町田ゼルビア、盛大なブーメランをくらう

以前、Jリーグは他の国の主要リーグと違い、ポゼッションの低いチームが上位にいることから、サッカーが上手くないのではないかという記事を書いた。

その際、参考にしたのはデータのみであり、サッカーの試合自体を見たわけではない。

そして、今回の天皇杯での町田ゼルビア対筑波大学。

どうやら、いろいろな記事やコメントを見ているとラフプレーが多く、マナーも悪かったようだ(審判もその一因を作ったようだが・・・)。

町田ゼルビアがJリーグでやっていることと同じようなことを筑波大学がしたというわけらしい。

実際はどのレベルのインテンシティ(ラフプレー)かはわからないが、そのことに対していつもJリーグで同じことをやっている町田ゼルビア側が批判するのはおかしい。

もしかして、自分たちはいいが、他の人がやったらダメという思考なのだろうか。

この事例を見ると、Jリーグでは町田ゼルビアと対戦する各クラブは、町田ゼルビアのプレーによるケガの可能性を避けるために、本来のプレーが出来ずにいたという可能性が考えられるということである。

実際にプレーを見ているわけではないので何とも言えないが、少なくとも今までのJリーグではなかったレベルのインテンシティ(ラフプレー)なのではないかと思う。

他のクラブの選手が上手くいなしているために、ファールにならなかったり、ケガをしなかったりしているというだけで、許容範囲を超えているのではないだろうか。

黒田監督は「うちはラフプレーが多い、と言われても、(長期の)けが人を出して退場させたことは去年から一度もない。そこは絶対に勘違いしないでほしい。レイト(タックル=遅れていく危険なプレー)ではない」

と言っているが、それは相手チームがケガを回避するために引いてくれたからと考える方が妥当。そもそも、ケガ人を出していないからOKというのもヤバイ発想である。つまり、勘違いしているのは黒田監督の方ということだ。

実際、今回の天皇杯の試合では町田側に骨折した選手が出ており、もし、筑波大学のようにどのチームも引かなければ、町田戦では毎回どちらか(もしくは両方)に負傷者が出るということになる。

今回の試合ではないが、町田ゼルビアはボールとは関係ないところでも平然とファール(タックル)もしているようで、審判もそれに対して笛を吹いていないというのも問題である。

つまり、町田ゼルビアがJリーグでしているプレーというのは、相手を威嚇し、委縮させることで自分たちが優位に立つというもののように感じられる。勘違い発言も含めて極めて危険な思考だと思う。

それも含めて現状のルール内なのかもしれないが、いかがなものだろうか。
ルール内であれば何しても問題ないのだろうか?


往年の名選手は最近のサッカーはフィジカルが中心でつまらなくなったというようなことを言っている。

個人的にはフェアプレーも含めて、いわゆるサッカーをしてほしいと思っている。
ルール内だからと言って勝てれば何してもいいというのはスポーツではない。

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