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足立区・荒川区と高校野球

足立区:北東部に位置し、隅田川と荒川に挟まれた千住地区と、面積の大半を占める荒川以北の地区とに分かれている。

千住地区は、江戸時代には日光街道と奥州街道の宿場町「千住宿」であり、古くから賑わっていた。現在はターミナル駅である北千住駅を中心として区内随一の繁華街となっている。

荒川区:東京23区の中央からやや北東に位置しており、町名の数は東京特別区内で最も少ないという特徴がある。鉄道交通網も充実しており、JR山手線、京浜東北線、常磐線、地下鉄東京メトロ千代田線、日比谷線、東京都営地下鉄荒川線、日暮里ライナー、京成本線、つくばエクスプレスの各線が走っており、また隅田川と荒川を通り東京湾上を走って回る水上バスの東京水辺ラインの荒川遊園発着場も有名。

今回は日本の伝統と、下町の雰囲気が強く漂う足立区と荒川区の野球部を紹介させて頂きたい。

【足立区】

①青井高校

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東武伊勢崎線五反野駅 ・つくばエクスプレス青井駅 から徒歩10分程に校舎を構え、人気俳優「山崎 樹範」を卒業生に持つ青井高校。

同校野球部は2013年夏を最後に、公式戦での勝利は遠のいている。その後は部員不足に悩まされ、合同チームで出場する年も幾年かあった。
甲子園出場経験を持つ高校や、上位進出経験のある高校と初戦で当たるなどくじ運に恵まれていないという理由もある。しかし選手個々は真っ向から勝負に挑みよく振れている。単独出場での公式戦での1勝を再び上げられるか。期待したい。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会2回戦
●練習場所/校庭
●練習時間/週5~6日

②足立工業

西新井に所在する都立工業高等学校。

野球部は人数不足に悩ませ、秋・春の大会は出場辞退であったり合同チームが多いが、夏季大会は単独出場を例年果たしている。
練習試合が行える広さのグラウンドを所有しており個々の力はある。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会2回戦
●練習場所/校庭
●練習時間/週5~6日

③淵江

淵江

東保木間に所在する都立高等学校であり、北海道情報大学と高大連携を結んでいる。

同校野球部は、朝練の時間に週に2日の校内清掃を行うなど、学校の模範としての取り組みも積極的である。
フリーバッティング。内外連携ノックが可能なグラウンドを使用し、部員同士がよく声や意見を掛け合い高め合っている。
2017年の夏季東東京大会ではベスト16まで勝ち進んだ実績を持つ。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭
●練習時間/週6日

④足立西

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江北に所在する都立高等学校である。人気声優の「高山みなみ」や、『怨み屋本舗』を代表作に持つ漫画家「栗原 正尚」らを卒業生に持つ。

2013年の秋季東京大会ではベスト8まで進出。その後も、実力校を打ち破るなど非常に力のあるチーム。2016年には夏季東東京大会ではベスト16まで進出し、「関東第一」と熱線を繰り広げた。
「足立区から甲子園」を目標に、その日は決して遠くない。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・埼玉県岩槻球場 他
●練習時間/週6日

⑤足立新田

足立新田

新田二丁目に所在する都立高等学校。侍JAPANに選出しWBCでも登板した現北海道日本ハム「秋吉亮」選手をOBにもつ他、多くの「力士」を卒業生に持つ。

同校野球部は、2006年夏季東東京大会ベスト4。2007年・2008年はベスト8、2009年ベスト16、2010年ベスト8と連続で上位進出を果たすなど、非常に力のある高校。
1999年「都立城東」を甲子園出場まで導き、その後「保谷高校」を経て2018年まで「都立総合工科」野球部の監督として、福岡ソフトバンクホークスのエース右腕「石川柊太」選手を育て上げた「名将・有馬信夫」氏が監督に就任。ますますの上位進出が期待できる。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト4
●練習場所/校庭
●練習時間/週6日
●主なOB /秋吉亮(日ハム)

⑥足立学園

足立学園

千住旭町に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校。高校からの入学も可能。東京大学・京都大学等、名門大学への進学者も輩出している。

昭和58年を最後に、長らくベスト8の壁を超えられずにいる。
しかし「下町のダルビッシュ」と称され、後に福岡ソフトバンクに指名された「吉本 祥二」選手を輩出するなど、毎年非常に力のある好チーム・好選手を育て作り上げている。
「埼玉県三郷市」に専用球場を所有し、上位進出。そして甲子園出場を目指す。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/埼玉県三郷・専用グラウンド
●練習時間/週6日
●主なOB /吉本祥二(元ソフトバンク)

【荒川区】

①荒川工業

荒川区

南千住に所在する都立工業高等学校。練習試合も行える広さを持つグラウンドで、上位進出を目指す。
強豪・平成国際大学野球部等、上のレベルに挑戦する選手も輩出しており、まだまだ可能性を強く秘めているチームだ。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日

②開成

開成

東京大学合格者数が日本一を誇る名門進学校「開成」。
西日暮里四丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校である。

2005年夏の夏季東東京大会ではベスト16。2007・2012年夏はベスト32。『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』のモデルにもなるなど、注目度は高い。
勉学も当然疎かには出来ない。故に木・土を除く平日は主に自主練習が中心であるが、1人1人が工夫を凝らし自らの課題と向き合い続け、非常に攻撃的のあるチームが特徴的だ。
選手たちは「勉強だけの高校ではない事を証明したい」と息が荒い。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週5日