見出し画像

HSS型HSPは苦労はあるけれどその分人生が面白くなる気質

どうも。ユウです。

自己紹介から始まりますが、私はHSS型HSPです。たぶん!!

High Sensation Seeking(刺激探求型)のHighly Sensitive Person(とても敏感で傷つきやすく、共感力や直観力、想像力に長けた人々)でございます。

医学的に正式なやつではないですが、HSS型HSPの特徴として挙げられているものです。

  • 刺激を求めて出かけるが、外に出ると人混みや騒音が気になってぐったり疲れる

  • やってみないとわからないと思っているけど、結局考えすぎてチャレンジできない

  • やる気満々で物事に飛びつくが、すぐに飽きてしまう

  • 周囲からは明るく元気だと思われているが、実際は違う

  • 周囲からは落ち着いているように見えるが、実際はテンパっている

  • 初対面で打ち解けるのは得意だが、次第に距離ができる

  • 自虐で笑いを取ろうとするけど、いじられると傷つく

  • 大胆な行動をとるのに、小さなミスをずっと気にする

  • 好奇心旺盛だが、常に警戒している

  • 自己肯定感が低いが、自信は持っている

出典:Brain Clinic「HSS型HSPとは?性格の特徴と対処法」

個人的に自分を特徴を記載すると以下となります。

  • 新しいこと、チャレンジングなことを求めがち

  • 人込みがキライ。満員電車、祭り、ディズニーランド、全部いや

  • 他人が感情的になっている場面を見ると自分の感情も引きずられてとてもイヤな気分になる

  • 起こってもいない将来のことをあれこれ考えてつい悲観的になってしまう

  • リスクを常に考えてしまいなかなか行動が出来ない

  • 失敗したときはものすごい凹んで自己否定に陥る

  • 自分は出来る人間だ!という強気と、本当にどうしようもない人間のクズだ、という気持ちが同居しており時期によって交互に現れる

このページを読んでくださっている方であれば、心あたりがあるかと思います。苦笑

1.刺激と敏感という矛盾する性質

HSS型HSPは全人口の6%という比率だそうです。「もっと少ないんじゃない?」というのが個人的な感想です。「こいつ、オレと一緒やわww」という人にはあまり出会ったことがありません。

刺激を求めるのに敏感」って意味がわかりませんよね。マジで矛盾している。他の人と比べて人生で損をしている気すらしてきます 笑

我々、HSS型HSPという属性の人間は右上に属しております。
左上は、刺激追求だけどへっちゃら
左下は、刺激に興味なく普通
右下は、刺激に敏感だから求めない

こうやって4つの気質を見てみると、HSS型HSPだけ矛盾してますよね 笑

「なんで俺ばっかり苦労せなアカンねん」という苛立ちが湧いてきます。うそです。今では湧きません。ただ、過去には本当に苛立って困っていました。

自分の生まれもった気質であるHSS型HSPとどのように仲良く生きてきたのか、ストーリーをご紹介させていただきます。

ではいきましょう!

2.今後の人生に心から絶望した北陸の冬

「オレの人生は一体どうなっているんだ。。。」

外資コンサルから退職勧奨を受けて、元いた会社に出戻りすることになりました。ただ、その勤務地が北陸でした 笑

関東でも雪が降るじゃないですか。でも、雪国では雪が舞うんです。スキーやスノーボードでしか見たことのない光景。気温はマイナス5度、慣れない車の運転、吹雪気味で視界は最悪でした。

ハッキリ言って自分の人生に絶望をしていました。大阪と東京の大都会、オフィス街の真ん中でしか働いたことはありませんでした。まさか自分が地方で働くことになるとは思ってもみませんでした。

そりゃ、日系の大企業なら会社員として転勤があることをアタマでは理解していましたが、実際に経験してみると想像よりも遥かにハードです 泣
真冬に雪が舞う中、車で帰宅しながら、泣きそうな気持になっていました。

