来世では声が低すぎるのが悩みの男の子になりたい

私は生物学上での分類はメスである。性自認も女性。そして異性愛者である。しかし何度「男の子になりたい」と思ったことだろうか。

別に毎月くる生理がうっとおしいとか、比較的激しい美醜の競争に閉塞感があるからとかそういったものではない。(まあ実際辟易はしているが)

ただ、単純に「声のちょっと低すぎる男の子」が好きだからだ。

さらに言えば、普段低い声を出している男の子が驚いたときや嬉しかったりするときに突然あげる高い奇声が大好きである。あれを聞くと私は内容云々よりも声に反応して笑ってしまう。

例えば「霜降り明星」の粗品さん。彼は普段少しノイズの入ったような低くて素敵な声をしているのだけど、以上の条件が揃った時突然周波数の高い奇声をあげる。彼らのYouTubeチャンネルに「霜降り明星粗品の奇声集【霜降り明星】」があるぐらいだ。相方のせいやさんも「レアコイルか」とツッコミをいれるレベルである。

仲良くなった男の子が奇声をあげた瞬間に私はその男の子のことが好きになってしまう。いや、好きというよりも「こうなりたい」という羨望の眼差しを向けるようになってしまう。

普段は「声がちょっと低すぎて通りにくいのが悩み、よく聞き返される」という男の子になりたいのである。そんな悩みを持っているにもかかわらず、有事の際は女の子のようにきゃあと叫びたい。

これがギャップ萌えというやつなのだろうか。いやもっと高次元のもののような気がする。性癖という言葉を当てはめるのも少し違うような気もする。

いや、そう思いたいだけなのかもしれない。単純に「フェチ」というやつなだけなのかもしれない。

なんにせよ、私は今日もひとりで霜降り明星の粗品さんの発狂シーンや奇声集を見ては「いいなあ」と思うのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?