断れないから何でもやった初任時代
「それは養護教諭の仕事では
ないので私はできません!!」
初任の頃はそんなことを
言ってはならないと思い
何でも引き受けていた。
何でもやっていた初任時代
保健室登校の子どもにに
勉強を教えること。
不登校の子どもを
車で迎えにいくこと。
ネズミ退治に蜂の巣駆除。
水漏れ修理に電球の交換。
etc.
一人ひとりの話を
ゆっくり聞く暇もない。
体調不良で寝かせている子を
放って行かなければならない。
どこまでが私の仕事?
これもやらなきゃいけないの?
そんな気持ちを抱えながら
誰にも相談できず過ごしていたら
だんだん何のために
養護教諭になったのか?
自分は何でも屋さんだから
代わりがいくらでもいるのでは?
など目的や自分の存在意義が
分からなくなっていた。
正直、はっきりと断れたら
どんなに楽だろう。
自分の仕事だけに集中できたら
いいのにと思っていた。
断ってもいいよ
そんなときにベテラン養護教諭から
声をかけられたので相談してみた。
「全然、断っていいよ!!
養護教諭は学校に一人なんだから。
まずは、自分の仕事最優先でしょう。
それ以外の仕事は“学校の先生”として
みんなで協力してやればいいの。
全部背負い込む必要はないよ。」
そう言われてなんだかホッとした。
【断る=自己中心的でわがまま】
だと、どこか思っている自分がいた。
でも、それは自分の役割を果たすために
断ることはわがままではなく、
必要なことだと言われて安心した。
やらなくてはならないことは
もちろん、先生として、学校として
やらなくてはならないこともある。
でも、自分ができないことや
手が足りないときはお願いすればいい。
協力すればいい。
その後、先生同士できるときに
できることをやっていけば、
そんなに大変じゃなかった。
むしろ、気持ちが楽になった分
自分ができるときは
快く受け入れられるようになった。
断ることは、わがままではない。
自分の役割を果たすためにも
必要なこと。
気づいて行動できる人と
できない人の違い
「断っていいんだ」
と気がついても行動できる人と
行動できない人がいます。
行動できない人は
「そうは言ってもどう思われるか不安」
「初任なんだから断るべきではない」
そんなふうに考えていませんか?
そんな不安や思いが
行動を妨げる原因です。
“行動は変えるためには
まず、気持ちを変えること”
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