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狛江市・調布市と高校野球

前回を持って23区/離島を含む東京高校野球を紹介を終えたので、今回からは”多摩エリア”へ場所を移動して紹介させて頂く。いわば”23区外”であり東京高校野球連盟では”西東京”として参加している。

記念すべき第一弾は世田谷区の隣に所在する”狛江市”と”調布市”。

狛江市は東京都の多摩地域東部に位置する市である。東は世田谷区、北・西は調布市、南は神奈川県川崎市に接し、これら3つの面積の大きな自治体に取り囲まれた形になっている。
東京都の市では最も小さく「全国で2番目に小さい市」となっている。

調布市は多摩地域東部に位置する市であり東京23区に接し交通の便も良いが、古くからの寺社や武蔵野の自然も残っており、都心に近く住環境の整った住宅地である。
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる「水木しげる」氏が長年愛し暮らした場所である事で知られており(調布市の名誉市民)天台宗別格本山の「浮岳山昌楽院 深大寺」を始め、多くの鬼太郎キャラクター像が調布市を盛り上げている。

今回は上記の2つの市の野球部を紹介させて頂きたい。

【狛江市】

①狛江

狛江

元和泉三丁目に所在する都立高等学校。
毎年25名程度の長期留学生を受け入れたり、20年間以上オーストラリアの高校との交換留学を実施するなど国際理解教育に力を入れている。
人気女優「門脇麦」の母校でもある。

平日の練習時間は2時間程度ながら都立高としてはトップクラスの広さを持つグラウンドを所有し、過去には春季大会ベスト16まで勝ち進むなど、実績は充分。
昨年は同校初の独立プロ野球選手を輩出するなど、今なお成長目まぐるしい。
打線も投手も個々の力は確かなものがあり、西東京を代表する強豪へと進化する可能性は高い。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭・グラウンド
●練習時間/週6日
●主なOB /武内和希(BC武蔵)

【調布市】

①調布北

調布きた

深大寺北町にある、全日制普通科の都立高等学校。高校と大学(近隣の電気通信大学、東京学芸大学、東京農工大学、東京外国語大学など)との提携が行われており、大学の授業を受講することで単位認定が可能であるという特色を持つ。
部活動では、都内に6校しかない「なぎなた部」がある学校の一つとして知られている。

野球部は、12月から1月の終わりまでは、毎週日曜日に調布から国立や立川までを往復する長距離走を実施するなど、冬場のトレーニングは同校では名物となっている。「甲子園出場」と「シード校を撃破」に目標を置き、「関東村グラウンド」で日々練習に励む。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会4回戦
●練習場所/関東村グラウンド
●練習時間/週6日

②調布南

調布南

多摩川に所在する都立高等学校。略称は「調南(ちょうなん)」。
同校の出身者としては、「サッカー選手」のOBが非常に多い。

2018年夏季西東京大会ではベスト16まで勝ち進んだ。
選手一人一人が伝統である「自主性」を持ち、考え練習に取り組む。
その自主性に更なる向上心と創意工夫がプラスされれば、過去の成績を超えられるはずであり、可能性は高い。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会ベスト16
●練習場所/校庭
●練習時間/週6日

③神代

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若葉町一丁目に所在する都立高等学校。略称は「神高(かみこう)」
男女ハンドボール部の実力が高く、2008年度国公立高校大会で全都3位入賞している。

野球部は長らく部員不足に悩まされ、合同チームでの参加が多かったが、2019年夏季西東京大会では「単独出場」としては見事11年ぶりに公式戦での勝利を経験した。格上高校相手に善戦しており、1人1人が少ない人数ながら密の高い練習を行なっている。

【プロフィール】
●夏季最高成績/都大会3回戦
●練習場所/校庭
●練習時間/週5~6日

④明大明治

明大明治

富士見町四丁目に所在し、中高一貫教育を提供する男女共学の私立高等学校・中学校。学校法人明治大学が運営する附属学校。

野球部は甲子園大会には計7回出場の実績をもつ古豪。1958年夏の甲子園予選決勝で、王貞治(福岡ソフトバンクホークス球団会長)を擁する早稲田実業を延長逆転の末に破り、甲子園大会へ出場を果たした。

明治大学の硬式野球部・準硬式野球部と同じ施設を使用しており、室内練習場・トレーニングルーム等環境面は抜群に優れており、古豪復活を目指す。

【プロフィール】
●夏季最高成績/甲子園準優勝
●練習場所/明治大学専用球場
●練習時間/週6日
●主なOB /郷司裕(元元日本学生野球協会常任理事)