人生の方向を間違えた感覚、自分の人生が今後お先真っ暗な感覚、このまま地方で心が死んでしまう感覚、もう心の中が完全にぐしゃぐしゃな状態でした。

なんでこんなことになったのか、具体的に順を追って記していきます。

3.刺激を求めつつ、敏感にちゃんとヤラれる会社員時代

(1)仕事に慣れると外部に刺激を求めだし、安定の環境はあったにも関わらずハードなコンサルティング会社へと転職をする

社会人になり初めての異動は、本社の経営企画部門でした。

引越しを伴った異動でありしんどかったです。引越しと初出勤の直後は、気持ちが落ち着かず脳みその容量が低下している感じでした。

常に緊張しっぱなしだし、情報を聞いても頭に入らないし、仕事は手に着かないしで散々です。

異動直後なので当然ながら満足な仕事は出来ない。それは当たり前の話じゃないですか。でも、仕事が出来ない自分を認めることが出来ない。何より周囲の役に立てない自分を否定していました。

当時はまだHSPという言葉もなく、自分に対する理解もほぼないため、「しんどい、しんどい」と思いながら出社する日々でした。

今なら楽勝なんすけどね 笑。自分が環境の変化でポンコツになるのは当たり前の話だし、そこから3ヵ月もかければ復活することも知っているから。当時は自分の身に何が起こっているかわからず本当にしんどかったです。

ただ、困難は時間が解決してくれました。半年もすると普通に生活が出来るようになり、少しずつ出来る仕事も増えてきました。「よっしゃ!慣れてきたな。これでいけるだろ」と明るく前向きに捉えることが出来ていました。

ただ、同じ部門内にはなるのですが、上司や先輩がコンサルティング会社から来た人達に変わりました。

人格的にも仕事的にも優れた人達だったのですが、頭のキレもコミュニケーションもプロパーの人とは完全に違っており、良い意味ではありますがものすっごい詰められることになります。

コンサルの人なら当たり前の話ではありますが、こんな感じでした。

●常に論理的に話す
●目的を明確にする
●結論を言い切る。
●資料作成ではフォントのサイズやオブジェクトの位置を整える
●会議の議事録はほぼ会議前に完成させ、会議が1時間なら1時間以内に提出する

純度100%のJTCの営業を3年経験してきた自分にとってはものすごい苦痛でした 笑。だってやったことないんだもん 泣

ハッキリ言ってしんどかったです。常に時間に追われてました。上司や先輩に報告や相談をする際はビクビクしまくってました。

この伝え方でよいのか?内容はこのレベルで良いのか?何を言われるんだろう?などなど、不安で一杯です 泣

ただ、ある意味楽しかったです。日々、新しい刺激や学びがあって、自分が成長している感覚を常に持ち続けることが出来ていました。

2年ほどしごかれているとそれなりに戦闘力は上がってきます。気づいたら古株になっており、部門の中心メンバーとしての働きが出来るようになっていました。

しんどいけど自分が日々成長出来て、周りの役に立てることが最高に嬉しかったです。

刺激を求めるけど敏感なHSS型HSPの自分にとってちょうどよいバランスの最高な環境だったのだと振り返ると思います。

社内の人間関係なので多少詰められたところで凹むだけです。クライアントに多大な迷惑をかける心配もないし、会社として仕事を失う心配もない、なによりクビになることを恐れる必要もなかったです。

ただ、仕事に慣れてパフォーマンスが出せるようになると刺激追求型の人間としては物足りなくなってきました。

夜と週末の時間を使ってMBAに行ったり、ヨガのインストラクターの資格を取ったり、コンパをしたりと社外に刺激を求めるようになっていました。

どれもこれもめちゃくちゃ楽しかったです。仕事でもプライベートでも刺激を求めることが出来ており、社内では仕事にも慣れて人間関係も築けているので安定感もある。まさに理想的な環境でした。

ただ、それでもどうしても満たされない自分がいました。もっと刺激を求めて生きたい、チャレンジングで達成感のある仕事がしたいという欲求を常に持ち続けていました。

当然のことなんですけど、JTCのため当然ながら経営のスピード感はありません。数年も同じ部署にいる徐々に飽きが出てきます。

毎年同じようなことをやってるだけ。「1兆円企業になりまーす!!」と5年も10年も言い続けているような状態。「この新しい事業をやります!」とか口では言うけど全然進まない。やり始めたところでニッチモサッチモいかない 笑

そんな会社の状況に嫌気がさしてきました。飽きがきてしまっていました。

尊敬する上司や先輩の姿に近づきたいという強い思いが常にあり、外資系のコンサルティング会社へと転職することになります。

(2)持ち前の敏感気質が発動してあっという間にダウン

転職をした際は、関西から東京へと引っ越しをしました。

新しい仕事、新しい人間関係、新しい土地、完全にすべてが変わっており、アッという間にダウンすることになります 笑

当時は自分の何がいけないのか全くと言っていいほどわかっていなかったです。自分が刺激を追及しているにも関わらず、環境変化に弱い生き物だという自覚を持つことが出来ていませんでした。

