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noteの街を飛び出して

noteでしか本音を話せなかった。
でも、語る場所はnoteでなくてもいい。
オンラインでなくてもいい。
自分の言葉を発信しようと決めてから3年が経った今、そう思う。

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本日で、ペンネームを決めてからちょうど3年が経ちます。これまでのnote生活もとい表現者生活を振り返ってみようと思います。これからnoteを始める方、創作活動に悩まれている方の、何か参考になるものがあれば嬉しく思います。(久しぶりの振り返りnoteなので長くなり、約3,000字です)


ペンネームの始まり、noteとの出会い

「元町ひばり」というペンネームを決めたのが、3年前の2021年6月22日。ペンネームを決める前にもnoteを始めたことはありましたが、「自分を隠すため」に決めたユーザーネームで発信していた頃は、あまり読まれず、挫折したことがあります。2020年の12月に始まった投稿が、2021年の2月には途切れてしまうくらい、出だしはあっけないものでした。

それでも、心のどこかには、発信したい気持ちがくすぶっていました。そんな折に観た映画がきっかけで、私はペンネームを決め、「読まれなくても書く」という覚悟のもと、noteでの発信を再開させたのです。

けれど、元々はエッセイを書くつもりはなかった私。文章を書く=小説を書くこと、と思っていたので、こんなに長くエッセイを書き続けることになろうとは、思っていませんでした。(この話は、いずれまた詳しく書きたいと思います)

エッセイ投稿メディア「かがみよかがみ」との出会い

noteを始めて2年以上が経った昨年(2023年)の暮れ。私は、「もっとうまく書けるようになりたい」「もっと読まれて、必要な人に自分の言葉が届くようにしたい」という、焦りにも似た思いを抱えていました。

ずっと同じ場所で書いていても、読んでくれる人は増えない……。焦りと、自分の力を試したい、という気持ちから、私は新たな場所でのエッセイ投稿に踏み出しました。それが、エッセイ投稿メディア「かがみよかがみ」です。

これは、noteのように投稿したエッセイがそのまま載るわけではなく、編集者さんに読んでいただき、タイトルなどを手直ししていただくことになります。プロに読んでいただく機会は、そうそうありません。noteを投稿する時の何倍も緊張しながら、私は記事を書きました。

その分、初めてサイトに自分の文章が載った時の感動は、大きなものでした。(現在、3本の記事を掲載していただいています)

ちなみに、「かがみよかがみ」は、とあるnoterさん(通りすがりで、その方の名前は分からないのですが)が紹介していて知ったサイトなので、noteの力は偉大だと思います。

”書く”こと以外で人と繋がる

かがみよかがみ」や以前の記事でもお話ししたように、今年(2024年)の2月に、新卒で入った会社を辞めました。

会社を辞めてからというもの、私は色々な人に会いました。自分で面白そうと思って参加したイベントや、誘われたイベントで出会った人。誰かに紹介してもらった友だちや、イベントで何となく仲良くなった人……。沢山の人と出会う中で、相手の話を聞くだけでなく、自分の話をする機会も多く出てくるようになりました。

それまでは、noteを通してしか自分の言葉は語れないのだと思っていました。でも、誰かと話す時にも、自分の考えや経験を相手に伝えることはできると気がつきました。「この人は私のnoteを読んでいないけど、私の言葉を聞いてくれる。私の言葉や経験は、直接伝えることもできるんだ」と。

noteで語ることがベストなわけでも、正しいわけでも、それしか道がないわけでもないんだという気づきは、自分の足元がいい意味で揺らぐものでした。(2024年3月には、朝活でプレゼンターを務めさせていただいたこともありました。この時のことも、近々noteでシェアしたいと思っています)

沢山の人と出会う中で、私にこんなことを伝えてくれた人がいました。

ひーちゃんは、書くことだけが得意なわけじゃないと思うよ

そんな風に考えたことはありませんでした。自分は人と話すことが苦手で、人と関わるのも、きっとダメ。書くことでしか人と繋がれないんだと思っていました。それでいいとも思っていましたが、自分の思い込みが、ちょっと剥がれた感じがしました。

そう、書くことでしか人と繋がれない、なんて、真実ではありません。自分の思い込みに過ぎないのです。誰かとの対話を通して自分を知ることもできるし、相手に気づきを与えることもできる。noteに、エッセイに、”書くこと”にこだわらなくてもいいのです。

また、こんなことを言う人たちにも出会いました。「自分の気持ちとか、言語化するのが苦手なんだよね。文章にするのとか、苦手で」

文章は誰でも書けるものだと思っていたし、書く人より話せる人の方が優秀で偉いんだと思っていました。でも、そういうわけでもないのです。エッセイで自分を表現することが、劣っているわけでも間違っているわけでもない。私が心地よく表現できる方が”書くこと”だっただけ。でも、書くことにこだわらなくても、自分の経験や想いを伝えることはできる……。

それなら、私は、noteの街を飛び出してもいい。


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もちろん、私はnoteという場が好きです。「noteで語らなくてもいい」なんて発信することで、noteの街の住人たちに嫌な顔をされるんじゃないかと不安になるくらいには、この場所が好きです。

別に、noteを卒業したいわけでもないのです。

noteという、自分らしく発信できる場所があったからこそ、そこから飛び出すきっかけや勇気がもらえたとも思います。だからこそ、もっとここでも語りたいと思っていますし、ここで語る人たちが幸せに発信を続けられたらいいなと願っています。(だから、他のnoterさんと「つながる」ための文章を書くこともあります↓)

でも、自分で、自分のいる場所を決めなくていい。制限しなくてもいい。そんな風にも、思うのです。

実際に会ったことのある人と繋がる、Instagram

ちなみに、note、かがみよかがみ以外でも言葉を発信している媒体があります。それは、Instagramです。

実は、私のInstagramは、4人の方を除いて、フォローしているのは実際にお会いした人か、実際に使ったサービス・実際に行ったお店だけ。私のフォロー数はほとんどそのまま、会社退職後に出会った人たちの人数になります。

フォロー数は、現時点(2024年6月)では、約150人。

たったの150人なんて、少ないと思う人もいるかもしれません。でも、ずっと誰にも本音を言えず、noteの街の片隅で言葉を紡いでいた人間がnoteの街を飛び出して、150人以上の人と繋がれていることは、奇跡だと私は思います。

今のところストーリーズをメインにした更新ですが、note以外でも語っている私の姿が気になるという方は、ぜひInstagramでも繋がってくださると嬉しいです。(同じように、直接会った人しかフォローしないんだ! という方は、いつか実際にお会いして繋がりましょうね)


さいごに

もし、ここまで読んでくださった方がいらしたら、本当にありがとうございます。ペンネームを決めたあの日、こんな風にnoteや他の媒体での発信を続けられることになるとは、思っていませんでした。

もちろん、そうなったらいいなとは思っていましたが、人との関わり方がポジティブでオープンなものになったのは、完全に期待以上の変化でした。

それは行動を続けてきた自分自身のおかげでもありますが、始まりは、noteの街の住人の皆さんの存在です。今はもう、noteの街を去った方も、これから先、私の庭を訪れてくれる方にも、いつも私の庭で楽しんでくれるあなたにも、心からの感謝を伝えたいと思います。

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