Apex Legends 世界大会進出チームに何が?!競技シーンの現在地をみた
おはようございます。HYSです。
Apex Legendsは先月2019年以来のオフラインでの世界大会、競技シーンが整備されてからは実質"初"と言っても過言ではない大きな大会が開催されました。
直前にVALORANTの世界大会、VCTが開催されたということもあって、その注目度はとても高く、
これまで、Apexの競技シーンに触れてこなかった、プレイヤー、ファン、ストリーマーのファンなど、多くの方々を魅力しました。
世界レベルのスーパープレイ、選手間の交流、そして何より日本チームの前評判以上の活躍。
Team UNITEが世界3位に入るなど結果も伴い、大きな盛り上がりをみせ、及第点を与えられる大会であったと思います。
そして、今年の7月。大会結果を踏まえて、2022年の年間チャンピオンを決める大会がアメリカにて開催されます。
好成績を残した日本チームも、予選を見事クリアしており(大会結果などによるポイント制)、3位になったUNITEをはじめ、多くのチームが参加することに。
これまで、日本のApexLegendsの競技シーンは人気実力共に"KR"勢の活躍が目立っていました。
ストリーマーとしても絶対な人気を誇り、Apex Legendsのヒーローが集う、Crazy Raccoon、これまでの大会でも世界トップレベルの成績を残してきた元T1など、日本における競技シーンの中心は間違いなく彼らでした。
しかし、今回スウェーデンで開催された大会ではKR勢よりも日本のチームが結果を残し、注目度はアップ。
日本のApex競技シーンはまさに今年2022年がスタートの年と言っても過言ではないでしょう。
今年はそんなシーズンです。
そんな大事なシーズンの年間チャンピオンを決める大会が7月に控える中、僕には衝撃的なニュースが飛び込んできました。
5月19日(木)。つい先週の出来事。
世界大会に進出し、予選を突破し、決勝ラウンドにも進んだV3 Esports。
帰国後、選手はUUUM主催のえぺまつりに参加や、母体となる会社のイベントに出演するなど、精力的に活動していた彼ら。
何より、7月に行われる2022年のチャンピオンを決める大会に出場が決まっているにも関わらずこのタイミングでチームを去ることになりました。
『LFT』Looking For Team
次のチームを探すという意味です。
そして、本日5月26日(木)
同じく先日の世界大会に出場。日本チームトップの成績で予選を通過し、決勝ラウンドにも進出した、Game Withまでもが、選手のFA(フリーエージェント)、他チームとの交渉が可能な状態になりました。
現在、日本の競技シーンのTOP選手たちである彼らが"所属先なし"という状態になっているのです。
【トッププロが所属先なし?!世界大会はどうなるの??】
先週のV3の発表から1週間。そして、本日のGameWithの発表。少なくともこれまで競技シーンを応援してきた方々には衝撃的な発表だったと思います。
そして、皆さんもそうでしょう。最初に出てきた疑問は、
『世界大会はどうなるの??』
僕もそう思いました。結果を先にお伝えすると、
Apex Legends、公式HPに掲載されている、
によると、出場の権利は選手にあり、チームが変わっても世界大会に出場できるということです。
つまり、大会が始まる前に改めて選手登録ができるということ、裏を返せば参加権は選手にあるということが言えますね。
複数のチームによる登録ができなかったり、同じチームから複数のチームにエントリーができないといったルールはあるものの、大会前に登録チームを変更することは可能ということです。
これで選手達はチームさえ見つかれば出場できる。むしろ、選手自身が登録することも可能なので、所属先がなくても、自分達が新たにチーム名を決めて、参加できるということです。
良かった。良いチームが見つかるといいですね。あとはチームが見つかれば万事解決。
…
今ここです。
いやいや、ちょっと待ってください。
おかしいとは思いませんか。僕はこの"風潮"に疑問を感じてしまいます。
これが現在のApex Legends競技シーンの現状だなと思ったのは僕だけなのか。
ここからは考察になり、あくまで僕の考え。一つの意見として捉えていただけると嬉しいです。
【競技シーンの現在地をみた】
僕は最初にV3のLFTを見た時に、嘘でしょ?このタイミング?と驚いたのが第一です。
"元"V3の選手達は世界大会に出られないと思ったからです。
規則を読み込んでいなかったこともあり、僕は出場権はあくまでチームにあり、V3が新しい選手で7月の世界大会に出るのか?と思ってしまったからです。
この時点で自分の中で若干のズレが生じてしまったんですが、選手のTwitter、公式規則を読み返すと選手は世界大会に出れるけどチームは変わるんだということを理解しました。
要は同じ選手達が違うチームで出場することを理解したということです。
そして、よく振り返ってみると、αDも同じだなということに気がついたんです。※現αDの選手達は予選はRIDDLEとして出場していた。
実際にこの時もどこかもやもやしていたんですが、僕にとっては意外すぎる世間の反応に流されていたんだと思います。
チームとして大会に登録するのではなく、あくまで選手自身に出場権があり、チームが変わることはOKということが僕にとっては普通ではなかった。
これは野球やサッカーなどスポーツをしている方や好きな方は共感してもらえるのではと思うのですが、
例えるならば、Jリーグのチームがいきなり、チーム名が変わりますと言われて、そうなんだ、しょうがないねで済む話なの??ということです。
まずファンは黙っていないですよね。愛するチームの名前が変わるなんて。
これは以前にも触れたことがあります。
これはApexに限った話ではないと思いますが、eスポーツがスポーツとして愛されるには圧倒的に足りてない部分ではないかと僕は感じます。
選手自身は大会に出場したい、自分の活躍できる場所を探すということはとても大事。海外とは違い国内の選手は代理人をたてることもないので、自分で動かなければいけない。
選手寿命が決して長いとは言い切れないであろうeスポーツ選手は自分自身が輝けるように動くことが最善。
※ちなみにeスポーツ選手の選手寿命の話は下記の記事がおもしろいので是非
今回のLFTの発表を受けて、ファンのコメントの中には
『世界大会はV3として見たかった』
僕もこれにすごく同感しました。この感情がナチュラルだと思ったんです。
選手を応援することを否定しているわけではありません。選手を支えるのはファンであり、それが競技シーンの発展に不可欠な要素というのは理解しているつもりです。
それでも現状でチームとして応援しているファンがどれくらいいるのか。
世間の風潮を見る限り、僕の考え方はまだまだ少数。おかしなことを言っている人として見られてしまうとは思いますが、eスポーツにはチーム愛が必要だ!とは言いません。
少なくてもApexの競技シーンには必要な要素であると僕は感じます。
これはチーム側の努力の問題も大きい。選手が戦える環境、プロモーションなどまだまだ選手が競技に集中できる環境が整っていないという問題もあると思います。
まだまだお互いがビジネスライクな関係性であることも大きな要因であることは間違いありません。
この話題はもっと深掘りしていきたい。
次回は選手とチームのビジネスライクな関係性を考えてみたいと思います。
今回の出来事は、
現在のApex Legends競技シーンの立ち位置を象徴する出来事である
僕はそんな風に感じています。何を言ってんだと言われても構いません。
まだまだApex、ゲームの大会、eスポーツ、歴史は始まったばかりですが、意識することでこれまでかかってきた倍のスピードで進化する。
他のスポーツ前例もあります。
いつか覆る時が来る。僕はそう思っています。
今日はここまで、ありがとうございました。
HYS
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