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石巻日日新聞

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石巻市・東松島市・女川町の話題を掲載している夕刊紙「石巻日日新聞」のnote版マガジンです。とっておきの地域情報と過去記事などのアーカイブ。無料と有料記事があります。ぜひぜひフォ… もっと読む
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2021年5月の記事一覧

石巻市調査 喫煙者割合5人に1人 分煙化進み受動喫煙は減少

 きょう5月31日は世界保健機関(WHO)が定めた「世界禁煙デー」。石巻市が本年度に第2次健康増進計画(平成27年度―令和8年度)の中間見直しをするのに当たって昨年10月に行った調査の結果では、たばこを吸っている割合は5人に1人で、健康志向の高まりとともに減少傾向にある。分煙化が進んでおり、他人が吸ったたばこの煙による受動喫煙の機会も減っている。  調査は20-64歳から無作為に抽出した2700人を対象に実施し、1209人から回答を得た。たばこに関する調査項目では、その時点

第98回 石巻川開き祭り 主要行事は全て見送り 実行委で正式決定

2年連続祭典のみ  石巻市最大の夏のイベントである「石巻川開き祭り」の実行委員会は、28日の臨時総会で、花火大会や陸上パレード、水上行事の孫兵衛船競漕といった主要行事を2年続けて見送ることとした本部会議の方針を正式決定した。ワクチン接種が終わらない中、新型コロナウイルス対策が困難なことが主な理由。98回目となる今年は昨年と同じく関係者による祭典のみを行う。  臨時総会は石巻商工会議所会館であり、市や商議所など実行委の構成団体、関係機関から約50人が出席。冒頭を除き非公開で進

石ノ森萬画館特別展 刻んだ20年パネル展示 6月4日までイオンモール

 石ノ森萬画館の開館20周年を記念した特別企画展「おかげさまで20年」が28日、イオンモール石巻=石巻市茜平=で始まった。6月4日まで。土日となる29、30日には記念撮影会やワークショップも開かれる。  同館は、マンガ文化を発信する中核施設として平成13年7月に開館。故石ノ森章太郎氏の作品を扱うほか、数多くのマンガ・アニメ作品などの特別展も開き、今年4月までの累計有料観覧者は351万人を数える。 パネル展示で歩みを振り返っている  イオンでの企画展は1階緑の広場を会場と

石巻 ワクチン接種 市職員がネット予約代行 6月1日から窓口設置

「分からない」の声に対応  石巻市の新型コロナウイルスワクチン接種は、75歳以上に加えて27日から70―74歳の予約受付が行われている。インターネットであれば24時間いつでも予約できるが、「入力の仕方が分からない」という人も多い。そこで市は6月の1カ月間、市役所などにネット予約の代行窓口を設置。接種券を持参してもらい、職員が来場者に代わって入力する。こうした動きは市民の間にもあり、須江地区では28日、集会所などでネットに慣れた住民が予約を手伝う取り組みを始めた。  市の予約

海渡らず石巻で子育て オオハクチョウが営巣 5羽のヒナ生まれる

 石巻市広渕の定川で、中州に営巣したオオハクチョウの卵からヒナが生まれ、かわいらしいと話題になっている。親鳥はけがで繁殖地のシベリアに帰られなかったとみられる。日本に残って卵を産み、子育てするのは珍しい。  付近の住民によると、先月から中州に巣を作っているのが確認され、5つの卵から今月25日に3羽、26日に2羽のヒナがかえった。母鳥の羽に隠れていることが多いが、時おり出てはよちよちと歩き、きょうだい同士でじゃれあったりしていた。  ヒナは自分で餌を食べられる状態で生まれ、

走って〝トロトロ層〟作り 長浜幼稚園田植え体験 神戸国際支縁機構が協力

 石巻市さくら町の長浜幼稚園(後藤竜記園長)の年長児61人は25日、同市渡波の水田で田植えを行った。はだしで田んぼを走り回り、泥をかき回して〝トロトロ層〟を作った後、手植えで農作業に親しんだ。  東日本大震災直後から石巻地方で支援活動を行う「神戸国際支縁機構」(岩村義雄理事長)が主催。同園と協力し、地元農家から借りた約400平方メートルの田んぼで田植えから稲刈り、脱穀までを体験してもらい、農業や自然との触れ合いを楽しんでもらおうと行っており、今年で10回目の実施となった。

今年はたち 石ノ森萬画館 イオンで28日から特別展 パネルで振り返るマンガ文化

 石ノ森萬画館=石巻市中瀬=は、7月23日で開館から20周年の節目を迎える。これに向け、28日からイオンモール石巻=同市茜平=で特別企画展「おかげさまで20年~これまでも、そしてこれからも~」を開く。全ての発端となった平成7年からの「マンガを活かした夢のある街づくり事業」、13年の萬画館開館、そして現在に至るまでをパネルなどで振り返る内容。シージェッター海斗もイベントに参加し、石巻のマンガ文化を盛り上げながら新たな道へ歩み出す。  石巻市中心街のにぎわい創出、情報発信を目的

