とある1週間の「おにぎり日記」2023.4.3-4.9
気がつけば、4月。
湯船に浸かりながら「あぁ年末だな〜」と目を細めたところまでは記憶があるのに、頭までお湯に浸かったのが一瞬、顔を上げたときにはもう桜が散りはじめているなんて… …。
年齢を重ねれば重ねるほどに、年月が過ぎるのを早く感じるようになると言うけれど、このままだと10年後には、1日を1時間くらいに感じるんじゃないかと今から構えてしまいます。
とはいえ、どんな瞬間にも生活の営みがあるわけで。忘れっぽい自分の記録用にも、noteに日々の形跡を残してみようかと考えました。
書籍『毎日おにぎり365日』が発売されたのが去年の11月。あいも変わらず日々おにぎりを握っています。そんな平凡な日常を、気の向くままに綴ってみたいと思います。
4/3(月)ちくわとひろしのおにぎり
あっという間に子どもたちの春休みも後半。兄妹で1日中遊んでくれているので、朝から夕方までリモートワークがある身としてはとてもありがたい!
だけど、お昼ごはんの時間はやはりバタバタしてしまいます。
午前の公園遊びから戻った子どもたちはお腹ペコペコ。用意したお昼ごはんでは足りないらしく「チャーハン追加!」なんて言うもので、こちらとしては汗かきますよね。ともすれば業務中よりも、休憩中のほうが時間に追われているのでは……。
わたしのお昼ごはんはいつもの通りおにぎりです。
ある部分では春休みモードに切り替えつつも、なるべく生活のペースは保っておきたい。ここで普段と違う習慣などできてしまうと、通常運転に戻った際におかしな感覚になりそうな気がして。
わたしにとっておにぎりは生活リズムを整えるジンバルのような役割を担っています。
さて、本日のおにぎりは?
冷蔵庫の食材と、時計の針とを交互に確認。
“あ、ちくわ。ちくわを焼いて食べたい。
それもパッと時短で食べたい。
何と合わせておにぎりにしようか?”
こんなとき手に取りがちなのが「三島のひろし」です。ネーミングの由来にもなっている広島菜のふりかけで、ほのかな甘味がごはんと合わされば最強の美味!
相性のよい具材の幅も広くて、絶大な信頼感を寄せている混ぜごはんの素です。
ちくわはトースターでチンしすることにしました。焼き色をつけるだけで、すごく贅沢な味わいになるからお気に入りです。手間は最小限、満足感は最大限に。
4/4(火)アスパラとツナマヨのおにぎり
この時期の服装って、何が正解でしたっけ?
なんだかもう薄手のスウェットやシャツを通り越して、Tシャツなどで過ごす時間が多いのですが。急激なシフトにクローゼットがあたふたしています。
リモートワークの合間、子どもたちの様子を見に近くの公園に行ってみたら、桜吹雪がきれいではっとしました。咲きはじめは散ることを想ってちょっと切ない気持ちになるのに、実際に散りはじめるとその美しさに魅せられます。1年に1度繰り広げられる物語のよう。
冷蔵庫では、旬のアスパラが「そろそろ食べないとしんなりしちゃうよー」と訴えかけてきました。コリっとした食感、おにぎり向きなんですよね。
「さて、アスパラを何と合わせようか」と考えて、本日はツナマヨ氏に登場してもらうことにしました。最近ツナマヨおにぎり食べてないなぁと、思考のすみにチラチラ姿が見えてたんです。ちょうどアスパラガスのやさしい甘みとも相性がよさそう!
