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花が伝える防災と命の尊さ アイリンブルー実行委 復興祈念公園に看板設置

 花を通じて東日本大震災を教訓とした防災意識を全国に広めようと取り組む「アイリンブループロジェクト実行委員会(菅原淳一代表)」は25日、石巻南浜津波復興公園内に整備した花壇で看板設置作業を行った。

 同プロジェクトの副代表を務める佐藤美香さん(46)の長女愛梨ちゃん(当時6歳)は、東日本大震災の津波で犠牲となった。数年後、愛梨さんの見つかった南浜町の現場に咲いていたマーガレットが見つかり、菅原代表(56)が利府町の自宅で増やした。「あいりちゃん」と名付けて商標登録し、各地への植栽活動を通じて震災の風化防止と災害時に命を守る防災意識を広めようと取り組んでいる。

あいりちゃん差し替え

「あいりちゃん」が咲き誇る花壇が完成

 復興公園内には、日本造園建設業協会宮城県支部の古積昇さん(52)の協力を得て花壇を整備し、震災10年の命日に「あいりちゃん」100株の植栽を行った。花壇は空から見下ろすと、ハートを組み合わせた四つ葉と三つ葉のクローバーと虹の形を模しており、佐藤さん姉妹の好きなデザインを古積さんが表現した。6月に園内の中核的施設がオープンするため、これに先駆けて花壇の前に活動を伝える看板を設置することとなった。

 今月に入り白く愛らしい花が咲き始め、この日は水やりやアジサイ、マリーゴールドの植栽後、看板を除幕。次女で中学生の珠莉さんがつづった「この花は震災の記録を伝えると共に、命そして防災について考えてもらうための花です。たくさんの人にかわいがってもらえるとうれしいです」とのメッセージを載せた。

 5月31日は愛梨さんの誕生日であり、マーガレットの誕生日も5月27日。看板設置に合わせるように咲く花を見つめながら、佐藤さんは「娘が生きていたらまもなく17歳。当たり前の日常を送らせてあげたかった。この公園にはこれから多くの人が訪れる。震災は10年で終わりではない。花とともに防災や日常の尊さなどを伝え続けていきたい」と語っていた。【横井康彦】


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