きっとなめられていたんだな。

時々、昔の事を思い出して腹が立つことがある。中学の頃　卓球部の部活の大会でトーナメント戦の試合に出場した時シード選手の強い相手とあたったことがあって、ちょっとドキドキしながら試合に臨んだ。するとそいつのファンと思わしき女子2人が近くで僕らの試合を観戦してるという今まで卓球の試合をして経験したことないことが起こった。そいつは全然イケメンでもなくなんでこんな奴がモテるんだと訝しんだが、ただ卓球が強いだけでもモテるんだなと思い直しそれだったら僕も部活内では強いほうだったので、こいつをぶちのめして女たちの前で恥をかかせてやろうと内心ほくそ笑みながら挑んだがあっさりと負けてしまった。するとそいつはなにを思ったか試合が終わった後、悔しがってる僕に向かって笑顔で握手を求めてきたのだ。その時はまぁスポーツマンシップってやつか？と思いなんだいい奴じゃないかと握手を返して円満に試合を終えたが、なんだかモヤモヤとした違和感が残った。それがなんなのかその時は分からなかった。でも大人になって今思い出してみるとあれはきっとなめられてたんだろうなということに気づく。そして気づいたら段々腹が立ってきた。たかだが市内大会の試合で調子に乗って余裕の顔して握手してきたあいつに。