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石巻市民球場で初の決勝 激闘に3千人熱視線 夏の高校野球宮城大会

 高校野球宮城大会の決勝が23日、石巻市民球場で行われ、東北学院が仙台三を12―5で破り、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。歴史の長い夏の大会の中で、同球場での決勝戦は初めて。石巻地方からも多くの野球ファンが詰めかけ、外野芝生席も埋まるなど熱い1日となった。【本庄雅之】

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観客は外野の芝生席まで広がり、拍手で応援した

 コロナ対策で声は出さず、拍手での応援が主。両投手の丁寧な立ち上がりに、盛んに拍手が飛んだ。試合は三回に仙台三が2点を先制し、五回に東北学院が8点を奪って逆転する展開となった。

 登米市から来た団体職員、佐々木正司さん(56)は「登米からだと仙台より石巻の方が近い。高校野球は何があるか分からないから最後まで楽しみ」と汗を拭った。

 満員で入場できないファンは、球場外の芝生に腰を下ろして速報のアプリから試合経過を見るなど、思い思いのスタイルで〝観戦〟した。

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 試合は東北学院が勝利し、約3時間の熱戦を終えた。内野席で東北学院の大黒柱、伊東大夢投手を見守っていた少年野球時代の監督・平野利幸さん(64)は「大したプレーヤーになった。当時は正しいフォームで投げるように言い、大好きな打撃練習は存分にやらせたからね」と感慨深げに喜びをかみしめた。

 球場責任者で石巻市スポーツ協会の伊藤鉄義事務局次長は「来場者は3千人。球場の使い勝手がいいのは当たり前。整備していてもイレギュラーが一番こわいが、なくてホッとした。来年もここでやってほしい」と胸を張った。

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