ツナマヨって随分前からあるおにぎりの具材なのに、なぜか未だにフレッシュな感じがしませんか?大御所のなかでも若手、みたいなイメージ。いつまでも斬新。
野菜と合わせたおにぎりは、サラダ感覚で食べられてランチにぴったりでした。
4/5(水)ミョウガの梅ごまおにぎり
ひょいっとスケジュールが空いたこの日。
午前中に銀行やら郵便局やら買い物やらをちゃーっと走り回りました。溜め込んでいた事務タスクも消化してスッキリ。
お昼までの時間は、子どもたちと駄菓子屋までサイクリングです。
おばあさんが一人で切り盛りされているそのお店。懐かしい商品ラインナップに大人もテンションが上がります。
子どもたちがおこづかい内で思い思いの買い物を楽しむそばで、わたしも「きなこ棒」(1本12円)をいただきました。つまようじに赤い印がついていたら当たりなのだそう。
「この前は小学生の女の子が1人で3回連続当たりを出したよ」と店主。かと思えば数日後に30本大人買いしたお父さんは1本も当たらなかったとイタズラに笑う姿がかわいくて。地域の人に愛されるお店なんだなと改めて感じました。
子どもたちのリクエストのおかげでほっこりできた午前。午後からの仕事もなんだか穏やかに進んだ気がします。
そしておにぎりも、この日は昔からの定番が食べたくなりました。
「梅」に、「ミョウガ」を合わせて香味のアクセントを。梅には個性の強い具材が合うのです。
4/6(木)ほうれん草とちりめんと炒り卵のおにぎり
春の嵐がやってくるとか。
窓の外の様子を気にしつつ、本日もリモートワークです。
パソコン作業をする際、雨や風の音は心地よいBGMになります。ちょっと集中力が足りないなというときは、“雨の日のBGM”など、Youtubeでわざわざ探して流すほど。
本日はときおりパラパラと雨が降ったりやんだりしたものの、本格的に天候が崩れることなく。嵐は明日に持ち越しのようです。
そんな日のおにぎり。昨夜食べた「ほうれん草と卵の炒めもの」がおいしくて、まんまとお昼まで余韻を引きずりました。
ただ一からフライパンで炒める時間はなかったので、全部レンジで完結するメニューに。
ほうれん草:洗ってラップに包んだら、600Wレンジで1分ちょっと。温め終わったら水にさらして水気を絞り、カットします。
卵:ほぐした卵液に砂糖を混ぜて、ふわっとラップをかけ、600Wレンジで30秒。いったん出してかき混ぜ、さらに20秒〜30秒あたためたら完成。
こちらにちりめんじゃこも混ぜ合わせて、栄養も食べごたえもたっぷりな一品に仕上げました。
4/7(金)なんの変哲もない塩むすび
本日は朝から雨風。
早起きは得意なほうだと自負しているのですが、最近どうもだめです。目が冴えるまでの夢うつつな時間がたらたら。先日は夫が朝の支度でドライヤーを使っている音を遠くに聞きながら、「めずらしく夜中のお風呂かな?」なんて思うほどの寝ぼけっぷり。
思春期のごとく、寝ても寝ても眠いです。(そして寝過ぎて腰が怠くなるのが残念)。
春のせいですかね。
この頃あまりに天候がよくない日は、おにぎりの撮影もお休みすることにしています。そしてそんなときには、定番おにぎりで基本に立ち返る。今日はシンプルオブシンプルな塩むすびにしました。
具だくさんおにぎりも好きですが、SNSでご紹介していないような定番やシンプルおにぎりも好物です。ごはんと塩だけで幸せな気持ちにしてくれるおにぎりって、やっぱり特別な食べ物。
夜は春のぴったりな“彩りおにぎり”の記事を公開しました。
鮮やかなおにぎりは、見ているだけで明るい気分になれます。春のお供にぜひ。
4/8(土)おにぎり記事制作
WEBメディア『saita』さんでのレシピ記事は、土曜日に執筆することが多いです。普段はまだ家族が起きる前の早朝、静まったダイニングテーブルでぽちぽちタイピングの音を響かせるのが好きなのですが、この日も朝ゆっくり寝てしまったせいでスケジュールが押すことに。
子どもの習いごとの間、タリーズにかけこみました。朝の店内には、これから旅に出るのか大きなカバンを持った人、待ち合わせ風の人、勉強中の学生たち。騒がしすぎない会話の声や、フレッシュな空気感に漂うコーヒーの匂いにも癒やされます。
“習いごとが終わるまで”。制限時間があったので、集中して作業。ちゃっかりあたたかいチャイミルクティー(Tallサイズ)もいただきながら、今週の記事を納品しました。
『saita』さんでは、具材の分量や工程を詳しくご覧いただけます。おにぎり作りの参考にしていただけるとうれしいです。
4/9(日)気になるワカメおにぎり
住処をメンテナンスするって、けっこう大変ですよね。
生活していると壊れるものも出てきますし、気を抜くとすぐに物が増えて整理が面倒になったり。
子供部屋を作らなければと思ってからもう随分日にちが経ちますが、なかなか一部屋を開けることができず…いや本当にそろそろもう作ろうよと、今日は断捨離Dayです。
それにしても物が増えるのはあっという間なのに、減らすのってエネルギーが必要。優柔不断の性分としては、捨てるか残すかのせめぎあいに疲弊します。
ゴミ袋3ふくろ分で今日はギブアップしました。子ども用ベッドの注文はまだ先になりそうです。
お昼ごはんは、今アレンジを考え中の「ワカメごはん」です。カンタンに作れて、懐かしい気分になれるおにぎりレシピ、来週あたりご紹介できたらいいなぁ。
日々おにぎり/ゆこ
Instagram : @hibi_onigiri
Twitter : @hibi_onigiri
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?