「ひとりで老いる」は難しい

先日、一人暮らしの親戚から突然の着信があった。普段あまり連絡を取らない間柄だ。

そして「今から緊急手術、入院する。保証人が必要になるかもしれないし、荷物を持ってきてくれない？（要約）」のSOS。状況がよくわからないまま急いで仕事を切り上げ、はるか昔に「なにかあったら頼むね」と渡されていた鍵を持ってマンションに向かい、指示された荷物をピックアップすることになった。

マンションの部屋に入ると、きっちりとした生活が浮かぶ部屋の真ん中に、半分開いたスーツケースがあった。中身を確認すると、すでにタオルと着替え、ボックスティッシュが入っている。「やばい、無理かも。入院確定だ、準備して詰めておこう……」の途中で「無理無理無理やっぱ無理！」と断念したのだろうか。

そんなにやばいの？　死ぬの？　嫌すぎる！

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