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わかっちゃいるけどやめられない

この言葉にピンときたのは、あなただけではないでしょう。きっと誰でも一つや二つ、思い当たるフシがあるかと思います。ではなぜやめられないのでしょうか。 

それは人間には二つの意識が存在しているからです。

つまり顕在意識と潜在意識(無意識)です。

顕在意識は「これが自分だ」と普段から認識できている意識であり、潜在意識は普段見えない意識、「より本質的な自分自身」を指します。(一応記しておきますが、「本質的」であって「本質」ではありません。これについては後日書くつもりです。)

なぜ本質的かというと、それぞれの意識が占める割合の大きさ、強さの違いにあります。その割合は、顕在意識はたったの3〜5%ですが、潜在意識は97〜95%であり圧倒的に大きな力を持っています。

そして我々を突き動かしているのは、「より本質的な自分自身」である潜在意識になります。

操り人形に例えるならば、動いている人形が顕在意識、それを後ろで操っているのが潜在意識に当たります。本物の人形であれば潜在意識にどう動かされようと、人形たちには顕在意識が無いのでノンストレスですが(笑)、我々はそこに「こうしたい」とか「ああなりたい」、「私はこういう人間だ」という欲求やら理想やらが存在しています。

そこで例えばお菓子をやめようと思ったり、人に優しく接しようと思っても、約97%の「より本質的な自分」が、「いいえ、私はお菓子を喰らう!!お菓子を喰らうのは幸せなのだーー!!!」とか「マナーを知らない奴め!!こういう輩は懲らしめて当然なのだーー!!!」と思ってしまえば、ダイエットへの堅い決意はもろくも崩れ去りお菓子へ手が伸びてしまうし、マザーテレサや優しいあの人に憧れているにも関わらず、イラっくる相手を鬼の形相で罵倒したり、冷ややかな態度でグサリと傷つけてしまう事でしょう。

(「喰らう」だなんてお下品な言葉を使ってすみません…。ふざけているのではなく、潜在意識の激しさ、手強さ、本能丸出しっぷりを表現してみました…。)

そこで顕在意識と潜在意識の欲求のギャップ、「わかっちゃいるけどやめられない」「こうしたいのにこうできない」「穏やかに接したいのにイライラしてしまう」などのストレスや葛藤が生じるわけですね。

よって本当にお菓子をやめたかったら、理想通りの穏やかな自分になりたかったら、約97%の潜在意識を変える必要があるのです。

潜在意識を変える。

できるのか、そんな事…。

できます。

ただ、簡単にはできません。潜在意識は本能丸出し、エゴ全開の意識であるし、潜在意識を変えようとすると、潜在意識が無意識にイヤがります。具体的には、潜在意識を変えようとすると眠くなったり(潜在意識お得意の逃げの手法です)、急に他の作業に目移りしたり(部屋の掃除とかご飯の準備とかなんとかかんとか、最もらしい用事を作る)、ハイレベルになると、一見不可抗力とも思える現象が起こり(たとえば事故とか、仕事が殺到するとか)、潜在意識を変えるどころか、目の前の対応で一杯一杯な事態に陥いることもあります。しかしそれも、潜在意識に足を引っ張られているケースの可能性があります。

そしてヨガは、その手強い潜在意識を変える手法に優れています。というより、そこを変える事がヨガの目的でもあります。 

潜在意識を変えるためには、自分の潜在意識に何が根付いているかを知る必要があります。瞑想という高度なテクニックもありますが、そこに至るためにはある程度の修行が必要になります。そこで効果を発揮してくれるのが、アーサナ(ポーズ)とプラーナーヤーマ(呼吸法)です。それらを行じると痛みや詰まり、かたさを感じる部分に気づきます。しばらく続けていくと、何らかの感情も生起してくるかもしれません。心と体はつながっているため、体のどこかが痛むという事は、心が何らかのストレスを抱えているという事です。そしてここでの気づきが、自分の潜在意識を知るきっかけになります。

