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仕事を始める前に1つだけ交わした自分との約束

住みたかった街への引っ越し1週間前に仕事を失った私は、引っ越しを諦めて実家でできる仕事を今すぐに探すか、とりあえず向こうで暮らすかの選択に迫られていた。

私が選択したのは「ずっと暮らしてみたかった場所で暮らす夢を叶えること」で、その選択と同時に一旦ライターの仕事はやめて向こうに引っ越してからアルバイトをしようと誓った。

アルバイトを3つほど掛け持ちしながらの生活はとても新鮮で、やっぱり自分は「誰かの顔を見て働くことが好きなんだ」と感じることも多かった。
それに、今のお仕事の核ともいえる「サポートをすることが特技」と感じることもでき、アルバイト生活を振り返ってみると自分にとって気づきしかない半年間になった。

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実はこの記事のタイトルは下書きにかなり長い期間熟成させていた。ふとしたときに、書きたくなったもののいつも通りダラダラとFODでワンピースを観ていたら書くことを忘れてしまい、そのまま数ヶ月経ち今に至る。

「今日はnoteを書こう」と思い下書きタイトルを見ていると「これを今、書かなきゃいけない」と思い、編集し始めたのがこの記事だ。

どうして今じゃないとダメだと思ったのかというと、1年近くお世話になったクライアントさんの事業撤退が決まり、3月末で契約終了となる連絡が今日きたからだ。
この仕事をしていると「契約終了」という4文字に巡り合うことは当たり前に覚悟しておかなければいけないことで、私はこれで2回目だった。

1回目は忘れもしない2019年の10月24日。
日付までしっかりと覚えているのは、引っ越し1週間前の夜。
知り合いが引っ越し祝いを行ってくれた飲み会の帰りの電車でその4文字と向き合ったからだ。

あれから1年と半年ほどが経ち、短い期間にたくさんの経験をして、私は今、またライターの仕事をメインに自宅で仕事をしている。

ただ、過去の私の仕事の仕方と今の仕事の仕方は全然違う。

1度目の仕事がなくなったときの私は、99.7%ぐらい絶望の海に飲み込まれていたけど、残り0.3%ぐらいの私は「解放された」と喜んでいた。

毎日7時に起きて、ちょっとだけゆったりとした朝を過ごして8時30分には仕事を始め、お昼1時間の休憩を終えたら、また夕方までひたすら書き続ける。

「文字単価〇円」という仕事に縛られていたあの時は、毎日電卓を叩いて「あと〇本で〇円」と何かにとりつかれたように記事を量産していた。

全てはお金を稼ぐためだった。

もちろん今も「生きていくため」に働いているのでお金が必要であることには変わりはない。今後独身で生きていく可能性もあるし、いつか夢見ている猫との賃貸一軒屋暮らしを叶えるためには「お金」は絶対に必要だ。

それでも今は毎日あと何本の呪いにかかっているわけではなく、少しだけ肩の力が抜ける環境で仕事ができている。

この差はなんだろう?と考えたとき、答えはすぐに見つかった。
それは一緒に働く「クライアントさん」の存在だった。

昨年の5月に大阪に戻ってから、もう一度フリーで頑張ることを決めた私は一つだけ自分と約束をしたことがある。

それは「どれだけお金が良くても、自分の心を傷つける人とは働かないこと」だった。

クライアントさんがいてこそ自分は働くことができる。という気持ちはもちろんあるけど、この部分を無視してしまうと、本当に起きるのすら嫌になる日々が始まってしまう。

だから、ワガママかもしれないけどこの部分だけは絶対に守ると約束した。

その約束を胸に仕事に取り組み、ありがたいことに少しずつお仕事をいただけるようになり、金沢暮らしで感じていた「人をサポートする特技」を仕事に生かしたい思いから秘書の勉強を始めたのが去年の夏だった。

そうやって仕事をしていると、「私は誰かの表情が直接伝わってくるような仕事が得意なんだ」と感じることがあった。

Slackやチャットワークを通しての連絡でも、クライアントさんの喜ぶ顔や、一緒に悩んだり考える時間は自分にとって必要な時間で、この時間を大切に仕事をしていきたいと心から思った。

だから今日、契約終了の連絡がきたときはやっぱり「うっ」と焦ってしまうような気持ちに飲み込まれそうにもなったけど、新しい仕事や「人」と出会えるチャンスがこの先に必ずあるという未来に少しだけ救われたような気がした。

以前、契約終了が決まったときは、実はその仕事1本で生計を立てていたので、契約終了となったときに「お金が…!」とかなり焦ってしまったが、今は複数のお仕事を並行しているのでそこまでの焦りはない。そう思うとやっぱり「お金は心の余裕」という言葉の正しさを痛感させられる。

私にとって仕事はきっと一生切り離せないものだから、そこに「人との関係」がうまく合わせられると、生きやすくなるんじゃないかなと思う。

今日は早く寝て、明日は午前中仕事をしたら、午後から少し時間をかけて新しい仕事を探してみよう。

もし、noteを読んでいただきご興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたらぜひTwitterのDMなどからご連絡いただけると幸いです。






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