マガジンのカバー画像

映画

1,619
映画コラム 某ブログでも書いています。
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

そんな人に、私もなりたい!モンドリアン

≪ パリ滞在記・その22 ≫    〜Musée Marmottant Monet 〜 マルモッタン美術館 ② 常設展に感動した後「ついでに。」と見始めた<モンドリアン展>。 見逃さなくて本当によかったです。 モンドリアンといえば、『ブロードウェイ・ブギウギ』や『コンポジション2』に代表される単純な色と垂直線・水平線だけの作品で知られる現代作家。 デザインとして美しい のですが、私の中の “画家” というイメージとはかけ離れている!と勝手に思い込んでいました💦 展示

『アナ雪2』のモデル「サーミ」描く映画『サーミの血』アップリンク渋谷にて<1週間限定>再公開

日本での動員1,000万人突破と現在大ヒット上映中の映画『アナと雪の女王2』。クリストフや、架空の民族「ノーサルドラ」のモデルになったと言われるのが、北欧の先住民「サーミ」です。アップリンクは、2017年に日本公開した映画『サーミの血』を2月7日(金)よりアップリンク渋谷にて1週間限定公開します。 『アナと雪の女王』第1作は、「クリストフがサーミのトナカイ飼いに似た衣装を着ているのにサーミ民族に見えない」など、ノルウェーが舞台となっているのにサーミの文化を軽視しているとSN

「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」

ライアン・ジョンソン監督がアガサ・クリスティに捧げる作品「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」はエンタメ度⭐️が高い作品。現代の作品ながらもクラシック感が漂う雰囲気が気に入ってしまいました。日曜洋画劇場の淀川長治先生の解説を勝手に想像していまった。 ジェームス・ボンドじゃないダニエル・クレイグも新鮮👍 観る側と同じ視線で犯人捜しをして行ってくれるのですが、あまりにも親切で先が読めちゃうところが やはりミステリーの女王様レベルまでは残念ながら行かないの... 皮肉っちゃうと

バトルロワイアル

あらすじ:大不況に見舞われ、失業者が全国にあふれる一方、学校では不登校生徒が増大、少年犯罪も多発、少年に対する大人たちの怒りが爆発、こうした国民世論を背景に強力な生存能力を備えた青年の養成と、強い大人の復権を目的とした“新世紀教育改革法”通称BR法が公布された。それは全国の中学3年生の中から無作為に選ばれた1クラスを、最後の1人になるまで殺し合わせるというあまりにも過酷で理不尽なものだった……。 今作品は残酷である。 中学三年生の生徒が自分が生き残るために殺し合いをするの

オーケストラ!

鑑賞時の感想ツイートはこちら。 2009年のフランス映画。原題は “Le Concert”。フランス語で「コンサート」とか「コンチェルト」(協奏曲)という意味のタイトルですね。 音楽ってイイですよね~♩のっけから脱線しちゃいますが、言わせてください!笑 わたし、音楽が大好きです♡ クラシックから、ジャズ、ダンスミュージック、アンビエント系、ゲーム音楽まで、様々なジャンルのものを聴きます。まさに “NO MUSIC, NO LIFE”! 音楽なしでは生きていけない体質で

見たものが まだ言葉にならない。

数日前にオットが映画を見に行くって言うので付いていきました。 まぁうちのオットが見に行くのってちょっとマニアックだったり、アクションもので血がどばーっていうのとかも結構あるんですけどね。 今回は聞いたら「1917」っていうから え、それ見たかったんだけど、と思って「一緒に行って良い?」と聞いてみました。邦題は「1917 命をかけた伝令」なのかな。 (そういや、結婚する前はこうやってついていくのを嫌がられたんだよねぇ。イマイチ、オットのそういうところは理解出来ませんでした。

〈ネタバレ無し〉世界よりも自分を守る男!『コンスタンティン』感想🎬

〈無敵の男 コンスタンティン〉どうも!じきどらむです! 私は初対面の人と会話をする時によく「好きな映画は何ですか?」と聞くのですが、ある日別々の人に同じ映画を勧められたことがありました。 まさか同じ日に別々の人から同じ映画を勧められるなんて思っていなかったので、運命を感じて、その映画を数年ぶりに鑑賞しました! その映画とは今でも現役のキアヌリーブスが主演の『コンスタンティン』という作品です。まさかそんなに人気だったんですね…(笑) という訳で今回はキアヌがカッコいい『

