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川開き祭り 8月6、7日の土日 3年ぶり鼓笛隊や孫兵衛船 花火は内海橋上流で初日のみ

 石巻川開き祭りの実行委員会は26日、石巻商工会議所で臨時総会を開き、第99回となる今年の祭りを8月6、7日の土日に開催することを決めた。新型コロナの状況が緊迫しないことを前提とし、感染対策を講じながら小学校鼓笛隊パレードや旧北上川での孫兵衛船競漕といった主要行事を3年ぶりに行う。中瀬から2日間打ち上げていた花火は初日のみとし、やや上流の石巻大橋―内海橋間に場所を移す。

 祭りは伊達政宗の命で北上川を改修し、石巻発展の礎を築いた川村孫兵衛への感謝が原点。コロナで2年続けて主要行事を見送る中で、報恩感謝祭や墓前供養祭といった祭典行事は続けてきた。

 3年ぶりとなる花火大会は6日午後7時半から。住吉公園付近の川なかから、台船を使って7千発程度を打ち上げる。これまでは初日に供養花火、2日目を花火大会としていたが、1日限りの今回は約90分の打ち上げ時間に集約。打ち上げ前の午後6時半からは東日本大震災の犠牲者らを供養する灯籠流しも再開する。

 打ち上げ場所の変更は、風向きで中瀬から住宅地に煙が行く防災や警備上の都合。台船で打ち上げる準備のため、孫兵衛船競漕の会場もさらに上流の開北橋手前に変更する。初日の午前9時から予選レースを開始し、翌日の2日目に決勝レースを行う。

 立町から中央にかけた中心市街地では、歩行者天国とする目抜き通りで6日午前11時から縄張神社奉納の綱引き大会を開催。7日は小学校鼓笛隊パレードを予定し、観覧する保護者の密集を避けるため午前と午後に分けて行うことにした。2日間の祭りは大漁踊りで締めくくる。

 主要行事の開催は決まったものの、参加団体数や内容の詳細はこれからの検討。鼓笛隊以外のパレード参加団体は増える見込みだが、全体的には規模縮小。コロナ対策で行事参加者にはワクチン接種または直前のPCR検査などを求め、観覧者も手指消毒やマスク着用、指定した場所以外での食べ歩き、飲酒の禁止を呼び掛ける。

 祭り実行委員長の青木八州石巻商議所会頭は臨時総会後、「開催する方向で、万が一の時だけ会議で判断する。3年ぶりとなり、(第100回の)来年につながる楽しい祭りにしたい」と述べた。平成18年以降8月1、2日に固定されていた開催日の変更では「意見は半々だが、鼓笛隊を観覧する保護者に配慮した」と言い、来年以降も8月の第1土日を基本に総会で決定するという。【熊谷利勝】





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