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私の病気について

〇空気を読むのが苦手

皆さんは日常生活の中で相手の顔色を伺って話をしたり、聞いたりすることが多いと思います。「これを言われたら相手は傷つくだろうから言わないようにしよう」、「今は〇〇すべきではないからしないようにしよう」
そんなことを考えながらコミュニケーションを取れる人が過半数だと思います。残念ながら私はそれが苦手です。不思議な子とか変わった子なんてよく言われます。正直注意されても「なんで?」となってしまうことさえあります。

私はASD(自閉症スペクトラム症)の疑いという診断を受けました。そんな自分に病気ついての拙い文章ですがぜひ読んでくださると嬉しいです。


〇そもそもASD(自閉症スペクトラム症)とは

自閉スペクトラム症(ASD)とは言葉や、言葉以外の方法、例えば、表情、視線、身振りなどから相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが不得手である、特定のことに強い興味や関心を持っていたり、こだわり行動があるといったことによって特徴付けられます。(出典:NCNP病院 国立精神・精神医療研究センター)

〇友達との会話

ASDの特徴として、「会話などのコミュニケーションが苦手」ということはよく知られています。私は友達と話すのは好きだし、話しかけてくれるのも好きです。しかしながらよく相手を困らせることがあります。例えば私と友達が旅行の話をしていたとします。(下の文章はあくまで私がどのようになってしまうのかを示した例であり、実際の会話とは何も関係ありません)

友達「この前旅行で広島言ったんだよね〜それでs」私「そうなの!?旅行と言えばさこの前私は実家に帰省したんだよね〜」
友達「急だね〜(笑)」

この例から何が言いたいのかというと
・友達の言ってることを遮って自分の話を始める
・相手の話と関連づけたつもりで全く脈略のない話を展開してしまう

また、会話においては他にも
・1人の人と話しているとそれ以外の人に話しかけられた時に全く反応できなくなってしまう(ほかのことに集中している時に話しかけられても反応できない)


などの弊害があります。これはどうも治そうとしても治るものではありませんでした。これらの症状を鑑みて私は初めADHDだと思って病院を受信したのですが、ASDと診断されてとても驚いたのを覚えています。(その理由についてはまた後ほどお話しようと思います。)


〇臨機応変が大の苦手

ASDの症状のひとつに「臨機応変に対応することが苦手」ということも挙げられます。
大学生になりアルバイトを始めました。飲食店のアルバイトです。飲食店は覚えることもやることも沢山あります。「お客様を優先にしてね」と言われることが多いです。どんな作業をしていたとしても、確かにそれは大切なことですので中断してお客様の対応を急ぐことが求められると思います。しかし私は机を拭いたり食器を片付けたりする作業を中断してお客様のところを向かうのが大の苦手です。全て終わらせてから次の行動に移さないと気が済まないからです。

ほかの店員さんからは「それ後回しでいいから」と何度も注意されます。

申し訳ないのですが最初はなんでそんなことをしなければいけないのか理解できませんでした。

レジ打ちも苦手です。ポイントカードなどを出された時にはテンパってしまい他の店員さんに教えて頂かないと出来ません。順序よく繰り返す作業の中に急に違う作業が入ってくるだけでパニックになってしまい、あたふたしてしまうのが日常茶飯事です。

私より後に入った人はどんどんできるようになっています。本当にいつも虚しい気持ちになります。正直接客業向いてないと思います(なんで接客業やってるの?笑)バイト辛い〜辞めたい〜の毎日です。

そんな私ですが1つだけ好きな作業があります。それは皿洗いです。お皿を洗って食洗機に入れるだけ。単純作業で他の人は「すぐ飽きる」と言っている作業ですが、私にとってはこれが天職のように思えます。作業も直ぐに終わらせることが出来るので、「すごく早いね」と褒められるので、皿洗いの作業時間は少しだけ自信を取り戻せる瞬間があります。

余談ですが、大学に入学する前短期バイトで工場で働いていた時も「茎わかめをただひたすら包む」という作業系バイトでした。

確かに臨機応変は苦手な私ですが、繰り返しの作業を集中してできるということは凄くいい事だと自信をつけることも出来ました。

〇自分の将来は

正直不安です。私が特に興味があるのはずっと続けてきた吹奏楽くらいしかありません。もちろん今の大学の勉強も楽しいですが、仕事にしたいかと言われると渋ります。好きなことを好きなだけできるのはもしかしたら大学生が最後かもしれません。それが堪らなく辛いです。ちゃんと仕事はしなくてはいけない。でも好きなことを諦めたくはないです。

社会に出たら自分の特性上困難なことばかりをやらなくてはいけない場面もあるだろうし、そうなった時に辛い思いをする自分も想像できないわけではありません。

自分の特性を理解し、自分に合った将来を模索していくのはとても難しいかと思われます。しかし、世の中には多くの職業があります。自分に本当にあっているのはどんな仕事なのか、まだ考える猶予はあります。少しずつですが探していき、自分にあうものや好きなものを選択出来たらいいと思っています。

〇最後に

この病気は人になかなか理解されにくい病気です。もし自分が間違えているようなことをしていれば指摘して欲しいし、贅沢を言ってしまえば困っている時に手を差し伸べて欲しい。ASDだからといって苦手なことをやりたくない訳ではありません。寧ろ頑張りたい気持ちです。本当に困っている時は助けて欲しいですが、少しだけでいいのでその頑張りを見守っていて欲しいです。よろしくお願いします。

最後にここまで読んでくださった方々、長々とした文章になってしまいましたがありがとうございました。私の事を知ってもらうと共にASDについても理解していただけたら幸いです。

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