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今日も可愛くなりましたね!

統計をとったわけではないですが、
多くの美容師が肌感覚で感じることとして

親が思う、ちょうど良い長さ(スタイル)と
子供が思う、好きとか憧れる長さ(スタイル)には
必ずと言っていいほど差がある

ということがあげられます。


親は
毎日のシャンプーや乾かす時間
朝の支度の時間、諸々を考えると
"短く、楽に"
と考えることが多く

子供達にも
それぞれに個性やこだわりがあり
"長い方が良い!"という子も"短いのが好き♪"
という子もいます。

子供のカットをお願いしたい、という時に 
すんなり切らせてくれる場合もあれば
なかなか切りたがらず、大騒ぎになることもあります(笑) 
この場合は、周りの大人が
今回は、やめておくか。と諦めるか
何とか宥めて切るか、寝ている間に切るか…

大人しく切らせて貰う様になるまで
見守りつつ、待つしかありません。

(キッズカット専門店では、
子供がカット中嫌がったり、飽きたりしない様な工夫がなされているし
キッズ専門ではないサロンでも、美容師達が
何とか子供達をあやしながらカットしていることも。)

さて、年末年始など家族が集まる場で
ハサミを準備し、
"親族のカットをします"という美容師は
多いはず。

私も実家にハサミを持ったり、我が家に家族が集まれば、小さい子供達のカットをすることもあります。

特に子供達は毎回、様子が違って、面白いです。

一人で椅子に座れなかったり、怖がったりすることもあれば
自分で椅子に座り、きちんと髪を切らせてくれる様になっていたりと
"髪を切る"という行為一つからも
成長や変化が見られます。


"髪切って、更に可愛くなったね!"
"かわいいじゃん!"
"明日、お友達に会ったら何て言われるかな?"

親族が集まり
ギャラリーが多ければ多いほど、
周りから色々な声をかけて貰えたりするのも
小さい子供にとっては嬉しいのかもしれません。

喜んだり、照れたりする姿が見られたり
そこにコミュニケーションの輪が広がることは
切らせてもらう側としては、嬉しいもの。

また、カットさせて貰う身内の子供達、
私にとって、髪を切ることは彼女たちとの
コミュニケーションでもあります。

"今日も可愛くなりましたね!"

"髪を切るのは何だか嬉しいこと"と
認識してくれると嬉しいし
美容師のやりがいの一つです。


Aya Horiguchi


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