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キミもきっと作詞がしたくなる【意味詞と文法詞】

音楽制作チーム「Hill-ATTACHMENT」メンバーの松原ことyuseiです。
今日は木曜ですが水曜投稿担当(仮)です。

この記事ではチームで作詞をすることが多い僕が、作詞の文法について考えていきます。まずこれは僕の持論ですが、
「歌詞にはメロディとリズムの中でのみ成立し得る特有の文法がある」。
これできっとキミも作詞がしたくなる。
作曲に関しては昨日一昨日とメンバーのzoeさんが作曲メソッドについて書いてますので是非。⬇︎

以前、個人でやっているnoteに作詞論を書いたことがあり、そちらの反響がそれなりに良かったのでそちらも踏まえて書いていこうと思う。
大まかに

(序)作詞ってどうやってするの?
⑴メロディとリズム、言葉の関係性
⑵いい歌詞とは
⑶意味を取るか文法を取るか

となります。最後までぜひ読んでみてね。

(序)作詞ってどうやってするの?

当然最初はわからない。しかし答えは簡単で、曲を作ってそれに合う言葉を乗せていく。では合う言葉とは何か。それはこの後。

まず、大まかなテーマを決めるとわかりやすいと思う。例えば、恋愛ソングにしよう。とか、このモノについて。とか。
がっつりストーリー立ててもいいかもしれない。

僕の場合は、大まかにテーマを決め、そのあとは完全になんとなくだ。メロディに沿った、語感のいい言葉を探していく。よくあるのが、「このメロディ洗濯機のリズムが一番ハマるんだけど冷蔵庫と同じリズムの言葉なんかねえかな」である。

⑴メロディとリズム、言葉の関係性

まずこの3つの関係性についてのお話。

この項ではあくまで機能的な部分を取り扱うので、歌詞の意味とかそういったところはガン無視でいく。

先ほどの冷蔵庫の例などはとてもわかりやすい。つまり、そのメロディは「洗濯機(せんたっき)」、という言葉を発していて、そのリズムは「洗濯機(せんたっき)」なのだ。

それぞれのメロディにはそれぞれが一番よく聞こえる言葉がある。耳触りがいい、と良く言う(僕は)「せんたくき」ではなく「せんたっき」なのはそういうことで、「せんたっき」で上手くハマったメロディに「せんたくき」を当てはめると、耳触りが悪くなる。

とても簡単に説明してしまうとこうなる。このルールを遵守した上で、言葉を紡いでいくのだ。これがまた楽しい。ストーリー的なコンテクストがぐちゃぐちゃだったとしても、メロディがよく聞こえれば=耳触りが良ければそれで良い。

⑵いい歌詞とは

ではそれを踏まえた上で、いい歌詞とはなんなのだろうか。

これに関しては圧倒的に人によって定義が違う。
例えば、意味が深い、とかストーリーがいい、とか、いい事言ってる、とか。

僕個人の見解としては、耳触りの良い言葉のフローの中で、何か心に残るフレーズや文章が飛び込んできた刹那、いい歌詞だ!と思う。

トータル何言ってるかわかんなくても、それでいい。

多分この命題に関しては、それぞれの価値観でそれぞれの答えを見つけていくのが良い。それが一番歌詞を、音楽を楽しめる。自分の価値観は自分で決めるものだ。

⑶意味を取るか文法を取るか

最後。なんやかんや言ったが、結局一番言いたいのはこれだ。冒頭にも述べた「歌詞にはメロディとリズムの中でのみ成立し得る特有の文法がある」
という話。

半分は⑴の通りなのだが、もう半分「特有の文法」というを書いて終わろうと思う。

例えば、誰かと会話をするとき、文法がなってなければ会話は成立しない。
要するに共通言語、言葉のルールだ。

では歌詞の文法は何かというと、「リスナーが聞き辛くの無い言葉の並び」だ。いくら単語単語で耳触りが良い言葉を並べたところで、接続していなければ聞き辛さが生まれる。接続というのは、この場合接続詞という意味ではなく、「口で言った時に口の動きが滑らかに動く」、という、口の接続のことだ。

意味については、その上でようやく成立すると思っていて、意味を優先しすぎて文法を崩してしまってはいい歌詞とは言えない。

会話においての文法が、会話をスムーズに、ストレスフリーに成立させるものが言葉の文法だとしたら、歌詞の文法とは、聴き心地よく、曲を生かしてリスナーに届けるためのもの、ということだ。

まとめ

あくまで全て個人の見解。異論反論は全力で受け止めます。

まあ、こんなことを考えて歌詞を書いています。というのが伝わって、「やってみたいな〜」と思ってくれたら幸い。

最後まで読んでくれてありがとう。
音楽制作チーム「Hill-ATTACHMENT」メンバーの松原ことyuseiでした。

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音楽制作チーム「Hill-ATTACHMENT」
音楽制作を中心にメンバー6人が得意な分野でクリエイティブに活動中
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