社内の異動で転勤をした時にも同じ経験をしていたにも関わらず、完全に忘れていました。当時は仕事の調子がよかったので、「いけるやろ!」と完全に思い込んでしまっていました。思い返せばアホの極みです。

仕事は辛い、長時間労働が当たり前、にも関わらず全然仕事が進まない、詰められる、迷惑をかける、自己否定に陥る、余計に仕事が出来なくなる

という完全無欠の不の黄金スパイラルに迷い込んでいました。

ホワイトになっていたはずのコンサル会社ですが、プロジェクト単位で見ればまだまだブラックでした。夜中の2時3時まで働くことが日常茶飯事になってしまっていました。

マネージャーは忙しすぎてチームの管理はほぼしておらず、別のスタッフは「プロジェクトのためには働くのは当たり前でしょ。残業を実績通りに登録したら迷惑かかるじゃん」という完全なセルフブラック状態。

案の定、1つ目のプロジェクトでは文字通り完全につぶれてしまいました。雑魚ですねー 笑

その後、二度目のプロジェクトでは何とか復活して仕事をこなしているものの、消極的な観念には支配されてままでした。

「オレにはこんな仕事は向いてない」
「死ぬほど優秀な人たちが山のようにいるコンサルティング会社でどうやって生きていけばいいのかわからない」
「仮に出世が出来たとしても余計に忙しくなるし、体力も精神力も持たない」

考えてもしょうがないけど、悲観的なことばかり頭に思い浮かんでくる状態が続いてしまっていました。

そんなとき、なぜか前職の上司から唐突に連絡が入ることになります。

(3)安定を「誤って」選択してしまいなぜか北陸の冬へ

「戻ってこないか?」という出戻りのオファーでした。

当時の上司のことはとても尊敬しており、一緒になって働いておりとても楽しい時間を過ごすことが出来ていた。

部署の人が足りてないようで、退職して1年も経ってないにも関わらず、彼の右腕として働いていた自分になぜか声がかかることになりました。

社内でやりたいことがあるけど、人がいないようでした。上司や先輩にしごかれたおかげで、「エース(笑)」のポジションを築けていたようです。仕事を辞めた後でも「あいつにこの仕事はどうだ?」と言ってもらえてたってことなんですよね。

それは本当にありがたいことです。それくらい会社に馴染んで、貢献が出来ている人材だと思われていたことはとても光栄です。


そんな声がかかった直後に、勤めているコンサルティング会社の人事部門から急に呼ばれることになります。なんのことか思えば「退職勧奨」の話でした。

ほんと注意してくださいね皆さん。会社で人事部門から呼び出しをくらうのなんて碌な話じゃない 泣

人事曰く選択肢は二つ

①退職金として400万円をもらってすぐに辞めるか
②教育プログラムを受けてクリアする。クリアしなければクビで退職金ゼロ円

予想だにしていない事態でした。精神が完全に崩壊しました。人生史上最悪の暗黒の一週間です。

そりゃ、一つ目のプロジェクトではリタイアしたけど、二つめのプロジェクトでは将来のことを不安に感じつつもちゃんと貢献が出来てましたもん 泣

元いた会社に戻るか、コンサルティング会社に残るかの選択を迫られることになります。

以前に辞めた会社は自分には向いてないのはわかっていた。確かに、居心地のよい環境ではあったが挑戦も変化もあまりない。だからこそ辞めたんです。

でも、外資のコンサルティング会社で働き続けられる自信がそもそも湧いておらず、かつ退職勧奨を受けたことで完全に気持ちが折れてしまっていました。

「これは天のお告げか。自分でコントロールできないことがこうも起こるのか。退職勧奨と出戻りの誘い。声がかかっている方に従おう。。。」

と思い以前に在籍していた企業へと戻ることになります。そしてその勤務地が、雪が舞う冬の北陸でした 苦笑

(4)転職と引っ越しという環境の変化にメンタルが再度やられる

ここで冒頭のシーンに戻ります。

完全に北陸。雪は降り積もる。
道路からは水が出ており除雪車が走る。スキー場でしか見たことのない光景。雪はただの雪ではなく舞うような吹雪。

住む場所が変わるだけで大ダメージを受けていました。引っ越しの度にしんどい思いをするのだが、まだその事実を正確に認識することは出来ていませんでした。

「辛い、しんどい、どうしたらいいんだ」

もうね、常にこの感情です 泣

そりゃ東京から北陸に引っ越したら誰でもダメージを受けますよ。特に、退職勧奨を受けて望まない形での引っ越しならなおさらのことです。
さらにさらに、HSPの敏感な自分であればなおさらのことです。ハッキリ言って絶望しかありませんでした。

