HES asia pacific

Hemp Ecosystems Asia Pacific co (ヘンプエコシステムズ…

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Hemp Ecosystems Asia Pacific co (ヘンプエコシステムズアジア)はタイで生産された麻を活用した新素材ヘンプクリートの研究・開発、輸出を行うスタートアップです! noteでは私たちが取り扱うヘンプクリートについて情報発信をしていきます。

最近の記事

ヘンプクリートの特徴と科学的根拠

ヘンプクリートは、ヘンプハード、石灰、水、ミネラルといった4種類の物質を混ぜ合わせてできる、生分解性の新しい建築素材です。 自然から生まれ、自然にかえる、この素材ですが建築材として充分な特徴があります。 その1:耐火性能 混合する物質により、ヘンプクリートの耐火性能は異なりますが、植物性でありながらも、優れた耐火性を保持しており、様々な実験・研究がなされています(Freivalde et al.2014; Bumanis et al 2023 )。 一例として、950℃

    • ヘンプクリートと持続可能性③二酸化炭素の吸収

      ヘンプは、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出します。また、成長が速いため、他の植物よりも多くのCO2を吸収することができます。 一例として、Vosper(2011) の試算によると、ヘンプ約1トンあたり1.65トンのCO2を吸収できると試算しています。土地利用では、平均収量を5.5〜8トン/haと仮定すると、1ヘクタールあたり9〜13トンのCO2吸収量に相当します。 これに 対し、森林は生育開始から20年間で、4.5トン/ha(北方地域の針葉樹林)〜40.7トン

      • ヘンプクリートと持続可能性②土壌改良

        ヘンプは二酸化炭素吸収率の他にも、土壌改良にも貢献します。 近年、化学肥料過多による、土壌中の窒素(硝酸態窒素)過多が多くの地域で問題になっています。 特に、地下水に水資源を依存している地域では、飲み水の窒素量が多いと、乳幼児がメトロヘモグロビン血症を発生し、体内が酸欠状態なる、可能性があります。 土壌や地下水の改善は多くの地域で難航している中、ヘンプによる土壌改良は一つの希望であるとも言えます。 下記は、北海道立総合研究機構(道総研)農業研究本部北見農業試験場にて平成17

        • ヘンプクリートと持続可能性①:ヘンプの成長速度

          ヘンプクリートは、ヘンプ、石灰、水、ミネラルといった自然物のみを使って作られる建築材であり、もちろん全ての素材は土に還ります。 断熱材、石膏ボード、コンクリート、その多くは、安価でありながらも、使用後は産業用廃棄物としての処分が必要です。 また主要材料である、産業用ヘンプは、その成長速度の速さや、根の長さから、二酸化炭素の吸収や、土壌環境改善の鍵として近年期待されています。 そのため、ヘンプクリートは既存の建築材と比べ、非常に環境負荷が低く、さらに、使用が広がると、地球

        ヘンプクリートの特徴と科学的根拠

          世界一高いヘンプクリート建築物(南アフリカ)

          この6月に南アフリカにて世界で最も高い(12階建て)のヘンプクリート建築物が、ホテルとしてオープンします。 この建築物は、多くの二酸化炭素を放出よりも、吸収していることがわかりました。 この建物は地元のヘンプ農家と協力し、環境にやさしい建築材料の使用を促進するとともに、二酸化炭素排出の削減に貢献しています。 この成果は、持続可能な建築の分野において環境への負荷を軽減する新たな選択肢を提供する可能性を示しています。 引用元:World’s Tallest ‘Hempcrete

          世界一高いヘンプクリート建築物(南アフリカ)

          ヘンプクリートの原料は?

          ヘンプクリートの原料は HempHerdヘンプの茎 Hydrated Lime 水和石灰(自然の石灰) HES-PLUSナチュラルミネラル 水 以上の四つです。 これらの原料を混ぜることにより、石灰に含まれる水酸化カルシウム(Ca(OH)2)が、空気中の二酸化炭素(CO2)と反応して炭酸カルシウム(CaCO3)と水(H2O)に変化します。 この反応(Carbonation)によって、ヘンプクリートの表面に炭酸カルシウムが形成され、徐々に硬化しコンクリートのような

          ヘンプクリートの原料は?

          ヘンプクリートとは?

          ヘンプクリートは、ヘンプハード、石灰、水、ミネラル、この4種類の物質を混ぜ合わせてできる、生分解性の新しい建築素材です。 ヘンプクリートは建材として、壁、床、天井などに活用することができます。 ヘンプクリートのの特徴や応用方法に関しては、未だ明らかになっていないことが多く、研究と実験が積み重ねられています。 フランスやイギリス、ベルギー、オランダなどのヨーロッパ諸国で多く使われており、近年ではカナダやオーストラリアでの使用も広まっています。 アメリカの事例: Hemp

          ヘンプクリートとは?