陽性が分かった。

 これを受けて石巻市教委は4日、10代女子が在籍する学校が広渕小であることを公表した。校名の公表は感染拡大防止と不要な憶測を招かないようにするためで、市教委が9月に定めた方針に基づく措置。児童の学年などは、個人情報保護の観点から明らかにしない。

 同校は4―8日まで5日間の臨時休校となり、放課後児童クラブも同期間は開所しない。また感染が確認された女子児童と同じ学年の児童は濃厚接触者に当たるため、2週間の出席停止とした。石巻保健所では今後、濃厚接触者の特定を行うほか、6日に同校の一斉消毒を行う予定。

 同校では臨時休校中の不要不急の外出をしないことや、感染予防の徹底を指導。市教委は感染者への誹謗(ひぼう)中傷をしないよう呼び掛けている。

 また石巻市の30代女性は、3日に陽性が判明した同市30代男性会社員の同居家族。女川町の60代男性は、10月28日に確認された同市90代男性無職の濃厚接触者だった。残る石巻市の60代男性の感染経路は分かっていない。

 4日は石巻地方のほか仙台市で7人、塩釜市、村田町で1人ずつの新規感染者も確認された。また同日は、仙台市内の医療機関に入院していた高齢者1人の死亡も確認された。市は高齢者の年代や性別については明らかにしていない。県内の死者は3人目となった。


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