それに、刺激がないことも辛かったです 笑

国道沿いに店があるだけ。大阪までは在来線で約2時間。夜中になればほぼ真っ暗。という地方の環境なんです。

時間の流れがゆっくりしている地方というものを初めて味わいました。これは住んでみないとわからないものです。

旅行で行ったときには「東京とは違うなぁぁぁぁぁぁ。のどかで素晴らしいいなぁぁぁぁぁぁ」と楽しく過ごせばいいのですが、いざ住んでみると苦痛でしかない。体内時計のリズムが狂う感じです

当時の写真

そもそもの時間の流れが違うのだから、仕事のスピード感も当然ながら違ってくる。刺激追求型の自分には一ミリも会っていませんでした 苦笑

「このままオレの人生は田舎で終わるのか?」
「一生面白いことが出来ないのか?」
「JTCで働き続ける道しかないのか?」

こんなネガティブな妄想に完全に捉えられてしまっていました。HSPの考えすぎるクセを120%発動していました。

めちゃくちゃしんどい。自分の力だけでは如何ともしがたいので、家族や友人に相談をしました。でも、何の成果も得られませんでした。

「仕方ないよね」
「なら北陸に行かなければ良かったじゃん」
「コンサル行けばそういうこともあるでしょ」

確かにその通りだっす。理屈ではその通りっす。ただ、そういうことじゃない。正論による暴力でしかないです 笑

外資のコンサルに転職すればハードワークは当然あり得る、突然退職勧奨を受けることもある、会社に残って教育プログラムを受けなかったのは自分の決断だ、全国転勤がある会社に出戻ったのも自分の判断だ

どれもこれも自分が蒔いた種ですよ。ただ、そうせざるを得ない感情だけは理解してほしかったわけです。当時の自分にとってはごくごく自然な行動を取っていただけですもの。

それが「普通」の人にはわからないということがよくわかる経験でした。

(5)コーチングとの出会いで自分の軸を取り戻し完全復活

自分一人では如何ともしがたい状況であったため、手当たり次第に解決策を模索することになります。その中の一つがコーチングであり、それにより見事に復活を果たしベンチャー企業へと転職をすることになります。

コーチングを経たことで、自分なりの軸を確立させ、積極的な態度で物事に向き合うことが出来るようになっていました。

おかげさまで、月の労働時間が300時間を超える環境、24時間勤務をする環境でも1年半ほどサバイブすることが出来たのであった。

しんどい環境でしたが、滅茶苦茶楽しかったです。一緒に働く仲間に恵まれて、意味わからんくらいハードでしたが、希望を持って働いていました。

企業の業績自体は絶好調、上場というわかりやすいゴール、ストックオプションというわかりやすい人参。

これらが効いていましたね。後2年で上場して、時価総額がxx億円になれば、自分にはxx千万円のキャッシュが入る。ものすごい夢がありました 笑

明確な目標というのももちろんありましたが、日々新しいこと、難しいことに仲間と一緒になって取り組めるのは本当に楽しかったです。高校生の学園祭、部活の最後の大会前の練習、のような感じです。大人の青春。

明日が期限の資料がまったくと言っていいほど出来ておらず、30代、40代の大人が必死こいて徹夜して、一心不乱に働いて、なんとか良い内容をまとめあげていました。完全にやってることはアホなのですが、これが何より楽しいんですよ 笑

「消極的な考え、将来への不安は絶対にNG。刺激があってもダメージを受けないのが当たり前として捉える。物事には積極的な態度で臨む」という極めて強気な姿勢でいたからこそ、前向きに楽しむことが出来ていました。

