見出し画像

つらい肩こりは「青」の食材


マッサージや湿布で肩こりが治らないのはなぜ?

「悪い姿勢でパソコン作業をしていたら肩こりがひどくなった」
「デスクワークが多いから肩こりが治らない」
・・・このように肩こりを整形外科分野で考える方がたくさんいます。

肩こりの治療についてもマッサージや指圧など
直接 肩に刺激を与えて治そうと考える方が多いでしょう
中には常習的に湿布や治療用磁石を貼っていないと不安・・・
という方もいるかもしれません

肩こりは慢性化しているかたが多い症状ですね

長時間デスクワークに集中すると、気がつかないうちに身体は一つの姿勢を保とうとして筋肉が緊張し、疲れを感じる乳酸などが体内に蓄積されます。このようにして積み重なった疲労物質が、私たちがよく経験する「肩こり」へとつながっていくのです。

この肩こりに対するアプローチは様々ですが、中医学ではこの状態を
「経絡(エネルギーの流れ)」が滞っていると捉えます。そのため、肩に直接圧を加えるのではなく、体全体のバランスを見直し、経絡の流れを改善することで肩こりを根本から解消しようとするのです。

ここでまた五行配当表を参考ください

カラーフードセラピーの基本になります

経絡の流れがスムーズでないと、身体にさまざまな不調が現れるものです。特に、肩こりの背後には「肝」の機能が大きく関わっていると言われています。肝臓のバランスが崩れると、経絡の気の流れが悪くなり、それが血行不良や肩こりといった症状につながるのです。ですから、肝臓の調子を整えることが、これらの不快な症状を解消する鍵となります。

皆さんも、二日酔いになった翌日や、体の疲れが抜けないときに、肩や背中に痛みを感じた経験はありませんか?それは、まさに肝臓の不調が経絡の流れを妨げ、体の不調として現れているサインかもしれません。

最も多いのはお酒を飲みすぎた翌日の肩こりです。
二日酔いの症状といえば、一般的には頭痛や吐き気、食欲不振ですが
実は多くの人が飲みすぎた翌日に肩こりや背中の痛み
重たい砂袋を背負っているようなずっしりとした感じを覚えてるようです。
またお酒が日課になっている方は肝臓もだいぶ疲れていますから
慢性的な肩こりを感じている方も多いでしょう

肩こり改善に有効なのが「青」の食材

ここからは肩こりにおすすめの「青」の食材についてお話していきます。

お酒のおつまみとしても合いますが
サンマやサバなどの青魚には肝臓を助ける成分がたっぷり入っています。


調理法は熱を通したものでも構いません

サンマやサバにたっぷり含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)や
EPA(エイコサペンタエン)は肝臓内で活動するミトコンドリア(体内微生物)に栄養を与え肝臓の働きをよくするのです

陰陽五行説に基づく中国医学では長い年歴の中から青魚が疲労回復や肝の働きに良いことを知っていました。

「酸味」も肩こりを和らげる

五行配当表を見ると「肝」の五味は「酸」とあります
青の食材同様、「酸味」の食材も肝臓や胆のうに栄養を与え
肩こりを癒してくれます。

梅は和え物にしてもジュースにしても摂りやすいですね
自家製のレモネードなどもこれからの時期お勧めです

酸味の食材に含まれるクエン酸やピクリン酸は西洋医学的にみても
肝臓によく、消化酵素の分泌を高めて消化吸収を助け、便通を良くします。
クエン酸はからだのエネルギー代謝をスムーズにして体内の乳酸を燃焼させ
老廃物が溜まるのを防いでくれます
「五味」の「酸=酸っぱい」は肝の気を活発にし、肩こりの解消にとても
役立ちます。
特に梅干しは日本の食卓の中でも酸っぱさの代表選手
つらい肩こりにお悩みの方は ぜひ梅干しを色んな料理に合えたり
梅ジュースなどを朝摂って出かけるなど試してみてください


肩こりの方が避けたいこと

中国医学では人間の様々な感情はそれぞれの臓器に刺激を与えると考えます。
怒りの感情やストレスのイライラは肝臓を刺激し、経絡を滞らせ肩こりの
要因となります。
あと「肝」はお酒を代謝する際 かなり負担がかかりますので
酒量はほどほどに休肝日など 肝臓をやすめる日を作ってくださいね

毎晩 お酒が日課になっている方はお酒を抜く日も作りましょう

肩こりの方にお勧めのレシピ

「小アジの南蛮漬け」
酢と油を一緒に摂るとアジのDHAやカルシウムがしっかり吸収され
辛味と酸味のバランスで血行促進。たんぱく質とカルシウムで筋肉増強。

材料:4人分
小アジ・・・12尾
片栗粉・・・適量
玉ねぎ・・・1/2個
セロリ・・・10cm
ピーマン・・1個
----------------------------------------
漬けタレ
醤油・・・大さじ3
酢(なるべく黒酢)大さじ2
砂糖・・・小さじ2
酒・・・・大さじ3
豆板醤・・小さじ1/2

【作り方】
①玉ねぎは薄切りにして水にさらし、絞る。セロリ、ピーマンは千切り
②漬けタレの材料を混ぜておく
③アジはワタを取り片栗粉をまぶして170度の油でじっくり揚げる
④野菜の半量を敷いた上に揚げたてのアジを並べ、残りの野菜をかぶせて
 漬けタレをかけ30分ほど馴染ませる

肩こりのかたにお勧めです

ぜひつらい肩こりでお悩みの方は「青」の食材と「酸味」を
取り入れてみてくださいね


中医学のレジェンド 党中医師


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?