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魔法少女まどか☆マギカ|忘れられないアニメ

アニメファンかと問われれば、それほどでもないと答えるかな。だけど、スキな作品として「魔法少女まどかマギカ」は外せないというこの矛盾。

ストーリーには一切触れていません。ほぼネタバレなし。ハッピーエンドではないとだけ。

子供のころはTVは1日1時間以内ゲーム機なんて買いません、というわりとせつない環境で育ったので、こども向けアニメとも触れ合う機会はほとんどなかった。

わたしが人並みにゲームやアニメと触れ合えるようになるのは、中学生になるころ。わたしを悪の道に引き込んだ兄が、自室に趣味の城を築いていったおかげである。プレステなどでも遊ばせてもらった。まあ、その娯楽も同年代の女子の娯楽とは必ずしも噛み合うものではなかったが、それでも禁断の果実はこの上ない美味であった。はあ。

「魔法少女まどか☆マギカ」のTV放送は2011年、続編に当たる「叛逆の物語」の劇場公開が2013年。とっくにいい大人になって、「叛逆の物語」公開時には2回目の大学生だった。今回のカバー写真は、プロモーション用ラッピングされた母校のスクールバスである。近鉄の最寄駅から大学まで、このバスで通った。

ああ、兄ならこの映画も見たに違いない(家族に隠れてこっそりと)と思いつつ、バスに乗った。

「魔法少女まどか☆マギカ」は学内でも話題にはなることが多かった。忘れかけていたアニメへの興味も復活しかけたが、いろいろと余裕がない生活ぶりだったので、「いつか見よう」と決意して、肝心なところは耳にチャックで過ごした。

それから何年か過ぎ、わたしは凹んで実家に戻ることになる。そして、ほぼブラック企業とはいえ、会社員になったことで懐にもわずかばかり余裕ができた。

そこで、何か娯楽のひとつでもと思い立ったのが、オンラインゲームとアニメだった。

そこで、記念すべきアニメ視聴復活1作目として選んだのが、TVシリーズを映画化したの「始まりの物語」、「永遠の物語」(前後半)と続編の新作「叛逆の物語」の「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズだった。

主役の「まどか」といっしょになって「こんなのってないよ」と何度思ったことか。冷たい態度の謎のキャラクター「ほむら」に最初はむかつきながら、彼女の本心が吐露される場面では、涙で画面が見えなかった。誰もハッピーにならないエンディングにもやもやしながらも、それがまどかの願いならと自分に繰り返し言い聞かせた。

叛逆の物語の話はしない。幸せなシーンを垣間見せておき、ドンゾコまで叩き落とす。そしてあの終わり方。続きはどうする気なのか。それとも作る気はないのかな。

これだけ、ストーリーに引き込まれて、感情を上下に揺さぶられた経験は、そうあるものではない。見ようによっては残酷な物語なのに、蒼樹うめ氏のキャラクターデザインと個々のキャラクターの魅力に、ついつい誘い込まれてしまう。もう、続編なんてなくてもいい、と思いつつ、どこかで期待してしまう矛盾を持った奇妙な物語

もし、ご覧になったことがなければ、ぜひ主役の「まどか」といっしょに「こんなのってないよ。」と叫びながら見てください。

そして何かひどく落ち込むようなことがあれば、もう1度見直して見て欲しい。まどかのために、ほむらのために、落ち込んではいられない、そんな気にさせてくれる作品である。

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ちなみに、スマホでマギアレコードという外伝が出ている。1部のストーリーが完結して、今2部の途中である。
本家と違い、多くの魔法少女が登場する(それぞれの魔法少女になった目的まできちんと設定されている)群像劇的な要素が見せ場のスマホゲームである。ただ、先日放送されたアニメ版では、そこまで大量の魔法少女を出すわけにもいかず、群像劇になる見せ場直前で最終回を迎えた。
大幅にストーリーを練り直してくるか、無理やり群像劇に持っていくかは興味深いが、いずれにしても本家とはまったくの別物と思って(外伝ですし)割り切ってご覧になるのがよろしいかと。
わたし?課金がきつくてもうギブ。
サイトマップもあるよ

おまけ;他にみたアニメは「結城友奈は勇者である」「S.A.O」をいくつか。「魔法少女育成計画」「東京グール」「氷菓」「ガールズ&パンツァー」「エヴァンゲリオン序・破・Q」(ほとんど思い出せないんですが)


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