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大切な友人と過ごした25歳を振り返って

人生にはとにかく、思い出が必要である。

自分の人生を生き始めたここ数年の中で、大事なものとか人とか、自分の価値観だとか、生き方だとか。色んなことに向き合ってきたなと感じる。去年の春から一緒の時間を過ごすことが多かった友人とはそんなことを夜な夜な語っていたなぁ、と。

10代の頃から繋がっていた彼女とは実家が近く、お互い一人暮らしを始めた時にはその家も徒歩5分圏内だった。不思議な縁だなぁと思う。

お互いの家が近いのもあり、10代の頃より頻繁に会うようになった。

彼女はすごく努力家で、秀才で知的で、無知な私に沢山の世界を教えてくれた。それは今も変わらずだが。あまりにもわかりやすい言葉で教えてくれるので、私は彼女から聞いた情報は頭にも心にも残りやすい。学生時代、頑張って勉強をしていたことを知っているので、彼女の何かに向き合う熱心さにはいつも心を動かされる。

学生時代は全く違うタイプだったよね、と今思い出しても笑える。私が学校の廊下でぎゃあぎゃあしているのを彼女は「すごいひとだなぁ」と見ていたと言うし、私も全校生徒の前で堂々と演説する彼女を「すごいひとだなぁ」と見ていた。たぶん、というか、全然仲良くなる未来なんて見えなかった。

面白いものでなぜか数年たつと少しずつ仲良くなり、私は彼女を気にかけていたし、彼女も何かあれば私に連絡をくれた。


頻繁に会うようになってからは学生時代のことをよく振り返ったし、「あの頃そんなこと考えてたんだね」とお互いがお互いに発見があった。


去年。25歳を生きていた私たちは、まだまだ未熟で、でも未来のことも考え始めて、生き急いだからこそ、今という時間を生きていた。

海に行きたいね、と話したらその週すぐに海際のペンションを予約した。陶芸教室に行こう!となった時もすぐに検索して週末には二人で土を触った。1日丸々読書しに湘南ティーサイトに居座ったり、歌いたくてスタジオに行ったり。兎にも角にも今を生きていた。


人とずっと一緒にいることがこの先もできないだろうなぁと思っていた私に、彼女はそのままの私でいていいことを教えてくれた。よくお互いの家に泊まっていたが、こだわりの強い私を彼女は何も気にせずいてくれた。家にずっと人がいるなんて大変なことだ!!!と思っていた私だが、人といても気を使わない関係もあるんだなぁと知った。本当に感謝している。そういえば彼女は我が家で本当によく寝ていた。ある時彼女が「あなたといると安心して眠くなる」と言ってくれたことに私こそ安心した。

自分を大事に、そして一番に愛でる。
この一年で彼女と一緒にその練習をしてきた。

結果、私たちはちゃんと自分を愛せるようになったし、自分軸で生きることをなんの抵抗もなくできるようになった。何より、自信がついたんだと思う。

そんな私たちも、ずっと一緒にはいられない。最初に話した通り、それぞれが自分の人生を生きているのである。

先日、彼女は一人暮らしの家から引っ越した。私にとっても、彼女にとっても、大きな出来事だった。これから自分の人生を生きていくこと。私は私の道を、彼女は彼女の道を、歩んでいく。

自分を愛せるようになると、人からも愛されるようになるんだなと私たちを通して学んだ。大事な人を守るには、自分のことを愛せるようにならないとだ。

彼女と過ごした25歳という1年間は、今後の人生に影響を与え、自分の人生に必要な時間だった。これからは同じ街には居ないけど、よく二人で空や月を見上げたように、心は近くにいるのだ。空や月など自然が近くにあるのと同じだ。

私にとっての25歳は、大事な思い出だ。
この先、つらくなったらいつでも心の宝箱から思い出したい大事な大事な思い出である。

改めて、いつも本当にありがとう。
そんなことを彼女に伝えたい記事でした。

読んでいただきありがとうございました。


心を込めて CHIHIRO