無事に乗り切ることが出来たので、緊張・繊細・考えすぎという、HSPの持つ短所を認めていませんでした。

今になって思うと、自分の生まれ持った個性、弱さに正面から向き合わず、「わかりやすい目標、気合、仲間の存在」で誤魔化していました 笑

4.独立後に再度メンタルの弱さと向き合うことになる悲劇と自分の個性の受容

(1)メンタルの強さを獲得できたという盛大なる勘違い

独立をした際には環境が全て変わりました。住む場所、仕事、人間関係。文字通り全部です。

さすがに、もう数回経験をしているから、環境の変化に大ダメージを受ける傾向があることは自分でもわかっていました。ただ、ベンチャーでの勤務を経て「自分ならいけるっしょ!」という根拠のない自信が生まれていました 笑

自信そのものは良いことですよね。自信がなければ独立も転職も引っ越しも、人生を変えるような動きを取ることは出来ないですから。

ただ、それが完全なる勘違いだったと気づかされることになります。

やはり引っ越しをすると、敏感体質の自分にはとてつもない負荷がかかりました。いつも通りではあるが、気がそぞろになって地に足がつかない感覚です。

そして何より、考えすぎの病が発動してしまっていました。

「将来どうなる?」、「自分で一生メシを食っていけるのか?」、「事業が本当に安定するまでどうしたらよいのか?」、「安定がある会社員の方が良いのではないか?」

もうね。冷静に考えれば完全に意味のない取り越し苦労です 笑

月に300時間働いても積極的な気持ちを保てていた人間とは思えないようなネガティブな妄想をしていました。完全に弱さを克服したつもりだったが、盛大な勘違いだったとここで自覚することになります 笑

(2)真正面から自分の個性を認めるためのポイント3つ


「あれ?メンタルがものすっごい強くなったはずなのにおかしいな?まだ雑魚かいなwww」という気付きを与えてくれる体験でした。

ベンチャーで乗り切れたのは自分一人の力ではないことが徐々にわかってきました。

企業の成長と上場という明確な目標があり、長時間労働を厭わない上司や同僚の存在、冗談も悪口も素直に言い合える人間関係、これらが自分の心を強く保ってくれていたんです。

独立して一人になってみたら、以前に持っていたものは全てなくなっています。

個人の事業だから目標はありつつも、すでに何年も経営しているよう会社ように具体的な計画はありません。

上司や同僚は当然ながらおらず、四六時中一緒にいる人間関係はありません。

独立してビジネスをやっている仲間の存在はあるが、会社ほどの強い結びつきがあるわけではありません。

上記の条件の変化により、自分がもともと持っていたHSS型HSPの気質がもろに現れてしまっていました。

刺激はほしい、環境の変化に敏感、将来のことを不安に思う。本当に欲張りな個性ですよ 笑

HSS型HSPの気質が絶賛発動してくれたおかげで、再度自分の内面と向き合うことになります。成長チャンスです。その中で気づいたことを、新たに学んだことを以下に記します。

①HSS型HSPを自覚する

以前は「オレはHSPじゃねぇ!」と真正面から否定していました。「心を強くすることは努力で出来るはずだ!」と信じていました。

でも、冷静に考えるとそれはムリでした。正面から否定しようと思っても、事実として該当してしまっています。

時期の問題でした。「悪い時期はHSS型HSPの弱い部分がもろに出るな!」と素直に受け入れるようにしました。

②性格と気質の違いを理解し気質を認める

性格と気質、この二つの違いをご存じでしょうか。

「性格」とは、ある対象が先天的、あるいは後天的に備えた性質
「気質」とは、個人の先天的な特徴

気質は先天的な特徴なんですよ。外見で言えば、背が高い低い、骨が太い細い、美男美女かそうでないか、みたいなもんですね。知らんけど 笑

先天的なものを変えようと思えば、外見について言えば、頑張ってお金を貯めて美容整形をする、骨の延長手術をする、方法はそりゃあるかもしれませんが、多大な苦労を伴います。

内面はどうしたらいいんでしょうね。脳を手術でもしたらいいんですかね。薬飲んだらいいんですかね。鬱の薬を飲んだら神経伝達物質を増やしたりすることは出来ますけど、完全に小手先の対処療法じゃないですか。ムリゲー 笑

「刺激を求める」、「将来が不安になる」、「環境が変わると敏感のためやられる」。あくまで調子が悪いとき限定ではありますが、気質なら仕方ないと理解するようになりました。