人間の身体には、チャクラという7つのエネルギーセンターと、ナーディという気の流れ道が存在しています。東洋医学で言うとチャクラはツボ、ナーディは経絡のようなものです。レントゲンや肉眼では見えないけれど、潜在意識と深いつながりを有しているものです。

参考までに体の部位と心(欲望、煩悩)のつながりをお伝えいたします。これはそれらの欲望を満たせば解消されるという意味ではなく、それらの欲望を求めたり満たしているがためにトラブルを発生させているという意味です。それら欲望を手放したり昇華することで、様々なストレスから解放されます。

①脚=嫌悪、物質主義

②腰、性器=性欲、怠惰さ、寂しさ、無智、恐怖

③お腹=貪り、一人の世界にこもる

④胸=情、執着、プライド、卑屈

⑤喉=闘争心、嫉妬心、観念的

⑥眉間=慢心

⑦頭頂=①〜⑥までの煩悩から脱却した境地、いわゆる解脱の境地。

例えば腰に痛みが生じたら、②の欲求で引っかかっていると言う事です。するとその人の思考や言動、身の回りに生じる出来事は②に基づいた事が多くなります。お菓子を食べたりイライラしてしまう原因も、②のストレスから生じている可能性があります。食欲が出ているなら③のチャクラで引っかかっていますが、単なる食欲だけではなく、寂しさや怠惰さ、性エネルギーのロスもお菓子をやめられない原因だったかもしれないのです。

ここで②と③に関連したチャクラとナーディを浄化し強める事ができれば、潜在意識に根付いたそれらの欲望を消し去る事ができるし、眠っていた素晴らしい能力を開発させることもできます(能力についてはまた後日)。


とは言え、これらチャクラやナーディにアプローチできるアーサナや呼吸法、優れた先生による指導がなければただのストレッチで終わってしまうのでご注意ください…。

運良く素晴らしいヨガ教室に巡り合えたお方はそちらでご修行頑張っていただくとして、そうでない方はどうしたら良いのか。

それは潜在意識内のデータ入れ替えです。

潜在意識には様々な特徴があります。

一つ例を挙げますと、見たもの聞いたもの全ては潜在意識にインプットされます。テレビやネット、広告、商品を見る、人との会話etc…。自分は全く無意識でも…いえ、無意識=無防備だからこそ、より潜在意識に蓄積されやすくなります(以前、サブリミナル効果というものが話題になりましたよね)。無意識でなくても、それらを積極的に入れれば潜在意識に根付くのは言うまでもありません。

なので取り入れる情報は選びましょう。入れた情報が自分の思考や言動を作ります。先に記した①〜⑥までの欲望を増大させるような情報を入れれば入れるほど、私たちはそれら欲望に振り回され、なかったはずのストレスを生じさせられる事になります。 

ちなみにストレス解消でお菓子を喰らい続ける道を選んでしまうのは、お菓子に関する肯定的なデータ、お菓子がストレスを解消してくれるという誤ったデータが潜在意識に多く根付いているからです。これが逆に、お菓子は新しいストレスを生み出すだけだ、何の解決にもならないというデータが勝れば、今度はお菓子を食べたくなくなります。 

性欲や怒り、プライドや嫉妬、様々な観念も同じです。

①〜⑥までの欲望は煩悩とも言われます。

煩悩とは文字通り、煩わしい悩みなのです。本来はそれらがない方が快適で幸福なのですが、それらを得る事が幸せだと思わされているのです。現代はマスメディアによる影響が大きいでしょう。

現代で潜在意識を浄化していくのは非常に困難です。ですが、できない事はありません。こちらのブログでどれだけお役に立てる内容を発信できるかわかりませんが、一人でも多くの方が、誤ったデータによる苦しみから解放される事を願い、細々と続けていきます。

ちょっと長くなりました…。 

続きはまた次回書きます。




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