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子供博士とサイボーグによる復讐計画


掃射を終えたガトリングを右腕に戻しながら、俺は10機以上いた自律戦車を破壊した自分の装備に苦笑した。
フザけた火力だ、あの女は人の体を何だと思っているんだか。

『酷いなー、楽しかったでしょスマイト君?』

呆れていると俺をサイボーグとして蘇らせた天才博士――ルーシーの姿が
網膜ディスプレイに映し出された。
どうやら思考を盗み見していたらしい。

「人の考えを読むな」
『いーじゃん、私は君のご主人様なんだから』
「お子様の下で働くなんて俺も落ちぶれたものだ……」

今のルーシーの姿は9歳程度のガキでしかなく、それをかうように呟くと、案の定頬を膨らませて怒り出した。

『子供じゃなーい! 第一こうなったのは君に!』
「その節は悪かった。だがもういいだろ? 次の指示をよこせ」
『むぅ……そうだね、それじゃ次もっと派手にやっちゃって!』

博士の指示と共に、俺は次の目標に向けて駆け出す。まずは連中に
俺達が戻ってきたことを理解させてやろう。

--Next Time--

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