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ヘンプクリートの特徴と科学的根拠

ヘンプクリートは、ヘンプハード、石灰、水、ミネラルといった4種類の物質を混ぜ合わせてできる、生分解性の新しい建築素材です。

自然から生まれ、自然にかえる、この素材ですが建築材として充分な特徴があります。

その1:耐火性能

混合する物質により、ヘンプクリートの耐火性能は異なりますが、植物性でありながらも、優れた耐火性を保持しており、様々な実験・研究がなされています(Freivalde et al.2014; Bumanis et al 2023 )。
一例として、950℃の火に15分間晒しても、変化がなかったという実験(Raluca et al, 2020)などが挙げられます。
日本ではまだ建築基準法に基づく認可は取られていませんが、EUアメリカでは、その耐火性能が認められており、建築材として活用されています。

その2:防湿・防水性能

ヘンプシブの断面 (倍率75×) (Y. jiang et al 2018)

上図の電子顕微鏡で見たヘンプシブ(ヘンプの茎部分)の断面からもわかるように、ヘンプは微細な穴が無数にある、多孔質性が特徴の植物です。

この性質により、空気の通りが良いため、熱や湿気、水を逃し、防湿性と防水性、そして保温性を同時に実現します。


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