佐藤友美「女の運命は髪で変わる」
佐藤友美さんの「女の運命は髪で変わる」を読んだ。
多くの日本人女性は、スキンケアやメイクにはものすごく気を使う。
いかに綺麗な肌を保つか、いかに美しく見えるメイクをするかに時間とお金、労力をかける。
だけど本書では、人の見た目や印象を決めるのは髪だという。
というのも、よほど近づかない限り肌やメイクが注目されることはないからだ。
特に横顔や後ろ姿では髪の占める面積の方が大きい。
なので、美しく見せたり痩せて見えるようにしたりするには、髪形を変えるのが一番効果的だという。
なかでも前髪は印象を変えやすく、毛先を20センチ切るよりも前髪を1センチ切る、あるいは前髪の分け目を少しずらすほうがよほど手っ取り早いそうだ。
読めば読むほど、もっと髪を大切にしようという気持ちが芽生え、髪型を変えてみようかなという気にさせられる。
髪に関していえば、ちょっと前にnoteでも紹介した「塀の中の美容室」という本が記憶に新しい。
こちらは女子刑務所内にある美容室が舞台の小説で、美容師を務める受刑者とその美容室を訪れる女性たちの様々な人生もようを描いたものだ。
彼女たちの転機のカギを握るのが、塀の中の美容室であり、髪だ。
つくづく思うのは、やっぱり女性にとって髪は特別なものであり、その女性(ひと)自身であるということ。
髪がいかに人の見た目の印象を決めるかということは何となく理解していたつもりだったけど、この本を読んでさらに意識が変わった。
今は性別に関係なく見た目が重視され、男性でもスキンケアや化粧をする時代だ。
女性はもちろん、男性にもおすすめの1冊。
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