「見えないもの」を見ようとすること

来月公開の映画『子どもたちをよろしく』を、一足先に見させていただきました。 子どもたちを取り巻く社会の闇みたいなものに焦点を当てたこの映画。登場する子どもたちは、色々な問題を抱える大人たちに囲まれ、貧困・いじめ・虐待などに苦しんでいました。 私は自立しているという意味ではもう「子ども」ではないし、でも「親」でもない。ある意味、子どもでも親でもない立場で映画を観ていたけれど、なんだかしんどく辛いものがあって。 子どもたちを観ていると、全員今すぐ抱き寄せてあげたくなるほど力

奈落の恋愛映画

『ダメージ』監督:ルイ・マル 出演:ジェレミー・アイアンズ、ジュリエット・ビノッシュ、ミランダ・リチャードソン 『愛の嵐』監督:リリアーナ・カヴァーニ 出演:ダーク・ボガード、シャーロット・ランプリング 『地獄愛』監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ 出演:ロラ・ドゥエニャス、ローラン・リュカ 『愛のコリーダ』監督:大島渚 出演:松田暎子、藤竜也 『盲獣』監督:増村保造 出演:緑魔子、船越英二

ヒートアップ白熱会議

1987年の映画「ウォール街」ラスト近く。なんだかんだで、ものすごーく怒るシーン。ストーリ中、最大の「怒り」を、お金持ちのマイケル・ダグラスにどう演技させるのか?。お金持ちのマイケル・ダグラスの部屋にはたくさんの高価な調度品がおいてあります。ということで、あることを知り、デスクに着いて冷静を装いながらも怒りに震えプルプルしているマイケル・ダグラス。そのまわりをカメラがしつこく、ぐるぐる、ぐるぐるまわる。そしてーーっ、からのーーっ、頭に血が登って手にとった大事な何か?(壺?)を

再生

映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』特別版予告編+映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』予告編

やっと上映中のテリー・ギリアム監督による「ドン・キホーテ」が観れました! Bestではないかも知れないけれどテリー・ギリアムの夢のようなぶっ飛び世界は魅力的。ただ本当にとんでもない飛び方なのでついて行けないところもありましたが。 それにしてもAdam Driverは凄い勢いで出てきましたねー。注目の俳優さんです。 ドンキホーテだと思い込んでいるおじいちゃんを演じたJonathan Pryceも良かったなぁ。是非 劇場へ #テリーギリアム #ドンキホーテ #アダムドライバー

〈ネタバレ無し〉究極の没入感で驚異的な“本物の戦場”を!『1917 命をかけた伝令』感想🎬

〈伝令を届ける為に〉どうも!じきどらむです! 過呼吸です。映画史を揺るがすとんでもない作品と出逢ってしまいました。これはヤバイ映画でした。ふぅ、落ち着きます。 昨日、2月14日に公開する『1917 命をかけた伝令』の最速独占試写会に参加して、公開より一足早く本編を観させていただきました! アカデミー賞に10部門もノミネートしているので事前にいろいろな情報が入ってきました。それなのに予想なんて遥かに超えてきました…! 本作は“映画”を超えた“本物の映像体験”をスクリーン

スライディング・ドア

鑑賞時の感想ツイートはこちら。 グウィネス・パルトロー主演のラブ・ストーリー。でも、ちょっと面白いのは、パラレル・ワールド(並行世界)で同時に進む2通りの恋の展開を描いているところ! 主な登場人物○ ヘレン(グウィネス・パルトロー)  広告代理店に勤めている。彼氏のジェリーと同棲中。 ○ ジェリー(ジョン・リンチ)  作家志望。ヘレンに内緒で浮気している。ダメンズ。笑 ○ ジェームズ(ジョン・ハナー)  ある場所で偶然ヘレンと知り合うが……。 すべては地下鉄の駅から始ま

007 ゴールドフィンガー

鑑賞時の感想ツイートはこちら。 英国を代表するスパイ映画といえば『007』シリーズ! 『007 ゴールドフィンガー』はその第3作、1964年の作品です。原作はイアン・フレミングの長編小説。――なぁんて、ボンドファンのみなさんならご存知ですね! 本作でボンド役を演じるのは、ショーン・コネリー。初代ボンド。 ご覧ください、このカッチョ良さ! 仕立ての良いスーツをバリッと着こなしながらの、このリラックス感。“THE 英国紳士” という感じ! 素敵♡ 『007』の読み方は?と