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歴史と文化を6次化しなきゃ!⑤

第5回を講読していただき、ありがとうございます。
先回までで、「6次化の手法で歴史と文化」を届けることの意義についてお伝えしました。
今回は具体的に、何を準備し、どのように動いたら良いのかを書いてみようと思います。

必要なモノは、3つ!

1.サポーター
2.ファシリテーター(世話人・繫ぎ役)
3.システム(デジタル化)

サポーター
「歴史と文化で町おこし」などの活動をする際、ファシリテーターと呼ばれる人材が情報を整理し、深め、議論を深めながら、計画の進むべき方向を示す役割を担います。
ですが、ファシリテーターがすべての現場を確認し、情報を収集しまとめることは、必ずしも効率的、効果的とは言えません。ファシリテーターの意図を汲み、活動できるサポーターが必要でしょう。
・活動指針を理解し、組織的に活動できる人材

ファシリテーター
ファシリテーターは、リーダーではありません。情報を整理し、偏りのない議論を進めるための役割です。
しかし「目に見えるけど、移動できないし売却できないモノ」を対象としていますから、相当な熱意があり、知識のある人材が必要です。
人材としては、地域の内側の人でも外側の人でも構いませんが、それぞれ反対側(内側の人であれば地域外を、外側の人であれば地域を)知る努力を惜しまない、状況を考慮できる人材が良いでしょう。
・地域の特徴を良く捉え、外部のニーズを察知できる人材

システム
現代人が求める情報のカタチは、スマートフォンに代表される電子端末(パソコン、タブレットを含む)で手軽に入手できる情報がメインです。
情報を提供するカタチとしては、文字・映像(動画/静止画)・音声 などがありますが、発信する情報の内容によって最適なカタチがありますし、受け取る側の好みもありますから、その都度選定する必要があります。
電子端末を使う時点で、デジタル化されている情報ですし、最終的に届くカタチが書籍やパンフレットなどのアナログ媒体であっても、印刷の過程で必ず一度はデジタル化されていますから、デジタル化がキーワードであることは間違いないでしょう。

この記事の中では、
歴史と文化に関する情報を求め、受け取る人たちに向けて、それらの情報を望まれている内容を、望まれているカタチに加工して届けること。
6次化と言っている訳ですが、その加工をより速く、確実に対応するためには、やはりデジタル化しデータベースに蓄積しておいた方が良いでしょう。

歴史と文化のデジタル化は、文字だけ見ると簡単に思えます。「『デジタルカメラ』で撮影するだけでしょ!」と思われがちです。
ですが……、
古墳の壮大さが、1枚の静止画で感じられますか?
獅子舞の迫力が、1枚の静止画で表現できますか?
伝統工芸の巧みさが、1枚の静止画で伝わりますか?
奉納神楽の荘厳さが、1枚の静止画で聞こえてきますか?

残し、伝えたい歴史と文化に応じて、取るべき手法が異なってきます。
機会があったら、具体的な手法などを書きたいと思います。
※筆者は以前、この作業をメインにしていました。

「歴史と文化を6次化しなきゃ!」に関する記事は、一旦これまでとします。

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