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大人の責任。自分の仕事。

こんにちは。朝の会の「担任からの話」に命を注いで働いているHERO先生です。
小学校の先生をしていて、現在4年生の担任をしています。

いじめをなくすことはできるのか

昨日の授業参観(道徳)で、このテーマで話合いをしました。感想から伝えますと、真剣に考えを交流する子供たちに心を打たれました

「なくならない」という子の考え

  • 人は誰にでもマイナスの面があるので、いじめにつながるような嫌な気持ちをなくすことはできない。

  • 大人の世界もいじめをしているから

  • ネットなど、見えにくい場面が増えているから

  • ニュースで見て、その影響で増えることもあると思うから

「なくせる」という子の考え

  • 話を聞いてあげるとか、助けてあげるとか、自分にできることはあるから

  • 必ず、助ける方法はあるから

  • 自分の行動次第だと思うから

  • 「無くせない」「無理だ」と思っていたら絶対に無くならないから

10歳という人間

意見交流する時間は、一人一人の気持ちがよく伝わり合う時間でした。10歳なりに、真剣に課題に向き合う姿は、お世辞抜きに、逞しいと感じました。いつまでも子供じゃないんだなぁ。大人への道をきちんと歩んでいるんだなぁと思います。
どれが正解かというわけではなく、「いじめ」は許されない行為だというもと、減らすため、無くすため、解決するために、どう考え、向き合うかということが大切なのだと考えます。


「いじめ」という課題は現代の深刻な社会問題の1つであり、当然ここで1度話し合ったから、解決するというものではありませんね。だからこそ、今回みたいに、いろんな人の考えを聞き合い、より良いものを探っていく必要があるんだと感じます。

子供たちに伝えたこと

①今の時代を作ったのは、私たち大人の責任。
 「いじめは無くせない」と感じさせている社会は、今を生きる大人、つまり私に責任があるということ。これにより、今を生きる子供たちは、明るい未来を描けなくしている。だから、無くすために力を尽くすし、君たちにも一緒に考えて欲しいのだということ。
②10年後は、君たちも大人になるということ。
 君たちは、いつまでも子供じゃない。今は、大人の作る世界に不満を抱いていてもいい。だが、いずれ君たちが、その世界を中心となって作っていくのだ。だから、どうか、これからの10年を存分に生き、次の世代に明るい未来を残せる人材として、育って欲しいということ。
③価値基準を更新しよう。
 これから生きていく中で、様々なことを味わい、感じ取り、それぞれの価値基準を更新していく必要がある。今の自分にできることと、例えば3年後の自分にできることは違うから。できればその時には、今よりさらにレベルの高い考えや行動ができる人間になっていて欲しい。何か起きた時に、君が自分の信念に基づき、行動できる人間であって欲しいということ。
④君たちならきっと明るい未来を描き、創ることができると信じているということ。

おまけ 「突然のキラーパス」

今回の授業では、私はあまり語らずに進めようと思っていたんです。しかし、授業の終末に、突然子供からキラーパスが飛んできたんです。突然挙手した子を指名すると「先生、ちなみに先生はどの立場で、どう考えているのですか?」と。
……。正直あせった。大勢の保護者の前で、突然に訪れた振りに、脳内コンピュータは、「無難な正解」を探し始めるが、どれもしっくりこない。
だから自分の気持ちに正直に話そうと決め、見切り発車の「私は無くせると思います。その理由は3つあります」と言い切る自分。その後「1つ目は〜」と話を進め、おまけの4つ目という流れでした。

結果として、保護者会では、担任の語りも好評で、一安心でした。
大切なのは、これからですね。

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