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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ… もっと読む
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2021年7月の記事一覧

川開き祭りの雰囲気味わって 石巻で手作り代替え行事 2年連続中止も次に期待感

 2年前の7月31日は、2日間にわたる石巻川開き祭りの初日。新型コロナウイルス感染症の影響で2年続けて主要行事が中止にならなければ、石巻市の街なかは今頃、熱気と市民の高揚感に包まれていたはず。こうした中、祭りの雰囲気だけでも楽しみ、夏の思い出にしてもらおうと、市内各地で川開き祭りにちなんだ小規模な催しが始まった。 上品の郷でパネル展  石巻青年会議所は31日、「川開きパネル展」と題した催しを道の駅上品の郷で始めた。灯籠流しのようにメッセージカードを貼っていくコーナーや川開き

駐輪場はブルーカラー 東松島・矢本駅前 目印はスペインタイル

 JR仙石線矢本駅前西側の矢本駅前駐輪場が屋根付き駐輪場に生まれ変わり、20日から供用が始まった。昨年度、同駅前を南北に通る市道の愛称が「ブルーインパルス通り」となったことを受け、機体をイメージした青の塗装を施し、1区画ごとに展示飛行の様子を描いたスペインタイルを目印に配置した。  市は平成28年度から市内の駅周辺駐輪場を屋根付きに改修する工事を進めている。今回改修した矢本駅前はブルーインパルス通りに面していることを踏まえ、屋根と合わせて歩行者通路、電気の引き込み柱をそれぞ

石巻高 全国総文祭に挑む【新聞部】新しい発見期待【書道部】佐々木さん 全力の作品

 第45回全国高校総合文化祭「紀の国わかやま総文2021」が31日に和歌山県で開幕する。石巻地方からは石巻高校の新聞部と、書道部3年の佐々木星夏さん(住吉中出身)が出場する。コロナ禍の昨年はリモートで行われたため、2年ぶりに開催地に集う。  県内で選ばれた新聞部は石巻高と古川学園高、県工業高の3校。今回、石巻高から33人の部員を代表して石巻から和歌山県に赴くのは3年の松川陽南さん(稲井中出身)と2年の関野真弥さん(津山中出身)。  8月4日に和歌山市内に全国133校の代表

台風8号 石巻市付近に上陸 宮城は統計史上初めて 避難所開設 人的被害なし

 台風8号は28日朝、石巻市付近に上陸した。宮城から台風が上陸したのは昭和26年に気象庁が統計を取り始めて以来初めて。28日未明から激しい雨が降り、石巻地方では一部道路の通行止めやJR線の運休で交通網に影響が出た。正午までにけが人は確認されていないが、強風で木々が根元から折れたほか、農作物の被害も見られた。台風は北西に進み、午後には日本海側に抜け、夜にも温帯低気圧に変わる見込み。  台風8号は中心気圧992ヘクトパスカル、最大風速20メートル、最大瞬間風速30メートルの勢力

舞台の裏側にドキドキ潜入 まきあーとテラス初企画 萌江さんが親子を案内

 石巻市のマルホンまきあーとテラス(複合文化施設)の親子向け夏休み企画「萌江ちゃんと行くバックステージツアー」が25日、同施設で開かれた。いしのまき観光大使の萌江さんがツアーガイドとなり、普段は立ち入ることができない施設の裏側を案内。子どもたちは、裏方の仕事なども見学し、理解と関心を深めていた。  同施設に興味を持ってもらうとともに、裏方の仕事を見学することで、華やかな舞台を作るために多くの人が携わり、下支えしているということを知ってもらおうと、同施設が初企画。地元アイドル

石巻駅などに七夕飾り展示へ 川開き中止で 商議所女性会 「おうちで川開き」も呼び掛け

 新型コロナウイルスの感染拡大で石巻川開き祭りの主要行事が2年続けて中止になったことを受け、石巻商工会議所女性会(木村美保子会長)は、少しでも祭りの雰囲気を味わってもらおうと、今月末から1カ月間、石巻駅などに手作りの七夕飾りを展示する。併せて各家庭や職場などでも七夕飾り作りを呼び掛け、SNSに投稿し合うなどコロナ下でも楽しい夏の思い出を刻んでもらう。  「おうちで川開きプロジェクト」と題した企画で、昨夏に実施した石巻青年会議所から商議所女性会が引き継いだ。前回はSNSで手作

萬画館20周年・トーク企画 「マンガで活性化 寝耳に水」 5人が当時の思い語る

 石ノ森萬画館が開館するまでの道のりを振り返るトーク企画「石巻に石ノ森萬画館ができたワケ」が23日、石巻市かわまち交流センターで開かれた。当時を知る市民や施設設計者ら関係者5人が膝を交え、マンガを生かしたまちづくりの原点をひもといた。  同日に開館20周年を迎えた萬画館の記念行事の一環。当時、市職員として街づくりに関わった星雅俊市議、市民団体を立ち上げ地域を盛り上げ割烹八幡家の阿部紀代子社長、萬画館を設計した黒木正郎さん、漫画家の木村直巳さん、そして(株)街づくりまんぼうの

