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仕事選びは生き方選び。パラレルワーカー木村彩華さんが見つけた目標とは

今回インタビューしたのは、フリーライターやカメラマンとして活躍する木村彩華さん。なぜ木村さんはパラレルワーカーになったのか、ライターとカメラマンの経験を通じて何を得たのか伺いました。

1996年生まれ。一児のママ。フリーライター・編集者。女性向けキャリアスクールのSHElikes(以下、SHE)ではキャリアプランナーを務める。本紹介メディアやトラベルメディア、パートナーシップメディアで執筆中。現在はカメラマンとしても活動範囲を広げており、ポートレートやファミリーフォトなどを撮影。  
Twitter:木村彩華/ライター (@a_k610)
note:https://note.com/aya610/
Instagram: @ayaka_photographer

結婚式が人生の転機

ーーまずは簡単に、自己紹介をお願いします。

今年で25歳になる年です。現在はフリーでライターやカメラマン、SHEのキャリアプランナーなど多方面で活動させていただいています。

大学4年の夏に結婚して大学生のうちに結婚式を挙げたのですが、結婚式を挙げたときに自分の人生を初めて肯定できたと感じまして。そんな人たちを増やそうと思い、当時通っていた防衛医大を中退して新しい生き方を模索し始めました。


ーー今の生き方につながる詳しいエピソードをお伺いできますか?

結婚式の準備のときに自分の親から手紙を貰う機会がありまして。自分も親に手紙を書きましたが、親に手紙をもらう機会ってあんまりないと思うんですよね。

その機会を通じて言葉ひとつひとつの重みというか、自分の心にくるものがありました。

今まで自分の人生を振り返ったときに親や大事な先生、友達の言葉に動かされたなと思う経験があったので、自分もことばを使ってなにかしようと思いました。


ーーたしかに手紙を貰う機会ってなかなかないですよね。大学を中退すると決意したとき周囲の反応はどうでしたか?

通っていた大学は国家公務員まっしぐらみたいな感じで、一生安泰と言われていました。職を失うことがないのでレールに乗っかっているところがありましたね。

自分はほかにやりたいことがあったので、ギリギリでドロップアウトする決断をしたことで親世代の人には最初「それでいいの?」と言われました。

だけど大学の同期や私の夫は賛同してくださって。むしろ「その決断をこの時代にしたことをかっこいいよね。」と言ってもらえたので、その言葉はとても背中押しになりました。

SHEでの学び

ーーSHEとはどのような経緯で出会ったのですか?

大学をやめて自分のいきたい道にいこうってなり何の仕事をしたいか考えた結果、ベンチャー企業に就職しました。

ですが、就職してまもなく妊娠が発覚しつわりもしんどかったので、やめる決断に至りました。

仕事って結局生きることの延長線上でしかないかなと思っていまして。「何の仕事をしたいか。」より「どんな生き方をしたいか。」に考えることにシフトしたんです。

もともとお世話になった企業がある結婚式業界に興味を持っていました。ただコロナの影響で結婚式業界に就職するのはなかなか難しいこともあり、どうしようかなと思っていたときにSHEに出会いました。


ーーSHEに入会したときからライターコースと決めていましたか?

最初はWebデザインコースが一番人気とのことだったのでWebデザインをやっていましたが、なんか違うかもと思い途中でポイってしちゃいました(笑)。バナー作れたりコーディングがちょっとわかるくらいです。

結果、Webデザインが合わなかったのでライターコースをやってみました。いろんなものに興味はあるんですが、飽きやすいみたいなところもありまして。


ーーSHEは他のコースも受けることができるからいいですよね。受講していて印象に残っている出来事はありますか?

やっぱりライターコースが一番印象に残っています。講座のなかでは結構重たいコースなのかなと感じていました。正解がこれ!みたいなのがないぶん、突き詰めてしまうとおわりがみえなくて。

SEOで悩まれる方が多いと思いますが、私も卒業制作は1回不合格になって2回目で合格しました。やっぱりちょっと心が折れそうになりましたね。

最後の卒業制作を出している段階ではもうライターとしていろいろお仕事を受けさせていただいていたので、その中で「あ、だめだったんだ。」っていうのは一瞬感じました。

いざ、フリーランスライターに

ーー今書いている記事はどんな分野が多いですか?

基本的にtoCが多いです。あんまりtoBは自分の今の興味にヒットしないのかなと思っています。

意識的にtoCの案件を獲得していったわけではないのですが、今はママ向けのメディアや自分に親しいところ、旅行系のメディア、本が好きなので本のまとめのSEOメディアなどで書かせていただいております。


ーー案件を獲得するうえで工夫したことはありますか?

