マガジンのカバー画像

☆ふくしのおべんきょう☆

92
もぐりのソーシャルワーカーですが、こそっと福祉のお勉強をしています。
運営しているクリエイター

#少子高齢化

92.揺り籠から墓場まで ’24

まずは、ウィンストン・チャーチルさんの御言葉から…、 “現在我々は悪い時期を通過している。 事態は良くなるまでに、おそらく現在より悪くなるだろう。 しかし我々が忍耐し、我慢しさえすれば、やがて良くなることを私は全く疑わない。” 日本では少子化が突き進んでいて、 厚生労働省が公表した最新の人口動態統計では、2024年1~3月の出生数は、前年同期比で6.4%も減少しました。 2023年の年間出生数が前年から4万3482人減って75万8631人と統計開始以来最低でしたが、

82.社会の課題 part.2~福祉編

現在の日本は少子高齢化が進んでいて、今後はますます勢いを増して突き進みます。 2025年問題も既に始まっています。 若い世代の人口や出生率が減少しているのに対して、75歳以上の後期高齢者が国民の4人に1人という超高齢社会を迎えています。 今までのまま今後も同じ対応をしていくとなると、社会保障の担い手となる労働人口が減っていくことによって、社会保障費のバランスが崩壊し、労働人口への負荷が増加します。 医療や介護業界の需要と供給のバランスも崩壊します。 高齢者数の急増に

81.社会の課題 ~ふりかえり

日本のGDP(国内総生産)は、長い間、アメリカと中国に次ぐ第3位でしたが、内閣府が発表した2023年の国内総生産の速報値でドイツに抜かれて4位になり、円安がこのまま続けば、2025年にも5位のインドに抜かれるようです。 それでも5位ですからね…。 国民目線からするともっと厳しい状況に立たされているのではないか…と感じている人もいるのではないでしょうか。 まぁ、今の政府とか見てると政治をやっている場合ではなさそうですし、我が身を守ることで精一杯のように見えるので、現政府と

70.2025~ reprise

いよいよ、日本社会が突入した2025年問題です。 今後、少子高齢化がもっともっと深刻化していき、2030年、2050年と時が経つにつれて、これから四半世紀のうちに日本は現在のような社会の維持が困難になる可能性があります。 ちなみに、私は2025年には46歳、2030年に51歳、2050年に71歳になっています。 生きていれば、おそらくまだまだ現役でこの不幸な時代に働いていると考えられます。 2025年には総人口の約30%が高齢者に達する見込みで、800万人の団塊世

69.社会と育児 ~ 完全版

少子高齢化と言われますが、日本の高齢化率が高くなり続けている大きな要因は、どちらかと言うと長寿化より少子化にあります。 日本の高齢化率は世界2位に君臨していて、29.1%になっています。 通常は21%を超えると超高齢社会と呼ばれるのでとてつもない数字です。 これはまだまだ途中段階で、2065年には40%近くまで上昇すると予測されています。 総人口に占める子どもの割合は1950年に3人に1人だったのが、現在は8人に1人と低下し続けています。 平均寿命の延びも高

68.大まかな日本の社会問題

社会問題は、社会の欠陥や矛盾から生じる諸問題のことです。 労働問題、人口問題、人種問題、都市問題、農村問題、住宅問題、自然災害問題など…多岐に渡りますが、これからの日本には少子高齢化による人口減少が猛スピードで進展していることに由来する問題が山のようにあります。 まずは、自然……海や空から考えてみます。 海洋プラスチック問題です。 既に世界の海は、1億5000トンものプラスチックのゴミで満たされています。 そこに少なくても年間800万トンが新たに流入しています。

53.こども家庭庁

こども家庭庁は、内閣府の外局として2023年4月1日に発足しました。 厚生労働省と内閣府から関連部署の計200人を集約して職員は350人います。 ここにつぎ込まれている予算は4兆8104億円です。 従来は内閣府や厚生労働省など…複数省庁にまたがっていた事務の一元化を図ることを目的としています。 既に文部科学省は別行動をとっていますが…。 担当相は子どもに関する施策について他省庁に是正を求めることができる“勧告権”を持っていますが、強制力はありません。 こ