刺激追求と敏感、この矛盾した性格は生まれた時からあったそうです。

家族で会話をした時、母から聞いた話があります。「赤ちゃんの頃、寝ていても音や光ですぐに起きてグズりだす。でも、必死になって周りの様子を探り、動こうとしている」

これを聞いた瞬間、「もうあかんわwww」と思いました。自分の生まれもった気質はいくつになっても変わらないと。

③遺伝子によって気質が生まれる意味とHSS型HSPの強み

HSS型HSPの人は生まれ持った気質で苦労する時期もあるかと思います。

でも、全ての人間が持っている個性には全て意味があるんです。何万年、何十万年にわたる進化の過程の中で、遺伝子は常に淘汰されてきました。

今の私たちが持つ個性は、生存と繁殖の上で意味を持っているんです。

数十万年前の時代は、食べ物は少なく飢えが当たり前の世界。病気で死ぬ人が多いため平均寿命は30歳前後。猛獣に襲われたり、同じ人間同士で殺しあったり。

そんな状況で、刺激追求の敏感てめちゃくちゃ有益だと思うんですよ。刺激を求めて新しい土地に行きたがる、狩りをしたがる。でも、敏感だから異変や違和感にはすぐに気が付く。最強じゃないすか 笑

5.矛盾を抱えるHSS型HSP人間が幸せに生きるためのコツ

(1)矛盾を全力で肯定する

すでに私の事例をお伝えさせていただきましたが、刺激追求と敏感、この矛盾を受け入れてください。

刺激を諦めれば人生はつまらなくなってしまいます。面白くなくなります。それを受け入れられますか?諦めて刺激のない生活を送りますか?

たしかに精神的には楽かもしれないけど、平和で死んだような緩い日々が待っているだけですぜ。そんなん絶対にイヤでしょ。私はムリです。

刺激追求の個性があるからこそ、新しいことが出来る、挑戦出来るんですよ。こんな優れた個性を殺して生きていくのなんてもったいなくないですか?興味関心があることはガンガンやっていくべき。自然に楽しい人生になっていくはず。

一方で、敏感の方も受け入れてください。刺激を求めていたらなおさらダメージを負う機会は訪れます。しょうがないですって 笑

でも、刺激を受けて疲れている自分を否定すること、将来に対して悲観的になっている自分を否定することはNGです。

先ほどお伝えしたように、気質は先天的なものです。否定しても変えようがない事実。

幸いにも私たちには理性があります。自分が刺激にやられている状況を俯瞰して見ることが出来ます。受け入れてしまいさえすれば、「はいはい、来ましたねこの状況。悲観してもしゃーない。さあどうしてやろうか」と捉えることが出来ます。

それに、たくさんの経験を積むことによってどんどん図太くなっていくことが出来ます。気質は変わらなくても性格は後天的に変わるんですから。

刺激を追求しつつ、敏感で不安症な気質が現れづらいように、ガンガンメンタルを鍛えていきましょうぜ。

(2)環境が変わって刺激まみれで辛い時期を積極的に乗り越える

刺激を求める以上は自ら行動し、環境を変えることはあるでしょう。引っ越し、転職、異動、新しい趣味、勉強、などなど、候補はいくらでも考えられます。

他の人はやらないけどあなたはやっちまう 笑

環境を変えた時に意識したいポイントとしては、「早く馴染む」ことです。新しい環境だから刺激たっぷりで、疲れてしまっているだけなんです。

慣れてしまえば、それがあなたにとっての普通になるので、もう過剰なストレスは感じなくなります。

転職の例を上げれば、仕事をしまくってください、飲みに行きまくってください、タバコを吸わなくても喫煙者の上司や同僚に付き合ってください。simple is the best。

環境への慣れは、人間関係に拠るところがとても大きいです。顔と名前を憶えて、社内の用語を覚えて、社内のネットワークを把握して、業務を少しずつでもこなせるようになれば一気に楽になります。

何もしなければ数か月かかるかもしれませんが、ぐっと詰め込めば1-2か月で馴染みの環境に変えることも不可能ではありません。

環境に馴染むまでは余計な妄想が死ぬほど頭に浮かんでしまい辛くなります。「この会社で働けるかな」、「転職を失敗したかな」、「元の会社の方が良かったかも」などなど、いくらでもネガティブな考えが浮かんでくるかと思います。

私はこの考えに見事にやられたことがあります 笑

環境が変わって一時的に刺激まみれで疲れているだけなんですよ。人生単位で悩んで、将来を不安に思ったり、後悔しても一ミリも良いことなんてありません。

とはいえ、環境を変えた当初は刺激が強いので、無理をしすぎて疲労困憊になってしまわないようにだけはご注意ください。

自分なりのペースが必ずあるので、試行錯誤しながら見つけていってください!

