ヘンプクリートと持続可能性②土壌改良
ヘンプは二酸化炭素吸収率の他にも、土壌改良にも貢献します。
近年、化学肥料過多による、土壌中の窒素(硝酸態窒素)過多が多くの地域で問題になっています。
特に、地下水に水資源を依存している地域では、飲み水の窒素量が多いと、乳幼児がメトロヘモグロビン血症を発生し、体内が酸欠状態なる、可能性があります。
土壌や地下水の改善は多くの地域で難航している中、ヘンプによる土壌改良は一つの希望であるとも言えます。
下記は、北海道立総合研究機構(道総研)農業研究本部北見農業試験場にて平成17年から20年に行われた、産業用大麻を含む深根性植物の窒素吸収試験の結果です。
表1から、そば、とうもろこしと比較して、産業用大麻の窒素吸収量の数値が最も高いことが分かります。
その要因は表2に表されているように、ヘンプの根は土壌深くまで伸び、100cm以上深いところでの窒素吸収量が多い為です。
抜粋元:北海道立農業試験場資料第38号(pp52-56)
引用元: 北海道立農業試験場,地質研究所,環境科学研究センター(2009)北海道立農業試験場資料第38号 特定政策研究「安全・安心な水環境の次世代への継承-硝酸性窒素等による地下水汚染の防止・改善」成果集
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