見出し画像

カラダにくっついている感情の塊

吐きだせなかった感情

感じないように蓋をした感情

押し殺した感情

周囲に見せないようにふるまっていた感情


カラダが整体でない理由が感情なのではと思わる方がいる。

明らかに握りしめている感情があることを

ふれている手応えが教えてくれる。


そんなときは心身の変化を誘導するために

感情の系統を緩めてみる。


カラダを緩めて愉気をしていると

涙を流される方がいる。

特にこちらから理由を尋ねることはない。


強張りの中にある硬直が緩むと

文字通り

頭の中や

抱えていた感情も緩んでいく。


中には緩んでいく過程で

ふるい、ふるい記憶が蘇ってくる方もいる。

ある特定の匂いを嗅ぐと

その匂いと結びついている記憶が蘇ってくることを経験したことのあるひとは多いと思う。

同じように、ある特定の硬直が記憶と結びついていることがある。

ある出来事によって生じた強い感情を抑えたり

押し殺したときに

大きく育った硬直なんだろうね。

その硬直が緩むときには

まるで硬直が吐き出したかのように

記憶が蘇ってくるって面白いよね。


感情が生じたときに

号泣したり

泣き叫んだり

外に表現していたら

カラダに閉じ込められることはなかったであろう感情の塊。


稽古をしているときに先生から

あれっ?

珍しいね、怒っているね。

このままじゃ切れちゃうかもしれないので処置しておこう。

そう言って先生がぼくの硬結を処置してくれたことがある。


ちょうどバイト先の正社員でヒステリーの女がいて

稽古前日に理不尽なことで叱責させてめっちゃくちゃ頭にきていた。

業務にならないから

トイレ行ったり

タバコ吸ったり

今度同じような対応されたら

あいつのデスクでも蹴っ飛ばしてやろうか

怒鳴って言い返してやろうか

そんな連想が止まらない状態だった。


ところが先生が胸椎6番右一側の硬結をはじいてくれたら

まるで酔いから醒めたかのように

ぐるぐる止まらなかった連想がピタッと止まった。

背骨の際の一側は大脳や潜在意識と連動している場所だからね。

カラダが変わればこころも変わる。


感情の塊が緩んでいくと

そんな感情たちも外に出てしまう。


同時に感情と結びついている記憶が蘇ってくる。

自分でも意識していなかった古い記憶や思い。

こんなことを先生に言ってもいいんでしょうかって。

初めて口にする事柄が出てくることがある。


投げつけられた言葉で傷つけられた幼少期の日常だったり

青天の霹靂だった親との別れだったり

子育て中に一度も労わってもらえなかったパートナーへの不満だったり

スキンシップを拒絶してしまうほどの嫌悪感だったり

50年連れ添った相方への不信感だったり


カラダが弾力を取り戻していく過程は

活元運動の反応と同じで3つのプロセスを経いていく。

①弛緩反応

緩んでものすごく眠たくなったり、だるくなったりする。

もう動きたくないって体感。

②過敏反応

カラダの中が動いている感じ。時には高熱が出たり、腫れたり、痛みが出たりするのがこの時期。

③排泄反応

老廃物などが排泄される。主に発汗や下痢などで表現されることが多い。


この排泄反応って、

もしかしたら

涙はもちろんのこと、感情も、記憶も入っているんじゃないかなって。

カラダって本当に不思議だよね。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?