(3)環境を変える時は一気にやらない

これはものすっごい大事です。大事すぎてもうどうしていいかわかりません。

刺激に対して敏感で打たれ弱い。気質として仕方がないので、可能であれば環境を変えるのは少しずつにしましょう。

彼女と別れて、会社を辞めて、土地勘のない街に引っ越す。もう考えうる限り最悪のパターンです。全部が変わってしまっています。大ダメージは不可避です 笑

僕の場合、まさにこのパターンでした。

一度目は東京から大阪。同じ会社内だが部署異動の引っ越し。引っ越し直後に遠距離はムリと彼女にフラれるwww

二度目は大阪から東京への転職による引っ越し。しかも馴染みがなく物価が高い港区に住むという愚行。ちょうどコロナが流行り始めた時期でフルリモートワークで職場の人と親しくなる機会もない。

完  全  死  亡  でした。

三度目は東京から北陸の田舎への転職による引っ越し。これもものすごいツライ。人があまりにもいなすぎる。オシャレな店もない。車社会。冬なので雪が積もりまくる。

すでにお伝えしましたが、吹雪の中で車を運転しながら人生の絶望を感じていました。寒い、凍える、吹雪で前が見えない、雪が降るのではなく舞う、慣れない運転で車をぶつけて凹む。

もう二度とあんな思いしたくありません。

逆に安定していたのは、慣れた職場で働きながらの自己啓発、知人の紹介による転職です。

慣れた職場であればもう刺激は感じないでしょう。平日の日中はしっかりと仕事をしながら、夜や週末で大学院に通っていました。毎日2-3時間は勉強していましたし、レポートの締め切りや試験などでプレッシャーはかかりますが、ベースとなる仕事が安定しているので問題ありませんでした。

知人の働いている会社に誘われた入ったときもものすごい楽でした。彼が直属の上司であるため、会社の情報はすでにある程度聞いている、上司の考え方・価値観が理解出来ているため、緊張せずに働くことが出来ました。

地方勤務になってしまい転職したい!
地元に戻るために転職したい!

というパターンだと、仕事、住む場所、人間関係、全部を変えることになるためものすっごいしんどいことになりますが、それをあらかじめ受け入れておいてください 笑

覚悟しているのと、してないのは大違いですから。

言えることとしては、趣味や人間関係だけは変化を起こさないように。

サウナやジムに通っているのであれば、環境が変わった後も習慣は変えないでください。間違っても新しいことをしようとしないように。しんどさに拍車をかけるだけです。

引越先が地元や以前に住んでいた場所であれば、積極的に人と会うようにしてください。変わらない家族の関係、友人関係はものすっごい重要です。想像以上に効きます。大事にしてください。

(4)新しい刺激を求めるのは足元が落ち着いてからにする

環境の変化をきっかけに新たにやりたいことはあると思います。
新しい趣味を始める、恋人を作る、運動する、自炊する、などなど。

でも、新しい職場と土地に慣れて、刺激のダメージがなくなるまではマジで止めてください。環境を変えると、気持ちが浮ついて、ついつい新たなことをやりたくなってしまうかもしれませんが、余計に刺激を受けて自分を消耗させることになります。

僕の場合には、筋トレを始めて風邪を引いてみたり、慣れない自炊を始めようとして脳みそを酷使してみたり、モテたいと思いキャバクラに行ってみたり、と散々やらかしてきましたwww

その轍は踏まないでいただきたい。マジで。これは一番簡単だと思うので、是非とも心がけてください。

言うまでもないですが、刺激を受けすぎてストレスを感じて「あかん。この仕事は向いてない。やっぱり転職や」となってエネルギーを消耗することも避けてください。全く持ってムダ。

