「着ぐるみで性的なことをするのは棲み分けて欲しい」とちゃんと主張すればいいのに
響音カゲです。今回の記事は性的な内容を含みます。
ことの発端は、某旅館で行われたオフ会において、その旅館のタグを付けてセンシティブな画像を上げた者がいたという内容である。具体的な内容については本文に関係ないので省略する。
※2022/10/13 14:13 JST 修正:旅館名を出す必要性がなかったため、旅館名を伏せました。
この記事で言いたいのは、どちらかというとその後の周りの反応について、である。
日本のファーリーの性の取り扱いへの知識の欠如
着ぐるみを持っている人の中には、一定数着ぐるみフェティシズムを持っている人間がいるのは事実である。が、それはあくまで少数派だ。
大多数のケモナーは着ぐるみを持ってすらいないし、着ぐるみでセックスしようとすら思わない。
性的なコンテンツに関しては人によってどのぐらいまでオープンにすべきかという基準がばらばらで、行動も衝突しがちであるし、激しい言い争いになりやすい。
これは日本の大多数のファーリーがきちんと性的な話題に対してメディアで発信してこなかった影響もあるだろう。アンクル・カゲ氏のファーリーファンダムとメディアの邦訳が出ているのにも関わらず、2022/10/13 4:14(JST)現在でたった2582回しか再生されていないことからも、日本のファーリーは性的なコンテンツの取り扱いや、メディアとの接し方をほとんど勉強したことがないと言ってもいいだろう。
もちろんアンクル・カゲ氏の主張にも賛否両論あると思うが、問題はそこではない。私はそもそもこのようなファーリーとメディアとの議論が日本でほとんどされてこなかったことに問題があると思うのだ。(Twitterでの会話は議論ではない。一方的なお気持ち表明だ)日本のファーリーのほとんどはメディアとの付き合い方を知らない。日本のメディアがどのように取材し、どのように記事を書き、どのように公開しているかを知らない。知っているのは、メディア取材を受けているようなコンベンションのチェアマンや、メディア一線で活動しているアーティストぐらいだろう。一般のケモナーを100人集めて、その中でメディアとケモナーの付き合いについて考えたことがある人は一体何人いるのだろうか?
少なくとも日本のファーリーがオープンなメディアの上で性的な内容の是非について議論をしたという内容はほとんど見かけたことがない。(もし、なにか良い文献があれば教えてほしい)
まあ、これに関してはアメリカではファーリーは激しい差別の歴史に遭ってきたから、という理由のほうが大きい気はするが、メディア露出が増えてきた今では、日本のファーリーもメディアやSNSの使い方について一度ワークショップを開いてもいいのではないだろうか。
オープン派とクローズド派の衝突
性的なコンテンツがどのラインまでならOKか、というのは本当にその場その場によるとしか言いようがない。例えばそれが少年誌なのか、LINEのプライベートなグループなのか、はたまたTwitterなのかでも大きく異なる。基準も世の中の基準によって変化するが、大多数が見て反対するラインに踏み込んでいるものは一般的に干される傾向にある。
しかしこれを完全にクリーンに保つというのはかなりむずかしい。例えば映画などのメディアで考えてみよう。映画でのお色気シーンなんてR12+程度でもたくさんあるし、R15+ではセックスシーン程度であれば平気で出てくる。全年齢映画でも下ネタ程度なんてたくさんある。それに、日本では映倫という民間団体が基準を定めているが、着ぐるみではどのようなラインに定めるべきなのだろうか?
英語圏では、性的な用途の着ぐるみやシチュエーションを揶揄するときに、murrsuitやyiffといった単語で棲み分けがされている。日本ではペットスーツをptstという隠語で言ったりするようなものだろうか。もちろんこれで全部が全部棲み分けできているわけではないし、今回のようにノリで写真や動画をアップロードしてしまう人を抑制できるわけではない。
ここから下はTwitterの悪口だが、なんでもかんでもいいねしただけでフォロワーのフォロワーまで拡散してしまうTwitterもどうかしてると思うし、そんなTwitterだけに極度に依存している日本のケモナーの態度にも問題があるとは思う。この仕組みがある限り、表舞台に性的なコンテンツが漏れるのは誰かが必ずやらかすだろう。
正直、もし本気で自衛したいならTwitterをやめろ、規制の厳しいInstagramとかTikTokのほうがまだマシだぞ、としか言いようがない。
結論と所感
私からの結論は
メディアについて勉強しろ
Twitterをやめろ(タイムラインを見るのをやめろ)
の2点ということで。
今度有識者集めて、JMoFとかでメディアとファーリーについて語ってログ残したいですね。
それでは。
見出し絵はNovelAI Diffusionで生成し、響音カゲが自身で加筆修正しています。
キャラクターの創作費に使わせていただきます。