花が伝える防災と命の尊さ アイリンブルー実行委 復興祈念公園に看板設置

 花を通じて東日本大震災を教訓とした防災意識を全国に広めようと取り組む「アイリンブループロジェクト実行委員会(菅原淳一代表)」は25日、石巻南浜津波復興公園内に整備した花壇で看板設置作業を行った。  同プロジェクトの副代表を務める佐藤美香さん(46)の長女愛梨ちゃん(当時6歳)は、東日本大震災の津波で犠牲となった。数年後、愛梨さんの見つかった南浜町の現場に咲いていたマーガレットが見つかり、菅原代表(56)が利府町の自宅で増やした。「あいりちゃん」と名付けて商標登録し、各地へ

女子制服にスラックス導入 蛇田中 生徒の安全、防犯考慮

 石巻市立蛇田中学校(小野寺周哉校長・生徒660人)は、本年度から女子生徒の制服に「スラックス」を導入した。冬場の寒さ対策や防犯強化など安全面に配慮した採用。学校指定のブレザーと同じ紺色で、すっきりとしたシルエットが特徴。任意でスカート、スラックスを選択できるようにした。  同校の制服はこれまで男子は学ラン、女子はブレザーにスカートだったが、本年度入学する生徒の保護者から「女子の制服にスラックスという選択肢は」との質問が寄せられ、導入を検討。業者でもスラックスの取り扱いがあ

サン・ファン保存案示す 木造文化財専門の日塔さん 「福竜丸修復と考え一緒」

 水爆実験で被ばくした木造マグロ漁船、第五福竜丸の修復保存の設計管理責任者だった文化財修復の専門家、日塔和彦さん(75)が24日、慶長遺欧使節船ミュージアム=石巻市渡波=に係留されている復元船サン・ファン・バウティスタ号を視察した。同ミュージアムの濱田直嗣館長から解体決定に至る経過などの説明を受けた日塔さんは、腐食が想像以上に進んでいることに衝撃を受けながらも「修復、保存する方法はある」と具体案を示した。  日塔さんは、1月に発足した「サンファン号保存を求める世界ネットワー

はしご酒ラリーに終止符 大塩推進協・実行委 コロナ禍で継続断念

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、JR矢本駅周辺の飲食店を周遊する夏の人気企画「やもとふれあいはしご酒ラリー」が事業廃止された。長年主催してきた東松島市の大塩地区コミュニティ推進協議会で組織する実行委員会(山田健委員長)も解散。地域に親しまれた〝飲みニケーション〟の催しはコロナ禍によって失われた。  ふれあいはしご酒ラリーは、3人1組で制限時間内に指定された店舗を回り、酒を通じて地域交流と飲食店街の活性化を目的とした夏の企画。震災前は最大約50店舗、750人の参加者が集

ウェルネス奮戦も4強逃す 春季高校野球県大会 仙台育英に逆転負け

 春季高校野球県大会は22日、石巻市民球場で準々決勝、日本ウェルネス宮城対仙台育英の試合があった。ウェルネスは小刻みに投手を代え、終盤までリードしたが、八回裏に猛攻を受けて逆転を許し、5-8で敗戦。創部2年目で初の4強入りは逃したが、第1シードで甲子園常連校を相手に堂々戦い、スタンド席からはねぎらいの拍手が送られていた。 三回裏、先制の適時打を放った2番早坂  仙台育英は主力の3年生を温存し、1-2年生を起用。ウェルネスは菅井、千葉、早坂の投手3本柱が1回ごとにマウンドを

持ち運べる可搬式オービス 石巻署と県警 通学路の安全確保へ

 石巻署は19日、東松島市立鳴瀬未来中学校=同市野蒜=前の市道で、どこでも速度違反の取り締まりができる持ち運び型の「可搬式オービス」を使った車のスピード違反取り締まりを実施した。  校舎前の通学路は石巻市と仙台市を結ぶ幹線道路の抜け道でもあり、特に朝夕の交通量が多い。制限速度30キロの表示はあるが、スピードオーバーする車が絶えず、学校や地元住民から取り締まりの要望が寄せられていた。 レーザーを照射して速度をチェックした  今月11日には、近所の交差点で信号待ちしていた下

日和山公園の鳥居解体 鹿島御児神社 年内にも再建 具体案検討

 石巻市の日和山公園にある鹿島御児神社の鳥居解体工事の安全祈願祭が22日、同所であり、早速、解体工事が行われた。築86年の鳥居は、老朽化と今年の度重なる地震で倒壊の危険性があり、規制線を張って付近を立ち入り禁止にしていた。  15日の総代会で解体が正式決定し、地元の建設会社、遠藤興業㈱が無償で解体工事を申し出た。この日は雨が降る中、鳥居前にテントを設営。午前10時から関係者約20人が参列し、工事関係者ら40人ほどが見守る中、神事が執り行われた。 重機で崩されていく鳥居