仮にしんどくても、「慣れれば楽になるだろう!」とどっしりと構えてください。本当にお願いします。心の底からお願いします。

(5)理解さえしてくれない「普通」の人には相談しない

私が辛かった時期に、家族や親しい友人に相談をしても全然ダメだったことをお伝えしましたが、大多数の人にとってHSS型HSPは理解が難しい存在です。

相談したとしても、

刺激が欲しいの?じゃあ行動したらいいじゃん
→不安が先に立つからなかなか行動出来ない

行動したらリスクあるよね。それくらい受け入れたら?
→そういう問題じゃなくて新しい環境に慣れるのに時間がかかり辛く苦しい

将来のことを悲観しても仕方なくない?起こってもない、起こるかもわからないことを考えるだけ無駄でしょ
→そう出来たら苦労しない。自分の力ではどうしようも出来ずに苦しんでいる

ということになりかねません 泣
余計にしんどくなるだけです。

相談にはいくつかの段階があると個人的には思っています。理解、共感、解決策の三つです。

そもそも、「普通」の人にとっては理解することすら出来ません。理解出来ない人に相談してもハッキリ言って無意味です。人生経験があり想像力が豊かな人なら、理解してくれるかもしれませんが、少数派でしょう。

結婚して子供がいる女性が、独身で子供がいない友人に子育ての真剣な悩みを相談するでしょうか。しないですよね。理解されないですから。

理解してもらえたら、その先に共感に進みます。劇的に気持ちが明るく元気になるというわけではありませんが、誰かに悩みをシェアすることが出来れば気持ちは多少楽になります。

その次が解決策です。ただ、感情を共有するだけでは一時的に楽になるだけです。どうしていくべきかを一緒になって考える、元気になって明日から違う気持ちになれるようにすることが理想です。

こんな人が身近にいたら最高ですね。いくら家族のように距離が近くても、仲のよい友人でも、「理解」すら出来ない人であれば相談するのは止めておきましょう。正論という暴力を浴びせられることになります 泣

そんなん絶対にゴメンですよね。自らダメージを負いにいくのは止めましょう。

5.矛盾人間のみなさまへ、刺激を求めつつも敏感によるダメージを最小化してオモロイ人生を共に歩んでいきましょう

(1)HSS型HSPはものすごくお得な個性

私自身のエピソード、矛盾を受け入れて上手いこと生きていくための方法を書いてきました。

クソみたいに情けないこともお伝えしてきましたが、自分の生まれ持った気質を認めるは大事です。

HSS型HSPって、ある意味ものすごいお得な性格だと思うんですよ。

刺激を求めるからより多くの経験が出来る。だから人生が楽しくなる
敏感で考えがち。だから他の人の気持ちをよく理解することが出来る

良いところを磨けば最強になれるはず。

思いっきり刺激にやられている時は、「なぜ自分はこんな個性なんだ。。。」と絶望すること100%ですわ。実際に私もそうでした。

でも、逆に考えると、0の時と100の時があったら平均したら50じゃないすか。刺激を求めず無難に生きている人たちは、多分ずっと20-40くらいで推移しているんですよ。平均したら30。

50>>>30、HSS型HSPの方が人生お得な気がしてきませんか?

他人の人格になったことはないので、実際のところは全くわかりませんが、私はそう信じています 笑

(2)無料個別相談会のご案内

すでに書きましたが、誰にどう相談しても理解・共感してくれる人は中々いません。むしろ相談することでダメージを負います。

そのような経験を重ねると、誰にも相談できず、自分の中で思考を巡らせるばかりになり、悩みが悪化していきます。

ただ、中には理解と共感をしてくれる人もわずかばかりですがおり、そんな人達との会話は本当に心の支えになりました。辛い気持ちが軽くなるばかりでなく、環境が変わったことによる刺激に早く慣れて、前向きに克服していきたいという気持ちになることが出来ました。

この記事を読んでくださった方で、「周りに相談する相手がいない、いたとしても心が楽にならない」という方がいたら、是非とも声をかけてください。

【無料個別相談会の概要】
● 
毎月3名限定で実施いたします(先着順)
● 日程は個別で調整いたします。時間は90分を想定しています
● 関東近辺で都合のつく方は都内で対面、それ以外の方はzoomで実施いたします

【申し込み方法】
● 
TwitterのDMからご連絡ください

お悩みをお伝えいただきましたら、あなたの個性と生き方を全力で肯定させていただきます。その上で、現在苦しんでいる状況を解決するためのヒント、今後刺激を求める際の対策についてお伝えできればと思います。

間違いなく同属性の人間同士のため、必ずお役に立てると自負しております。少しでもピンとくることがありましたら、ご連絡をいただけると幸いです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

【無料相談会への申し込み方法】
TwitterのDMからご連絡ください



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?