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激走ミニ四駆 舞台は石巻 萬画館企画展と連動 作って走らせ頂点狙う

石ノ森萬画館で16日から始まった、手のひら大の動力付き自動車模型「ミニ四駆」の特別企画展と連動し、この日は製作と走行を楽しむ工作教室が石巻市かわまち交流センターであった。17日は同センターで特設コースを使ったタイムアタックが開かれ、子どもから大人まで幅広いファンが集結。作り込んだ自慢の車の速さを競った。

親子で製作に夢中

 工作教室では、模型メーカー「タミヤ」のミニ四駆キットが参加者に配られ、萬画館スタッフが心臓部となるシャーシの組み立てからモーターの設置、ギアの組み込みなどを細かく説明。子どもたちは保護者の手も借りながら丁寧に組み上げ、完成した車をテストコースで試走。軽やかにコーナーを駆けていくミニ四駆に歓声が響いた。

親子が協力して組み上げた

 同市大街道北の山口鉄生君(6)は、父親の洋さん(45)とともに参加。「作るのも走らせるのも楽しい。お父さんの作ったマシンより速くしたい」と話していた。工作教室は次回、9月10日に開かれる。

調整加えより速く

 市かわまち交流センター内に特設コースが設置され、17日は「石ノ森萬画館CUP」が開かれた。中学生までのジュニアクラスに18人、高校生以上のオープンクラスには20人が参加した。

 ジュニアクラスで優勝した石巻小4年の日野喜一朗君は、車体の完成度で他を圧倒。「最近始めたばかり。初の大会で、初優勝はとてもうれしい。もっと速いマシンに仕上げたい」と語っていた。

ジュニアクラスは石巻小4年の日野君(中央)が優勝した

 オープンクラスは改造の精密度がさらに上がり、車両速度も飛躍的に向上。コースアウトの危険性が高まるため、参加者は速度と安定性を考えて調整したが、完走率は4割と厳しいレースとなった。

 優勝した仙台市の齋藤寿一さん(47)は「今のマシンは3台目。初めての優勝で、ミニ四駆の醍醐味を味わえた」と満足気だった。

 タイムアタックは8月21日と9月11日にも開かれる。【渡邊裕紀】




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