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遊具は海の生き物イメージ マッシュパーク女川開園 復興支援で公園整備

 ファッションやフード事業などを手掛ける(株)マッシュホールディングス=東京都千代田区=が女川町の海岸広場内に整備した遊具区画「マッシュパーク女川」が完成し、19日に贈呈式が開かれた。海の生き物をイメージした彩り豊かな遊具5種類が置かれ、地元の子どもたちが新たな憩いの場で楽しく遊んだ。

 同社は、東日本大震災で被災した沿岸部の子どもたちに「最高の笑顔を届けたい」と、平成28年に遊具を寄贈する復興支援プロジェクトを立ち上げた。沿岸自治体で最も被災率が高かった女川町をプロジェクトの第1号とし、女川湾を見渡せる海岸広場の一角に昨年2月から整備を進めてきた。芝生の養生に加え、新型コロナ禍の状況を鑑み、今回のオープンに至った。

マッシュパーク (3)

 遊具は彫刻家の高田洋一さんがデザインし、公園全体のデザインは、小野寺康都市計画事務所の小野寺代表が手掛けた。

 「子どもが自ら遊び方を考え、飽きずに遊べる公園」をコンセプトに、遊具は海から遊びに来た海洋生物がテーマ。全長12メートルのウミウシ型滑り台、鏡アートのヒトデ、高さ3.5メートルのチンアナゴ型のぼり棒、3種類の貝型滑り台、高さ7.4メートルのサンゴ型滑り台を整備した。

マッシュパーク (6)

ウミウシ型の遊具で遊ぶ子どもたち

 贈呈式では、同社の近藤広幸社長が「日本一笑顔があふれる場所になってほしい」と語り、須田善明町長に目録を手渡した。高田さんは「日本初となるコンクリートベースにゴムの層を重ねた構造であり、ラジカルなデザイン。大人も子どものものと思わず、楽しんでほしい」と語った。

マッシュパーク (4)

 テープカット後に遊具が開放され、3年前に町内に越してきた渡邊美咲さん(36)は子ども4人を連れて参加。「楽しそうな場所だったので、これから休日は来るようにしたい」と語り、次女愛花ちゃん(5)は「全部楽しかった。特に滑り台」とはしゃいでいた。

 公園は町で管理していく。利用時間や人数制限は設けないという。【横井康彦】


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