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丁寧じゃなくても

 最近、食事の仕方が雑になっていることが気になり始めました。

 運動量が多く疲れも溜めたくないので、プロテインが多めに入った栄養食品とタウリンが多めに入ったドリンク剤を、一瞬で体内に放り込んだりします。
 食事の時間をとる間もないほど忙しいわけでもなく、自宅で自炊をする時も栄養を摂ることだけを目的とした食事になっていました。

 雑なりに食品を購入するときはなるべく添加物が少なめのものや発癌物質が含まれていないものを厳選しているので、身体に良いものだけを取り入れているつもりです。

 ひとりの時はこんな食生活を送っているのですが、人と食事をする機会もそう少なくはなく、たとえ外食であっても、そんな時は、何だかあらためてまともに食事をしたような気分になります。

 自分以外の誰かが手間暇かけて作ってくれた料理を、誰かと美味しさを分かち合いながらゆっくりと味わう。それだけでも身体に良い影響を与えてくれます。

 少し前までは、食事は誰とするかによって美味しくも美味しくなくもなる、と思い込んでいました。でも美味しいものはやっぱり美味しいし、自分のために目の前に出された食事は残さずいただきます。そもそも食事が美味しくなくなるような相手とは食事を共にすることはないですが。

 ひとりの時の食事が雑だと感じたものの、一瞬で食事が完了する栄養補助食品だって、忙しい現代人(私はそんなに忙しくないですが)のためを思って作られたものなので、誰かの手間暇がかけられたものです。普段そんな食事の仕方をしているからこそ、誰かと時間をかけて楽しむ食事のありがたみに気づくことができたと思います。

 と捉えてみると、「もっと丁寧な食生活を送らなければ」と強迫的になる必要もないかな?と思えてきました。食に対する捉え方は人それぞれで、誰と食べるかを最も大事にする人もいれば、何を食べるかいつも全力で考えている人もいます。とにかく美味しいと感じるもの、栄養価の高さや効率性を重視する人もいます。

 気分の変調や栄養の偏りにより何らかの身体への影響が出ることもありますが、その時々に気付けたら良いのでは?

 不意に入ってきた情報に惑わされたり、これまでの自分を責めることなく、食も楽しみたいものですね。


 

 

 

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