コバルトーレ女川が首位 東北社会人リーグ1部 大一番で強豪弘前撃破

 東北社会人サッカーリーグ1部は25日、コバルトーレ女川が、昨季優勝のブランデュー弘前FC=青森県=に2-0で勝ち、首位に立った。JFLから降格したコバルトーレは平成31年から東北社会人リーグ1部に所属。JFL参入を目指す3シーズン目で、強豪弘前を相手に勝利を収め、降格後初の暫定1位の座についた。  JFLへ昇格するには、リーグ戦を制覇し11月に開かれる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」への出場が必須。18日の第5節終了時点で5連勝を決めた両チームは勝点で並んでいたが

石巻市民球場で初の決勝 激闘に3千人熱視線 夏の高校野球宮城大会

 高校野球宮城大会の決勝が23日、石巻市民球場で行われ、東北学院が仙台三を12―5で破り、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。歴史の長い夏の大会の中で、同球場での決勝戦は初めて。石巻地方からも多くの野球ファンが詰めかけ、外野芝生席も埋まるなど熱い1日となった。【本庄雅之】 観客は外野の芝生席まで広がり、拍手で応援した  コロナ対策で声は出さず、拍手での応援が主。両投手の丁寧な立ち上がりに、盛んに拍手が飛んだ。試合は三回に仙台三が2点を先制し、五回に東北学院が8点を奪って

歌は人が集うきっかけ 珍しい常設店で居場所づくり 女川・うたごえ喫茶 「そらおと」

 生演奏に合わせて懐かしの歌謡曲や童謡を歌い、心を通わす「歌声喫茶」。東日本大震災後、石巻地方でも各所でイベント的に繰り広げられ、被災した人の心に癒やしを与えてきた。この歌声喫茶を「いつでも、誰でも」楽しみ、常に交流の輪が育まれ続ける場にしようと、昨年10月にシーパルピア女川内で開店したのが「うたごえ喫茶『そらおと』」。常設型の歌声喫茶は珍しく、開店以降ファンを増やし続ける。齋藤武代表(46)は「人と人が自然につながり、皆にとって心安らぐ居場所になれば」と話していた。【山口紘

石ノ森萬画館 二十歳の節目 記念式典 鼓笛隊もお祝い マンガ文化発信これからも

 石巻市が取り組んできたマンガを生かした街づくりを象徴する施設、石ノ森萬画館=同市中瀬=が23日、開館20周年を迎え、記念セレモニーが開かれた。石巻小学校の鼓笛隊パレードを皮切りに、くす玉開披や風船飛ばしを行い、節目を祝った。石巻ゆかりの漫画家、故・石ノ森章太郎氏の後押しもあって平成13年7月23日にオープンした同館は、今年2月に来館者累計350万人を記録。これからさらに歴史を重ね、国内外にマンガの魅力を発信していく。  記念セレモニーのオープニングを飾った石巻小鼓笛隊は、

マリンレジャー「楽しさと危険」表裏一体 海保・天候確認呼び掛け 海離れ 震災も影響か

 きょう22日は「海の日」。新型コロナウイルスの感染拡大以降、3密を避けた海のレジャーが注目を集める。石巻地方でもSUP(スタンドアップパドルボード)を中心に愛好者が増えているが、技術不足や天候の変化で事故に遭うケースも。未開設の海水浴場で遊泳する人もおり、楽しさの裏には危険性が潜んでいることを認識することが大切だ。  第二管区海上保安部がまとめた平成28年-令和2年の5年間におけるマリンレジャーの事故は234件で、7-8月の2カ月間に集中。73人が死亡、行方不明となった。

語り部の定期講話始まる 復興公園周辺で月2回 被災地つなぐ玄関口実践

 東日本大震災の伝承に取り組む公益社団法人3・11みらいサポートは、今月から石巻南浜津波復興祈念公園周辺で語り部による定期講話を始めた。公園内の「みやぎ東日本大震災津波伝承館」は、県内の被災各地をつなぐゲートウェイ(玄関口)の役割が期待されており、官民連携でその実践を目指す試み。同館をはじめ公園内の市民活動拠点、近隣にある同法人の伝承交流施設「MEET門脇」などを会場とし、月2回程度、週末に開く。  同公園で継続的に活動する民間団体の参加型維持管理運営協議会伝承部会が共催し

市道整備で行きやすく 恋する大須埼灯台 さらなる活用へ全国初協定

 「恋する灯台」に認定され、新たな観光名所に期待される大須埼灯台=石巻市雄勝町=は先月、灯台に至る市道や駐車場が完成し、行きやすくなった。19日には、子どもたちの健全育成や地域活性化へのさらなる灯台の活用に向け、管理する宮城海上保安部と雄勝総合支所が包括連携協定を締結。こうした趣旨の協定は全国初という。  集落の高台にある大須埼灯台は、昭和24年に設置。地元住民のボランティアグループ大須灯台会(大須ともしび会)が周辺を手入れし、四季の花々で彩られた憩いの場になっている。太平