Bosch(ボッシュ)
Amazonにこれ以上時間を奪われるのは気持ちよくないのですが、刑事ものが好きな人にはたまらないであろうドラマ『ボッシュ』はおもしろい。いま現在シーズン6までprimeで視聴可能で、すべて視聴済みですが、文句なしの完成度。原作の質の高さを窺わせますが、撮影陣もいい仕事をしています。
ダイジェスト版を観ていただくと自分好みの雰囲気か判断できると思います。
俳優陣の演技が抑え気味で、ストーリーが淡々と進んでいく。派手な銃撃戦がやたら多くないので、そういうシーンがあれば緊張が引き立つし、ないときも事件解決への糸口を地道にたどる刑事の仕事を忠実に追いかけます。裁判で勝つための証拠集めや、弁護側との駆け引きも魅力的です。『True Detective』に近いかな。
裁判で思い出しましたが、個人的にお気に入りのホラーサスペンス映画に『エミリー・ローズ』(The Exorcism of Emily Rose)があります。
悪魔にとりつかれた少女の死を巡る裁判。検察側は虐待によって神父が少女を死に追いやったとする一方、弁護側は悪魔祓いの実際や、神父が少女を懸命に助けようとした事実を陪審員に示そうとする。ひとつの事実に対して二つ以上の全く異なる解釈ができてしまうという鮮やかな例になっているとともに、超自然現象による弁護士自身の倫理観・世界観の変化も描き出します。映画自体は実在の人物を基にしています。弁護士という仕事は物事を多面的にみることができないと務まらないとも言えそうです。皆さんは悪魔の存在を信じますか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?