お仕事を獲得するためにやったのはとにかくnoteを書くことと、Wantedlyを使って応募していたことですね。

はじめての仕事もWantedlyからとっていましたし、今もらっているお仕事とかもWantedly経由もしくはSNS経由が多くて、発信したことと積極的に応募したことが今に繋がっているのかなと思います。

あとは、自分が実績としてもらったものは随時ポートフォリオに入れるようにしていましたね。

Wantedlyって項目すごい多いじゃないですか。埋めている人って少ないのかなと思い、埋めていると訪問数が増えたりすることがあったのでどうにか頑張って全部埋めていました。


ーーフリーランスライターとして働きはじめてからギャップはありましたか?

フリーランスライターとして活動しているとこの日が休日と決めないと土日も返事を返してしまったり、原稿を書いたりしてしまいますね。

オンオフはしっかり決めてやらないと今後仕事が増えたときにパンクしてしまうので、スケジュール管理は余裕があるうちに慣れておかなきゃいけないなと思います。


ーーライターとして活動するなかで思い出に残っている出来事はありますか?

私が結婚式を挙げた会社で、記事を書かせてもらえる機会がありました。そのときはメディアのコンテンツマーケのところからやらせていただきました。

このメディアがどういう趣旨で立ちあがっていったんだろうとか、今後どういうリーチがほしいからこういう記事を書いたらいいんだろうのところまで考えましたね。

記事を出してかたちになっていくので、一連の流れを勉強できたのは非常によかったです。今後、編集をやっていくってなったときにこの経験は活かせるなと思いました。


ーー一連の流れが学べたのは貴重な体験ですね。その仕事はどうやって獲得したのですか?

結婚式を挙げた会社に結婚式後も自分がユーザーとしてマタニティフォトを撮りにいったり、子供がうまれてお食い初めに行ったりと長期的に人生の節目節目で関わらさせていただいたんですね。

コミュニティにも入っていて、企業から募集があったときにぜひ!ということで受けさせていただきました。


ーー人生を変えるきっかけとなった結婚式の企業で今でもご縁があるなんてとても素敵ですね!

カメラマンとしてはたらくことの魅力

ーー木村さんはカメラマンとしてもお仕事をされていますが、カメラに興味を持ったきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか?

写真はけっこう前から好きで、最初は自分が撮られたのがきっかけです。ちょうど入籍した3年くらい前に素敵な写真を撮ってもらいました。

そのときはほんとにすごいなあとしか思っていませんでしたね。でも同じ会社で2回、3回撮ってもらっていくうちにこんな写真を自分で撮れたらもっといいだろうなと。

他の人を撮っていくことで幸せの瞬間を増やせるんじゃないかなと思いました。


ーー先日Twitterで撮影募集のツイートを拝見しましたが、最近は活動をおやすみされていたんですか?

実は前に1回募集したときにすごい数の応募がきまして。今の時点で10月、11月あたまくらいまで全部埋まってしまっているので募集しようにもできない状況だったんです(笑)。


ーー予約殺到……すごい人気ですね!最近はどんな写真を撮影することが多いですか?

私がママなのでファミリーの撮影が多いのと、シーメイトさん経由では個人ポートレートやプロフィール写真を撮ることが多いですね。

※シーメイト……SHElikesの受講生

ーー人物の撮影って難しいイメージがあるのですが、撮影の際に何か工夫していることはありますか?

個人の場合は話をしながら撮影します。「いきまーす!」みたいなのではなく、話していて知らないうちにパシャみたいなのがけっこう多いですね。

複数人でも被写体の方と会話はさせていただきますが、できるだけ自分の気配を消すようにしています。

カップルの方ですと2人だけの世界を切り取りたいですし、ファミリーでは子供のいつもの表情がほしいので、気配を消すようにして撮っています。大きいカメラもってきたらすごい困ると思うので(笑)。


ーーたしかにその人らしさを撮るのは重要ですよね。

人生を変えた会社のカメラマンになりたい

ーー最後に、今後の目標をお願いいたします!

お仕事に関しては、現在写真を撮っていただいた会社でカメラマンとして雇ってもらうための研修をしているので、そこのカメラマンです!と言えるようになるのが直近の目標ですね。

仕事を選ぶって生き方を選ぶことだなと私自身すごい大事に思っていますので。

ーー応援しております。本日はありがとうございました!


今回木村さんの話を伺い、「生き方を選ぶ」というワードがとても素敵だなと感じました。どうしても職種や仕事内容で比較しがちですが、自分が理想とする生き方を軸に選択することで、さまざまな可能性が広がってくるのではないかと思います。

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