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フィンランドで始まる2020年

明けましておめでとうございます。フィンランドでは正月は大した行事ではないのですが、やはり日本人にとってはひとつ区切りになるものです。僕の2020年は1人フィンランドの電車の中で始まりました。

フィンランドの年末年始

フィンランド人にとって一年で1番大切な時期であるクリスマスは、衝撃の連続でした。1ヶ月以上前からクリスマスを待ち望む町の雰囲気や、伝統的なクリスマス料理まで、フィンランドのクリスマスを存分に味わったところで、地元の新聞社が、留学生がそれをどう感じたかインタビューしたいということで、学校を通してアポを取ってきました。ということで、いろいろ聞き出して記事にまとめてくれたのは僕にとってラッキーです。

フィンランドのクリスマスで1番に感じたことは、人々の雰囲気です。joulu fiilis=クリスマスフィーリングです。子供達がはしゃいでいたりして落ち着きを求めるとき、rauha(ラウハ)という名詞を使います。ラウハは「穏やか」「静か」という意味とともに「平和」という意味もあります。クリスマス前なんだからラウハにしてなよ、って感じです。

クリスマスも終わり、1人だけ新年へ向けて正月フィーリングになっている中、マザーもファザーも大晦日に普通に仕事があることを知らずにかなり驚いていると、この大晦日はもっと驚いたものになりました。

大晦日から元旦にかけてフィンランドでは、夜中にそこら中でみんな花火をうちあげていて、僕も友達とロケット花火をサッカー場で打ち上げました。毎年怪我人が出るそうで、今ではゴーグルの着用が法律で義務化されています。花火のあとは、ヘルシンキにある知る人ぞ知る無料の公衆サウナへ。このサウナ、周りに何もない港に不自然に建っているのですが、サウナ好きがサウナ好きのために勝手に作ってしまい、一度は法律に引っかかったものの、今では認められているそう。だから24時間誰かしらサウナ好きが薪を炊いてサウナを温めています。脱衣所も何もないので屋外で脱いで、もちろん水着もはかず、男女兼用です。そういう文化なのです。

サウナで一汗流したあとのコーラは最高。ヘルシンキの中心からは少し離れたところにあるので、花火をバックにしたヘルシンキ大聖堂と美しい夜景を見渡せ、晴れていたので少し星も見えて現代フィンランドを体全身で味わいました。のぼせた体に当たる心地よい海風は、サウナの木の香りをフィンランド湾へ運びます。しかしこの至高の大晦日も、サウナに薪をくべるというサウナ男たちの働きがあってのことです。木を切りだすぞ!男4人腰にタオルを巻いて真冬のフィンランドで薪を切り出します。2人1組になって一人が木を押さえ、もう一人がノコギリで切る。裸だし周りは真っ暗だし危険すぎるが、サウナが冷めていくことの方がある意味危険です。気を付けろ!文化祭前日のような集中力と国境を超えた協力でサウナ好きたちはついにキウアスに薪をくべることに成功します。

さあもう22時。年越しは家でしたいので僕はお先に帰ります。彼ら、サウナで年を越して翌日まで家に帰る気ないので。あまかった。ヘルシンキから出る電車はもう1時間に1本!ヘルシンキの中央駅で酔っ払いたちと一緒に40分も電車を待つことに。警察の見回りもたくさんいたが、夜のヘルシンキはもう一生見ることはないでしょう。結局2020年へのカウントダウンは電車の中でひとりですることになりました。

今年の抱負

フィンランドは元旦は祝日ですが、2日からもう日常が始まります。学校はまだ7日まで休みなので、自分の時間ができるわけです。さあ今年一年はどんな年になるか。

まず6月まで、つまり今年の半分はフィンランドで過ごすことになります。やりたいことはいくつかありますが、どれもフィンランド人とのコミュニケーションを前提としたことです。まずは語学を頑張ります。

さあ帰国後の残り半分は問題です。もう日本の高校には戻らないので、最終学歴高卒の無職の状態になるわけです。大学に行って勉強するか、仕事を探すか、ビジネスをはじめるか、他にどのような選択肢があるか考えましたが、結局僕は勉強がしたいので、大学へ行くことにします。その先のことも考えていますが、まず今日は2020年について。

今後やりたいことを考えて、まずは日本の大学に入学することにします。そのため今年は受験生です!

これらをふまえて、2020年の抱負です。

しっかり寝る!

フィンランドに来て間違えなく睡眠時間が長くなりました。時々短いと、その日の生産性の悪さを強く実感します。今年は何があってもこの抱負を忘れません。受験生は寝なければいけません。外国語でコミュニケーションを取り続けるには、寝なければいけません。日本人はもっと寝なければいけません。

学びの1年

この正月を気にMediumを始めました。ここ最近ブログやnoteが滞っているのは、実は語学の勉強ではなく、読書のせいなのです。最近本をたくさん読みます。でもやはり、読んでいるだけではなく書くことも大事です。今年1年間続けますのでよろしくお願いします。

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