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結婚生活はフレッシュなレモンサワーではなくて○年モノの高級ウィスキーのイメージ。

恋愛と結婚は違う、と人は皆言う。

結婚は、
ときめきがない。妥協の連続。ストレスフル。自由がない。責任が重い。

私はミレニアム世代なのもあって、周りの結婚に対するイメージがそんなに良くない印象だ。
コミットが必要なのに得られる幸福度が低い。そういう主張が多いと感じる。

特に、「運命の人との結婚」を意識してしまうと大変だ。
運命の人のイメージとは、多くの場合、王子様やお姫様であり、ロミオやジュリエットであり、彦星や織姫に似ている。

なんかもう、自分では抗えない程とにかく相手に惹かれる、という感覚。

一生その状態(ドキドキしてたまらない、常にニコイチ)を期待して結婚してしまうと、もしかしたら冒頭のようなイメージが、結婚についてまわることになるかもしれない。

けど結婚のいいところは、フレッシュ感ではない。バッサリ言うけど。
例えて言うなら、最初に飲むレモンサワーではなくて(私はビール党ではありません)、最後帰り際に名残惜しくて寄ったバーで飲む高級ウィスキーなのだ。

苦くて、何が美味しいのかわからない…
けど、価値は高い。

いや、分かる人にはわかる。とっても美味しいんですよね。

何年も何年もかけて熟成したその味が結婚です。まだ、結婚7年とかなので全く熟成しきってないけど笑、夫との結婚生活には、学生時代に夢中になった恋愛とは明らかに違う味があり、歳を重ねるごとに、旨味が増していく感覚がある。

結婚して2-3年目くらいまではやたらと喧嘩した。くだらないことでワーワー騒ぐ私と、それに耐えられない夫。初めから口当たりが良すぎるのも物足りないけど、当時はそれなりに悩んだ。

けど、ぶつかるたびに話し合い、気持ちに整理をつけ、2人でなんとか家庭を形作っていく、そんな過程が楽しかった。

うまくいき始めたのは5年目くらいから。

悩んだ時期に心の支えになった一言がある。息子さんが間も無くご結婚される、と言う女性が、嫁姑関係を憂ていた時に友人からかけられた言葉。

「大丈夫よ、私のところは7年くらいでうまくいきはじめたわ」

7年。
えーそんなかかるのやだーむりー、という感情ではなく、
あ、7年もかけていいんだ。と言う安心感。

今、うまくいってないことがあるかもしれない。
でも、5年、7年、10年後には笑い話になってるかも。

他人との共同生活なんて、初めからうまくいく訳ないのさ〜
フレッシュさが切れてきても、あきらめないでこねくりまわして、高級ウィスキーを作ればいい。

とカッコよく締めたところで、30年後に熟年離婚していたら笑えるー!!

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